Diary

Always, now under Construction.

2003年3月25日(雨のち曇り)
卒業式
欠席:1名

前日の暖かで穏やかな陽気が良すぎたのか、大学を去る日の感傷からか涼しい一日。
気恥ずかしいガウンと角帽は、列席の社学生とその家族友人の為にと纏い、式典に臨む。舞台袖の通路で待機する間にトイレに寄った白木君と目が合う。
作家・澤地久枝さんの挨拶に目頭が熱くなる。
続いて、15号館での学部主催の卒業を祝う会。
ゼミ旗を高々と天井を突くほどに掲げて振り、校歌を歌う。学部関係者席から離れた場所で、我がゼミの二人は気付いたが、遠慮していたとは後からの話。

研究室で先に待っていてもらい、教務の打合せ。やっと研究室に駆けつけて、いねやの弁当を肴に、この為に用意した赤白ワインとブランデーで、しんみりと語り合う。
卒業旅行で行ったタイやロンドンの土産話。私の子供達が通ったロンドン日本人学校のOBである塚谷君は、近年のテロで厳しくなった学校の門や入校警備に驚いたこと、校長先生が早稲田OBで話が弾んだこと、美声のO先生のことなどを聞かせてくれた。白木君からは、タイのビールやラム酒を頂いた。
サークルの仲間とは既に会ったか、今夜徹夜で飲むのだと、3人でしんみりと、論文への評価のこと、ゼミ運営のこと、後輩への注文、就職先のこと、と次々と話題が進む。別れを惜しむ。
小津映画で集合写真を撮るのはその後の別れを暗示しサインとなっていると発見した学者がいたが、われわれも写真を撮り合った。
握手して二人が去った後、一人研究室のパソコンでゼミのMLから二人のアドレスを削除。
ゼミOBのMLに加えた。

(上沼)


2003年2月5日(晴れ)
卒論発表会&追いコン・新歓コンパ
出席:現役3,4年生、新人(渋谷、常泉、山内、大林、前田、時田、大前、の各君)

ゼミ第12期生の上田啓史君(大学院博士後期課程の受験勉強中)が臨席。数日前に同期生と近況報告に研究室を訪ねてくれたが、今日は一人で再訪問。ゼミ日記をいつもチェックをしているというが、それもその筈、ゼミのHPを立ち上げた学生達の一人であり、当時は一人でゼミ日記を書いて更新していた人物。驚く数の訪問数を持つ交通安全のサイトを開設・運営している。

【卒論発表会】
先ず、白木君。元高校球児の白木君が出会った甲子園「21世紀枠」への素朴な疑問。そこから、最近の学力低下論争やグローバル化の中で模索される教育改革政策が抱え込む矛盾へと繋げて研究する意義深い研究を、パワーポイントやホームページ、新聞など使って説明する。初めて出る新人が居て、現役生と違いどの程度理解してくれているのか不安で少し焦り気味のプレゼン。高校野球と日本の教育制度及び根底にある社会意識観とを同一に考察するアイデアは見事だが、後者の政策論の追究はいま一つ。社会意識は仕事を得て深まるのは必死だから、長くこのテーマと付き合って欲しい。
次は、塚谷君。どちらかと言えば、ヘビースモーカーの彼が、それにしても日本のたばこ規制は甘いと感じると漏らしたことから、経済問題・多国籍企業・歴史・EUなど他に研究したかったテーマをたばこに引き寄せて研究できるとの指導に従って、ここまで来た経緯を新人に向けて説明。見事なパワーポイントでのプレゼンに4年の貫禄を示す。助言した通り、入口を小さくしながら地下の鉱脈を広く探る論文で評価できる。比較政策論なので論旨も無理なく展開された。先輩の上田君は、専門性を強めた方が面白いとコメント。そう言えば、BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)社の第二次大戦終了までの展開を19世紀末から論じてアジアでの植民地主義による国際ビジネスの実態を明らかにしたハワード・コックス『グローバル・シガレット』を『みすず』1-2月号が紹介している。

【追いコン・新歓コンパ@いねや2階】
「山崎寛和です。追いコンおよび新歓コンパお疲れ様でした。今日のコンパは加藤君が中心となって企画・運営してくれました。3年生には一人一役で仕事を割り振りましたが、僕のスピーチ以外は(?)皆しっかりこなしてくれて、ゼミのコンパらしいメリハリのある飲み会ができたと思います。4年生は今日でゼミは最後になりますが、白木さんにも塚谷さんにも大変お世話になったので、今後も連絡を取り合って、ゼミにも是非遊びに来て欲しいと思います。また、今日始めて新入生の顔ぶれを見た訳ですが、今度は自分たちが先輩という立場になるのでこれからは今の4年生のような良い先輩になれるよう、今までに以上に頑張っていこうと思います。 先生にはこの1年間大変お世話になりました。また春からもよろしくお願いします。」(長い開閉会の辞の山崎君のメールから:図は送辞の守分君)

「いねや」さんからの過分な刺身盛り。現在は唐揚げで有名なお弁当屋さんだが、昔の学生時代には家庭的な(寒い日には豚汁やけんちん汁)食堂で通い詰め、お子さん達の成長ぶりも知っている客だった。

ロンドンに居る時に送られて来た4名の応募者書類。今日、その内1次応募が2名と判明。知らなかった。しかし、残念ながら内1名が中退。今期も体育局の部活と両立出来ずに1名が中退。卒論発表会で最後の挨拶と激励があった。写真は、来年度卒業に決めた松浦君も入る。

3年生がお金を出し合ってプレゼントを贈呈。花とネクタイピン。4年生からは、研究室にと新潟のお酒。卒業式で飲もう。

パーティの最後、宮里君の指導による校歌斉唱と全員での記念撮影。

【答辞】
以下に、4年生からゼミのMLに書かれたメールを許可を得て掲載します。

  • 改めまして、こんばんは。
    ケイタ、夜遅くにすまん(笑)
    今日は本当にありがとうございました。
    とても楽しかったです。
    みんなありがとう!そしてご苦労様!!
    飲み会の場でも申しましたが、初めてゼミらしい雰囲気を味わえたので、少々名残惜しい気分です。
    それでも、何とか研究も終わったので、4月からの社会人生活に向けて、これから頑張っていきたいと思います。
    今日、初めて早稲田大学に入学して良かったと心から思いました。(かなり気付くのが遅いですが?!)それもこれも上沼先生と上沼ゼミのおかげです。2年間頑張ってきた甲斐がありました。僕はもう卒業ですが、3年生の皆さんも後悔することなく、自分の研究に励んでください!

    上沼先生、2年間のご指導ありがとうございました。立派な社会人になれるよう頑張ります。そして、たばこも減らしていきたいと思います(笑)先生もお体にお気をつけて、これからも学生に力強くご指導を続けていって下さい。それでは。
    P.S.
    もし留年したら、来年もよろしくお願い致します(笑)
    塚谷

  • こんにちは。白木元太郎です。
    あれから一晩たち、最後に残った試験も今しがたやっと終了してようやく落ち着いてメールを書くことができます。
    1週間後にはもうゼミの時間がないと思うとやはり寂しいものですね。
    2年間の研究があんなに拙い発表になってしまい、すみませんでした。社会人になるにあたって重点的に克服していきたいと思います。みんなは塚谷君の発表を参考にしてください。
    加藤君を中心とした追いコンはとても楽しかったです。
    素晴らしいプレゼントと共に楽しいひとときをありがとうございました。「パンチングボール」が流行することを期待します。

    「最初はゼミらしくなかったけど、最後はこういう形で終わることができて良かった」 塚谷君も言っていましたが、僕は、最初は「らしくなかった」ゼミを2年間かけて作り上げていくことに面白さを感じてもいました。
    これはすぐ上の学年に先輩がいないことの数少ないメリットであったのかなと思います。
    良い仲間にめぐりあえたことに感謝します。
    現3年生は人数が多いので逆に難しいかと思いますが、自分たちの信じるやり方でゼミを作り上げていってください。

    最後になりましたが、上沼先生。2年間お世話になりました。
    教務の仕事があと1年以上残っている中で、来年は人数が増えますので大変だとは思いますが、お体に気を付けて頑張ってください。
    これからの上沼ゼミの発展を願っています。

(担任:上沼)


2003年2月5日(水)
緊急予告!
卒業予定者の卒論発表会&追いコン・新歓コンパ
参加予定者:現役生+2003年度ゼミナールT・専門演習合格者
遅刻:試験があるもの

今年度卒業予定の4年生による最後の卒論発表会を次の要領で開催します。その後、3年生企画進行による追いコンと新ゼミ生紹介を兼ねたコンパを開催。詳細は、メールで連絡する予定ですので、出欠を前日までに上沼まで返信のこと。無断での欠席・遅刻はしないように。

  • 2月5日(水)午後6時〜8時「卒論発表会」14号館607あるいは609
  • 2月5日(水)午後8時〜10時「追いコン・新歓コンパ」@「いねや」2階
  • 会費:3,000円(追加注文は学部からの補助金で賄う予定)
(上沼)


2003年1月30日(晴れ)
授業
欠席:1名(体調不良)、1名(部活)
遅刻:1名

遂に守分君が髪を切ったことに皆驚いた。
先生は会議後、19:30頃合流。
それまでは2月5日(ゼミ最終回)の確認や試験、就職活動、1ヶ月ぶりに登場した松浦君の近況などについて話していた。

  • まずは野中君の発表から。
    本日は章立ての変更について説明。
    その理由は、旧章立ては都市再生特別措置法を中心としていたが、
    • 現在完成を迎えている汐留・品川などの再開発地域にはこの法律が適用されないこと
    • この法律適用第一号の再開発計画が完成するのは2006年なので研究に間に合わないこと
    などから、研究の中心を2003年問題や環境アセスメント緩和の影響など今現在完成しつつある再開発によって引き起こされる問題から都市再開発をみていくように変更したいとのこと。
    そして新しい章立て案を提示。
    <新しい章立て>
    1章 研究動機
    2章 東京の都市開発政策の歴史
    3章 汐留、品川の開発の経緯
    4章 再開発の負の側面(・・・2003年問題を扱い、研究の中心に。)
    5章 都市再生特別措置法の成立と予想される影響
    6章 英国の都市再開発事例
    7章 今後の都市再開発のあり方
    
    【参考】:<旧章立て>
    第1章 研究動機 
    第2章 都市再生特別措置法とは? 
    第3章 過去の規制法 
    第4章 特措法で都市と私達の生活はどう変わるか 
    第5章 特措法の問題点(英国と比較して) 
    第6章 2003年問題と真の都市開発とは 
    
    ちなみに2003年問題とは、新しいオフィスビルの建設が2003年に集中することで供給が過剰となり、既存の中小ビルに空室が出ることである。

    これに対し、「汐留・品川の再開発と2003年問題の因果関係は証明されているのか?」「汐留・品川を中心とした2003年問題をただ扱うだけでは政策科学にならず、そういう現状の中でなぜ今特措法が出現したのか、政策の流れの中で問題を考えるのが政策科学だ」(共に先生)とのこと。
    結局、野中君は時間軸を短く切り過ぎているのではないかと思った。先生からも「過去にどういう予測(=政策。アジアの金融センター構想や都市博構想など)があったのか、汐留・品川の再開発に通じる国鉄民営化政策を80年代頃からあたってみたら何か分かるのではないか?」との長期的視点で考えることを促される。又、「2003年問題は経済的問題を引き起こすのでは?」(塚谷君)という意見も出た。

  • 続いて山崎君の発表。
    試験勉強のためパワーポイントでの準備ができなかったらしく、ホームページの更新ファイルを皆でチェック。
    研究動機の補足と前回の発表時に受けた指摘を章立てに反映したことが今回更新した部分。
    「株式会社をメインでやりたいがなにぶん事例が少ないため他の農業法人も織り交ぜて研究を進めていきたい」とする山崎君に、「この制度は法人化とは言うものの実情は特区を設けて規制をはずすことが狙いではないだろうか?」と先生。
    農業支援の見返りに票集めという自民党的しがらみを外すのが特区という考え方であり、それを具現化したのが株式会社化のことなのだろうと先生の考えが示され、「一般に考えられる農家自身の経営努力(山崎君の研究動機にも書いてある)をなぜ今まで出来なかったのか?農協という一本化された組織は農家を救った反面、足かせにもなっていたのでは?今までなぜ出来なかったのかをしっかりと見れば山崎君がやろうとしていることが見えてくるのではないか?」と先生はアドバイスをしつつも農家の息子である山崎君の不勉強をポツリと漏らした。そういう観点から、農協はやはり農業のイロハであるとして2章で扱うべきだと確認する。
最後に次週・本年度最終ゼミの詳細を決定。
2月5日(水)6〜7限  ※試験がある人は試験終了後に合流すること。
教室は未定だがひとまずいつもの607教室に集合。
新規ゼミ加入生(新2.3年生)を交えて、4年生2名の論文発表。
ゼミ後に、新人との顔合わせ&4年の追いコンを予定。@いねや(西門そば)

(白木 元太郎)


2002年1月23日(雪のち雨)
授業
欠席:2名(体調)、1名(部活)
遅刻:1名

今日は、珍しく会議の無い先生が定刻前から着席。ゼミ日記の確認や残り授業計画について話された。今回発表予定の白木君が研究室を訪ねて欠席のことと個人ページの更新を手続したという。以下の予定者が発表を行なった。

  • 仲西さん
    まず初めに、パワーポイントで「補助犬法」についての、意義・歩みを提示。
    特に今回は法制定の政治的な側面ではなく、社会的な側面から研究を進めたとの事。
    *制定の意義とは?
    ・身体障害者の自立および社会参加の促進
    ・身体障害者補助犬の育成
    ・障害者福祉における新分野の確立
    ・新しい暮らしの確立
    *制定までの歩み(社会編) ・歴史の紹介(年表) ・日本の介助犬の状況 ・・稼動数不足 ・・社会での認知不足      ・・使用者の生活困難    <背景>  a人材不足  b統一された基準の皆無  →専門分野として確立されていない        ↓ ・盲導犬のように法定義を、また社会的補助や新しい福祉政策を ・介助犬を連れた障害者の社会参加の保障が必要 ・社会党議員中川氏の話を提示→だんだん社会認知されつつはある ・障害者の社会参加の保障=アクセス権(社会的な受け入れの促進)の保証 ・・障害者の社会参加に関しての権利を認めた法律 ・・米「障害を持つアメリカ人法」=差別禁止法、基本的な公民権の保護を拡大する もの ↓ ここまでの流れを文章で提示(ホームページにて)。 *質疑応答 ・政策過程としてのプロセスを踏んでいるのか?→知識の羅列にすぎない ・何を注目し、何をクローズアップするかという展開が望ましい。(起承転結を踏ま えて) ・この法律のどこに問題点がるのか?どこに視点を置けば良いか。 ・何が政策を決定するのか・したのかという過程を見なければならない。その過程を 研究した上で、新しい政策を提案することが政策科学。
    最終的に上沼先生から「政策科学」という学問についてのご指導を受ける。
    今さらながらのことではあると思ったが、意外と皆理解していない。
    個人的に、仲西さんのパワーポイントでの発表の際、簡単なアニメーションを付けてほしいと思った。
    プレゼンが上手くなれば、就職活動で非常に有利になるはずだ。(もちろん就職後も)研究・テスト・就職活動と、3年生は非常に忙しい時期ではあると思うが、一つ一つの事をじっくりと頑張って欲しい。

  • 宮里君
    *章立ての紹介
    まず初めに、前回の章立てから変更した事を述べる。
    
    *パワーポイントを使って「一章 欧米の企業内大学」を紹介
    変更点:前回の第一章と第二章をくっつけた。
    
    ・企業内大学の歴史の紹介→今日では約2000の企業内大学が存在
    
    ・企業内大学の背景→「リーダーシップを備えた有能な人材」が企業には求められて
    いる
    
    ・企業内大学が設立される要因と目的
    ・・あらゆる知識の陳腐化
    ・・社内教育と戦略目標との整合化
    ・・求職者に選ばれる企業
    ・・リーダー層の拡大
    ・・教育活動の統一ブランド
    
    *質疑応答
    ・経営者に必要なものとは?という問題意識に触れていない。
    ・リーダー不在は自明の事なのか?(それを証明するのは難しい)
    ・論理の飛躍・問題点の不在など
    
    個人的な感想としては、自分の研究に対しての意識が少々低いように感じた。
    宮里君に限らず、先生からの指示や質問に対して、何も答えられない人が多いような気がする。
    結局、まだ「研究」という意識が低いのではないだろうか。
    自分の研究なのであるから、もちろん他人の意見を受け入れる事は必要な事ではあるがそれ以上に、主体性を持って取り組んでいく事が重要だと思う。
    その為には、普通の授業のような受け身の姿勢ではいけないと思った。
    発表の際の質疑・応答に上手く答えられるようになる事も、就職活動で役に立つ事は間違いない。

  • 事務連絡
    2月5日(テスト最終日・水曜日)に、最終ゼミを開催することに決定→4年の研究発表、追いコン、新歓も兼ねて。
    当日、テストのある人はテスト後に参加、無い人はゼミに参加するように、との事。

(塚谷悠樹)


2003年1月16日(晴れ)
授業
欠席:1名(就活)、3名

本年度二回目の授業。席順が最近アバウトである。いい傾向。僕は窓際の席が好きでしょうがない。皆さんよろしく。閑話休題。白木さんの司会で本日の発表に入った。

  • 最初は、風鈴スライドが見にくいと先生に不評だった加藤君の発表から。
    「記者クラブについて」という内容の発表。
    議会の取材を要求したという長い歴史と意義を持つ記者クラブであるが、情報のソースが(警察などの)当局に限定される場合には、その意向を強く反映する可能性を否定できないし、松本サリン事件のような報道被害を生み出すという閉鎖的な構造上の問題点を持つことになる。なぜメディアがクラブ、警察を通してではなく直接関係者・当事者に取材出来ないのか。両者を切り離す力が働く構造があるのか。それに関連して、長野県知事が脱記者クラブ宣言をし、記者会見を県が主催し市民にも開放するという“表現センター”に改組するなど記者クラブの改革が進んでいる。当時、河野さんが弁護士と開いた記者会見は市民に開放されたセンターと関係があるのか。埼玉県の生命保険殺人事件被疑者の有料会見はどういう意味をもつのか、などのコメントが出た。更に、先生から報道被害を生み出す「構造」とは何か、具体的に図示し、その構造の作用関係を解体していく場合に、何をすべきか、報道機関の反省という一面に偏りすぎではないのか、という指摘がされた。今後はその点をどのように修正していくのか。期待したい。

  • 次はゆべしの賞味期限切れが惜しまれた足立君の発表。
    論文第一章「渋滞の実態とその原因」内の各節についての発表。
    第1節は「渋滞の指標」。単位距離数を通行する所要時間などの調査報告を持ち出し仙台はやはり渋滞が深刻な問題となっていることを示した。
    第2節は「渋滞のメカニズム」。需要と容量というキーワードで相対的には僅かな容量越えも渋滞を招くことを論証し、公共交通の不備による悪循環が仙台の渋滞を引き起こしてるのではないかという仮説を展開した。
    第3節は「渋滞の原因」。車両保有台数など3つの指標により仙台の渋滞の客観的なデータを示した。
    先生から渋滞の指標や原因の提示の仕方が羅列のみで相互の因果影響関係が示されていないため、説得的でないし後述の政策論へと結びつかない、また他都市との比較が困難ではないか、との指摘を受けた。また、市がいかに渋滞という政策課題を認知・(原因)分析し政策化して議会に提案・実行していったのかのプロセスを論じ、それをベースにそこで看過されたり軽視された要因があるのかを検討するのでなければ、この章の位置付けがおかしくなるとおっしゃられた。このアドバイスは私を含めゼミ生の多くが肝に命じておくべきであろうと感じた。

  • 本日最後の発表となった島村さん。
    「東京都の人権施策の骨子から同性愛者に関する記述が外された原因」と題した発表。
    都が実施したどのような人権が守られていないかと都民に尋ねたアンケートによると、回答した人の70パーセント近くが同性愛者の人権は守られてないと感じていて、その数値はワースト二位であるとのこと。この結果をもとに、同性愛者に関する記述削除までの過程はどのようなものであったのかということを説明してくれた。削除に抗議した団体に対する都側の回答や「その他」項目で性同一障害者等と表現する対応にも見られるように、都側の性のマイノリティの人々に対する認識が不十分なのではないか、という結論に達した。
    先生から、そうした仮説に言及した教育学部の先生に教えを請うなど、仮説を補強する資料を収集するようコメントがあった。
次回の発表は宮里君、仲西さん、白木さんの三人が予定されている。乞う御期待。二月六日に飲み会するんでしょうか?

発表に対して出された意見には少なからず自分の研究に還元できる部分があると感じた。これからはいよいよ就活が本格化し忙しくなるとは思うが、それらを吸収しながらよりよい研究にしていきたい。1月も折り返し地点を過ぎ寒さも厳しくなり、先輩方の卒業や新ゼミ生の加入が近づいてくる。時間というのはあまりにも有限である。体に気をつけてがんばっていきましょう。

(守分崇晴)


2003年1月9日(晴れ)
授業
欠席:1名(就活)、1名(風邪)、1名(部活)

2003年の年が明けて、最初のゼミ。ゼミ生のみんなとも数週間ぶりの再会で、冬休みの話題に花がさいた。上沼先生は学部の会議のため、6,7限とも発表には立ち会われることはできなかった。宮里君の司会で発表に移った。

  • 最初は野中の発表から。
    テーマ「都市再開発を考える」
    ここで、以前のケースであった「都市再生特措法から、現在都内で進行中の大規模再開発を検証する」ということから変更したいという発言。
    以前のケースで研究を進めるうちに、去年成立した都市再生特別措置法と、今現在完成を迎えつつある再開発地域には直接的な関係が見あたらないという理由から、ケースの変更を考え始めた。新しいケースは、「2003年問題」に代表される、現在の都市再開発が引き起こす新たな問題を取り上げたいということ。
    どちらにしろ、先生がいらっしゃる時にもう一度発表し、アドヴァイスをいただいきたい。また、余談ということで野中が現在読んでいる「帝都東京 知られざる地下の秘密」という本を紹介。
    この本は、「現在の東京の地下交通網は、実は既に戦前に完成していたのではないか」という仮説を、様々な資料より検証するというものであったが、このように東京という大都市の開発は私にとりなにかしら興味を掻きたてられるものだ。
  • 続いて、塚谷さんの発表。
    今日は第4章の発表を行った。
    第4章の1節を「タバコの習慣性」から「喫煙による身体への害と警告文」、2節を「喫煙による身体への影響」から「喫煙する理由」に変更した。
    変更理由はタバコの規制というテーマにつなげるため、ということであった。タバコ警告文の各国の比較の話では、普段日本の抽象的な警告文に慣れている私にとり、カナダの警告文などはとてもリアルに感じ、喫煙意欲を減らすのに効果があるのではないかと思った。他にも、小学校高学年の各学年の一割は喫煙経験があるというデータも提示された。
    このように、発表時には具体的なデータや発表者以外の者も無理なく理解できるようなデータを出すことにより、発表の質が上がるのではないかと思った。着々と研究を進め、興味深い発表を聞くと、直前に行った自分の発表の未熟さが恥ずかしく感じた。
授業終了間際に、先生が駆けつけられ、研究室に移って、ささやかな新年会をコニャックの香りと休み中の報告話を楽しみながら行なった。
この時、改めて新年の挨拶などの礼節の重要性を実感。来年度のゼミの話になり、今年度をもう残り少ないのだなと感じた。

(野中 紀彰)


2002年12月19日(晴れ)
年末最後の授業
欠席:3名

今回は先生が会議のためゼミに来られないということで、4年生を中心に行われた。
そして、この日は上沼ゼミ第6期生の加納さんがゼミを見学に来て下さった。
加納さんは本ゼミのOBであり、また社会人であるということでゼミ生の中にもよい緊張感が生まれながら、今回の発表へと移った。

  • 加藤君
     テーマ:日本の報道被害救済制度について考える
     ケース:スウェーデン、フィンランドと比較して
    この日の発表はまず今まで改善の余地ありと指摘されていたケース案の変更からはいった。これまでの「スウェーデン、フィンランドを比較して」では具体性にかけるということで「法規制で問われるメディアの自律」に変更するということになった。
    また加納さんは加藤君の発表を初めて目にするということで、簡単に研究動機や章立てなどを確認も含めて発表した。
    塚谷さんから「まだケースが具体的ではないのでは?」といういう意見が出て、また加納さんからはネタ探し等の記者の態勢も考え直さなければという意見も出された。

  • 守分君
     テーマ:法定外目的税と地方分権
     ケース:豊島区における放置自転車対策税から考える
    まず加藤君と同様に簡単な研究動機や章立ての説明から入った。そして次にパワーポインで平成11年度調べの放置自転車のランキング等のデータを示してくれた。
    そのランキングによると全国には数え切れないほどの駅があるにもかかわらず、巣鴨は4位そして池袋は1位の放置自転車数をほこるということに驚かされた。
    学生時代に池袋の放置自転車を撤去するバイトをしていた、という加納さんはとても興味を持たれたようで、「豊島区側から放置自転車に対 して何らかのアプローチはあるのか知りたい」、また「地方自治の財源がどうなっているのかを示せれば説得力が出るのでは」等の意見を出していただいた。これは次につながるよきアドバイスになったのではと思います。
 そしてここからは加納さんを講師に迎え、就職活動真っ只中の三年生のための就活談議へと移った。
企業で採用の仕事にも関わったという加納さんの言葉はとても説得力と重みがあり、三年生のなかには目から鱗の人もいたのではと思う。中でも「外見で落とされるというのが一番つまらないのだから、そこでは皆と同じスタートラインに立ち、中身で勝負できる舞台に立つべきだ。」そして「就職活動というのは自分を考え直すいい機会である。そして自分が何者かということが分かった時に自然と決まるものだ。」という言葉に強く感銘を受けた。
 この後場所をかえ、食事を交えながら夜遅くまでいろいろな話を聞かせていただいた。
 加納さん最後までありがとうございました。
 またいつでも遊びにいらしてください。

(宮里 公平)


2002年12月12日(くもり)
授業
欠席:2名(サークル)、1名(風邪)
遅刻:なし

 今日は上沼先生が緊急会議とのことで、6限は先輩方を中心にまずは、お楽しみである忘年会についての日程調整を行い、その後、順番に発表を行いました。

  • 松浦さん
    テーマ:少子高齢化社会に対応する
    ケース:年金制度の在り方について
     今回は、ゼミ生みんなの意見を聞きたいとのことで、年金制度の基礎的な部分を含めた「素朴な疑問」を松浦先輩にぶつけてみよう!という形式を取ることに。
    最近話題の「401K」については、日本経済は不景気で期待が持てず、既に崩壊していると言われている年金に投資をしても損をするのでは?という理由から、これは少子高齢化に合ったものではない、とお考えの先輩。
     また、人口体系のピラミッドの年代比較を見て、近年、そして未来予想のバランスの悪さに驚く一同。「人口体系を戻したら401Kは必要なくなるのでは?」(加藤君)との意見に、「そうなんだよ、子供を増やしたいんだよ」と熱く語ってくださった先輩。そして話題は子供の方へ・・・。
     注目されている「スウェーデン方式」については次回に。
  • 山崎君
    テーマ:これからの日本の農業を考える
    ケース:農業の法人化について
     先週の発表における先生のアドバイスをもとに、ゼミ生からもさらなる助言を求めたい、ということで山崎君もいつもとは違う形態を取ることに。
     テーマの切り口として、コメ政策の減反政策についてが挙げられ、政府による農業の保護の実態と農政族と呼ばれる政治家についての説明があった。
     これからは農家にも自己責任が求められるようになり、段階的になくなっていくであろう、保護についてもっと考え直し、政策をとるべきだ、という意見であった。
     先輩方からは「何が問題点でそれをどう変わるのかがわかりにくいから、まずは農業白書をしっかり読んだほうがいい」(塚谷さん)、「事実からの結果予想を、必要かどうかのスタンスで考えたらいいのではないか」(白木さん)とのご意見がありました。
     農業は非常に奥の深いテーマですね。
  • 仲西
    テーマ:日本におけるサービス・アニマルの活躍について
    ケース:身体障害者補助犬法の制定と、身体障害者の能力向上の可能性
     今回は身体障害者補助犬法の内容説明、制定の流れを追った。
    この法律は、初めから補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)全ての犬を対象に作られたのではなく、介助犬の普及という点から始まったそうだ。制定の歩みについて、政治家の議員立法の視点から進めたため、先生からは「議員が動き始める前」つまり、法がなかったときこそをクローズアップしたほうが良い、とのアドバイスをいただく。
     政治的なもの以外の流れについて、問題がどれくらいあって、どんなときにそれが表に出て・・・といった、ある問題が公共的な政策課題になるまでのプロセスの展開を押さえていくことが大切!です。
来週のゼミのあと、短めの親睦会を行う予定だったのですが、先生の仕事のご都合により、残念ながら延期になりました。年内中にぜひ実現させたいですね。

次回の発表は宮里君、加藤君、守分君、松浦先輩を予定しています。

(仲西美紀)


2002年12月5日(晴れ)
授業
欠席:3名
遅刻:1名

この日も先生は、会議のため7限途中から参加。発表は加藤君・島村さん・山崎君が行った。

  • 加藤君
    テーマ:日本の報道被害救済制度について考える
    今回は第1章のメディア規制三法案についての発表。
    青少年有害社会環境対策基本法・人権擁護法案・個人情報保護法案の説明があり、それに対する報道被害者の意見を寄せていた。
    しかし、今だケースが暫定である事に加え、章立てにスウェーデン・フィンランドのことが出てこないことに指摘が集まった。研究の骨格である部分(ケース、章立て)が明確になっていないと、研究自体進まないのではないか?ということだ。
  • 島村さん
    テーマ:多様なセクシャリティのための人権政策
    第2章の1、東京都「人権施策推進のための指針」とは何か の発表。
    主に、人権施策推進のための指針が生まれるまでの経緯、流れを調べて来ていた。
    この指針から「同性愛者の人権」が外された理由については、次の項で発表を行うとのこと。
    先生からは、都における人権指針対策連絡会の位置付け、結成の法的根拠、委員の構成とバックグランドなどを調べると、政策過程が明確になり、外されていく、また復活する経緯の部分に資する、との指摘あり。
  • 山崎君
    農地法改正についての発表であった。
    農地法改正に至った経緯を述べた。調べてきた文を読み上げるだけの、事実の羅列にとどまった。
    先生からの指摘は、今日の農業問題とは何か、それに対してどういった対策が提案され行われているのか?なぜ農業の株式会社化が必要とされるのか?章立ての構成にメリハリをつけないと分からない、というものだった。株式化を認める農地法改正を端緒に、第2章で「日本農業の構造的問題」を明示し、その改正が問題の何を解決しようとするのか、それが有効な政策なのか、を検討し、次いで日本の農業問題を解決する他の代替案はないのか、日本と同様な問題を抱えた国々の現状と対策を研究し、山崎君自信の政策判断や提言へとつなげるよう、コメントがあった。
今回予定されていた、ゼミOBの来訪は、残念ながら仕事の都合でキャンセルされた。又の機会に期待したい。

次回の発表は塚谷さん・白木さん・仲西さん・足立君の4名を予定している。

(豊島)


2002年11月28日(晴れ)
授業
欠席:1名(就活)、1名(部活)
遅刻:3名

 この日先生は会議で7時半まで来られず、6限の前半は各自HPの更新、後半は4年生をゲストに迎え就職座談会を行った。就職活動を始めて間もない3年生にとって、「業界を知ろう」「リクナビの使い方」「面接について」などのテーマは非常に興味深いものであり、勉強になった。個人的にメーカーや保険会社などの業界についての話が面白く、是非またこうした機会を設けて欲しいと思った。大手企業の年収の話をしているところに先生が登場、発表に移った。

・白木さん

 高野連の21世紀枠から日本社会の「平等」と「差別」意識を考える白木さんの発表。今回は前回発表した第一章に続き、第二章「日本の教育改革」に論点が移った。
完全週休二日制や相対評価から絶対評価への移行といった、文部科学省が提唱する「ゆとり教育」が、甲子園出場枠に勝敗以外の基準となる21世紀枠を設けた背景にあるのではないかという議論である。
 この発表に対してもっぱら出た意見は、21世紀枠の導入、すなわち競争意識の変革と教育改革が結びつく点において、少し説得力に欠けるというものであった。また白木さん・加藤君によると21世紀枠の他に守備力を選考の基準とする「守備枠」や「明治神宮枠」なるものもできるらしく、もう一度高野連や文科省に問い合わせて客観的なデータを求めてみては?と先生がアドバイスした。

 発表後、先生から4年生に社会科学部報に載せる記事を作るよう指示があった。来年度の1年生のための履修アドバイスで、白木さんが作成することに決まった。また、HPの更新は1週間に1回は行うように、更新ファイルの名前は変えないようにとのコメントもあった。

 次回の発表は加藤君、山崎君、島村さんである。
 外もめっきり寒くなった。そろそろ忘年会の季節・・・。

(足立倫太郎)


2002年11月21日(晴れ)
授業
欠席:1名(風邪)、1名(部活)
遅刻:1名(就活)

授業に先立って、先生のほうから三年生の就職活動のためにOB・OGの方と連絡を取り合って、就職活動のお話を聞かせていただける機会を設けられるようにしたい、と話しがあった。
今日の発表者は守分君、野中君、豊島君、宮里君の四人。

  • 守分君
    法定外目的税のひとつである豊島区の放置自転車等対策税を切り口として地方分権を目指すという彼の研究であるが、先生から区役所の政策が放置自転車問題解決に有効か否か、という議論の外に、JRなど課税される側が主張するように課税に根拠があるのかという議論を、区別しながらも章立ての筋として関連づける工夫がされなければいけないという指摘があった。それを以下のような章立てに反映した。
    1. 豊島区の放置自転車等対策税
    2. 法定外目的税、その事例からの定義
    3. 海外の事例
    4. 問題解決策としての妥当性
    5. 法理論としての妥当性
    6. 地方分権にとって
  • 野中君
    特措法についての研究であるが、この研究には特措法before/afterという軸で定点観測をすると政策の意義が鮮明となると先生から指摘があった。それを以下のような章立てに反映した。
    1. 汐留の再開発の事例
    2. 特措法の成立過程 小渕首相〜小泉首相
    3. 特措法前の都市再開発 事例:六本木
    4. 特措法後の都市再開発 事例:六本木
    5. モデルとしての英国の事例
    6. 都市再開発の影響と問題
    7. 今後の都市再開発のあり方
  • 豊島君
    彼の研究テーマは「これからの日本人とスポーツの関係 〜新日鉄のクラブ化より〜」である。彼の発表の途中に「著作権」について先生から注意がなされた。学生なのだから独創性は、先行研究から十分学んでそれらを比較検討したり事例に適用することで自分流に咀嚼することに求めることになる。従って、様々なソースから引用をするのは大いに結構だが、引用箇所をblockquoteタグで明記し引用文末尾に括弧で出所を示す。そして、引用や資料を自分流に整理し直したりコメントしたりして、次の展開へと繋げること。そうした引用や資料の料理の仕方には余人には無い独創性が発揮されるもの、とのことだった。

    本論に戻り、第一章の問題の所在事例から第2章への展開の論理に飛躍があるので、なぜ各章が続くのか十分説得的な章立てや節に改善するよう先生から指摘があった。
  • 宮里君
    テーマ:リーダー(経営者)養成教育を考える
    ケース:企業内大学(コーポレートユニバーシティ)から
    宮里君は、前回コメントにあった日本では初等・中等教育に関しての議論は多いが、大卒者や中途離職者の青年層の教育問題が十分論じられていないので、そういう視点から研究してはどうか、を受けて研究を進められないことを気に病んでいたようだが、研究動機の初心を貫くようケースを深めることになり、章立てが以下の通り決定した。
    1. 欧米の企業内大学(CU)の事例
    2. CUの背景と現在
    3. 日本のCU登場の歴史
    4. 日本のCU導入の試み
    5. 日・米の比較
    6. 企業リーダーの育成策
各自発表後すぐにhtmlに反映してHPの更新につとめるように、と先生からコメントがあった。
みなさん風邪をひかないように気をつけてください。

(加藤啓太)


2002年11月14日(晴れ)
授業
欠席:1名(風邪)、1名(部活)
遅刻:1名(セミナー)、1名(バイト)

発表は足立君、山崎君、加藤君の3名。
発表以外に、先生からの連絡事項として、プライバシーに関わる事以外の連絡は、MLを使ってするようにということが確認された。ゼミ日記もMLを通して、先生へ送られることになった。

  • 足立君
    テーマ:仙台市の渋滞政策
    ケース:東西線と公共交通政策を軸に交通問題のありかたを考える
    まず前回の発表からの違いとして、
    • 章立ての変更
    • バスの輸送量などの表を提示
    • 仙台市の渋滞の深刻さを伝えるために、渋滞指標を提示
    の3点が挙げられた。
    そして第3章「(仙台)市の政策とそれに対する政策評価」において、
    • 「100円パッ区」(ワンコイン式バスのこと)
    • 30分アクセス構想(「ひと・まち・環境にやさしい交通体系の実現」)
    という具体的な政策について触れた。
    しかしながら当の本人は、章立てに納得がいかない様子で、みんなに意見を求めてき た。
    そこで出てきた意見は、
    • 第4章の名前が長すぎる。
    • 第2章「渋滞の問題点」って何?(渋滞が問題なのだからおかしい)
    • 第2章と第5章の違いが、いまいちよくわからない。
    • 第4章の位置付けがわからない (仙台市以外を調べることで、仙台市を逆にクローズアップするということか?)
    • 第6章に「政策提案とその検証」を入れるべき。そして第4章をもう少し軽くしてはどうか?
    ということが挙げられた。
  • 山崎君
    テーマ:これからの日本の農業を考える
    ケース:農業の法人化について
    まず章立ての説明に始まり、その後参考資料を提示した。
    その参考資料とは、
    • 「農業経営の法人化の推進について」(pdfファイル形式)
    • 「戦後の農業政策と農業委員会系統組織の歩み」
    の二つ。
    その後、質問タイムへ。主な質問内容や意見として、
    • 「農業法人」と「株式会社」がなぜつながる?どうつながる?株式会社はどのような意味をもつ?
    • なぜ農業法人の株式会社化がはじめに来るの?→ひょっとしたら農業を変える気配が。
    • 農政に触れないのか?(戦後農政の問題点)
    • 農業法人について展開するのか?それよりも、「農業政策」として展開していった方が良いのではないか?(特に海外の事例を持ちだす場合は、価格政策・所得政策など、日本とは政策自体に違いがあるから)
    • 第5章農業経営に関しても、論点の置き方(利益や環境や政策など)によって、展開が変わってくるので、それを明確にするべき。
    • いわゆる「株式会社化とは何か」という項目を作るべきでは?
    • そもそも「農業法人の株式会社化」という言葉がおかしいのではないか?
    • 第1章株式会社化ではじめるのだったら、第2章で法人について展開するのはおかしい。→第2章・3章において株式会社の実態などについて展開するべき。
    • 第4章で海外の事に触れるのであれば、農業政策について展開するべき(「他国では何を目指しているのか」を調べることで、農業政策をさまざまな観点から捉え、日本の政策に結びつける)
    • 第5章は、これからの日本の農業はどのような方向に行くべきか(政策)、その為には何をすれば良いのか(経営)という二つの論点を盛り込むべき。
    などが挙げられた。
  • 加藤君
    テーマ:日本のメディアの報道被害について
    ケース:スウェーデンとフィンランドと比較して(暫定)
    まず前回の発表からの進展として、具体的な事例をもとにして研究を進めるということから、松本サリン事件について調べた事を述べる。…が、いまいち方向性が見えないので皆の意見を聞きたいとのこと。
    そこで出た意見は、
    • 章立てについての意見(メディア規制法と報道被害をつなげる為にはどうするか)
    • HPの背景色を変えるべき。
    • はじめにメディア規制法を。その後実例を。そして実例から原因の分析をし、報道被害救済の取り組み→海外の報道被害の実情と取りくみ→政策提案という流れにするべき
    などが挙げられた。

(塚谷悠樹)


2002年11月7日(曇り)
授業
欠席:2名
遅刻:4名

 教室内はまだ暖房の準備が整っていないらしく、「こんな日にはお酒でも飲んで体内から暖まり授業をやりたいものですねぇ」という先生の言葉に一同共感しつつ、寒い教室の中で授業が行われた。
 まず最初に、現在募集中の新しいゼミ生の選考日程などについて先生の方から説明があった。
 一次募集での志願者数は、基礎ゼミは2名、専門演習は残念ながら0名だったそうだ。10月23日のゼミ・オリエンテーションでは野中、島村チームによる素晴らしいプレゼンを見ていただけに残念な限りである。しかし、ここでひるむことなかれ。上沼ゼミは二次募集からのゼミである!?
二次募集ではたくさんの優秀な後輩たちが集うのを祈ろう。
先生からの連絡事項が一通り終わった後にゼミ生による発表が行われた。

  • 仲西さん
      テーマ:日本におけるサービス・アニマルの活躍について
      ケース:身体障害者補助犬法の制定と、身体障害者の能力向上の可能性
    今回の内容は、新しい章立て案のパワーポイントによる発表であった。発表が終わり、 「章のつながりがよく分からない」と先生の指摘。
    まず身体障害者補助犬法の制定について触れ、次にそこにいたるまでのプロセスを掘り 下げて行き、最後に法律の効果や課題を考察するという流れが先生から提案された。
    今回発表された章立てを、この流れに沿って組み立て直すと以下のようになる。
     
    • 第1章:身体障害者補助犬法
    • 第2章:サービス・アニマル
    • 第3章:日本の障害者支援活動
    • 第4章:法制定による変化
    • 第5章:福祉分野への動物利用
  • 島村さん
      テーマ:東京都における人権政策
      ケース:東京都[人権施策推進のための指針」から[同性愛者の人権」がはずされた経緯
    島村さんも仲西さんと同様、章立て案の発表が中心だった。
    ここでも先生の言いたかったことは同じだったらしく、最初の方に「人権施策推進のための指針から同性愛者の人権がはずされた経緯」を提示し、そこから掘り下げて行くという流れが提案された。
    −なんだかんだ言っても、上沼ゼミは政策科学のゼミであり、まず政策ありきであ る。最初に政策や法律を掲げることによって、論文の読者に対して「なぜこのテーマを研究しているのか」ということを訴えることの重要性を再認識した−
    具体的な修正ポイントは、
    1. 第1章で大きく取り上げられていたセクシャリティーに関する定義を、東京の同性愛者の現状に関する章の中に織り込む。
    2. 「人権施策推進のための指針に同性愛者の人権が加えられた経緯」を1つの章としていたが、これだけでは章にするだけの内容がない恐れがあるので、章の幅を広げて「東京都の人権政策」とし、その中で「加えられた経緯」を述べる。
    といったところである。修正後の章立ては以下の通り。
    • 第1章:はじめに<・研究動機 ・性の問題に関心を持つきっかけとなった具体的事例>  
    • 第2章:東京都[人権施策推進のための指針」から[同性愛者の人権」がはずされた経緯
    • 第3章:東京の同性愛者の現状・実態と問題点
    • 第4章:東京都の人権政策
    • 第5章:多様なセクシャリティのための政策
  • 宮里君
      テーマ:個性を育てる教育について
      ケース:企業内大学から考える
    宮里君はテーマ、ケースが確定していないということなので、どの辺でつまづいてい るのかといったことを聞くことになった。実際、宮里君自身このテーマ、ケースには納得していないらしく、「企業内大学は結局企業内研修と変わらないのでは?」という本音も飛び出した。塚谷さんや先生から、初等・中等教育は良く論じられるが、大学や大卒、あるいは早期転職やフリーターの“青年層に対する教育と雇用”の視点から論ずるのは意義があるのでは、とコメントがあった。但し、本人の関心が第一である、とのこと。
    来週発行の「ハーバード・ビジネス・レビュー」という雑誌に企業内大学の特集記事が出るそうなので、その内容を見てから今のテーマ、ケースでいくのかどうかを決めるということだ。
  • 松浦さん
       テーマ:少子高齢化社会に対応する
      ケース:年金制度の在り方について
    まず、菅平合宿での松浦さんの発表を見れなかった加藤君、仲西さんのために前回のおさらいとして、年金の4階建ての構造(国民年金、厚生年金、企業年金、個人年金など)に関する説明があった。
    次に、合宿でインターネットがつながっていなかために見れなかったリンクの資料が公開された(確定給付型年金と確定拠出型年金の違いに関する資料、最近の401Kの状況に関する資料など)。
     
松浦さんの発表が一通り終わったところで本日は終了となった。
来週の発表は、足立君、杉山君、山崎の予定である。

(山崎 寛和)


2002年10月31日(晴れ)
ガイダンス&授業
欠席:1名(インターンシップに参加のため)
遅刻:無し

    今日の主な内容
  • ゼミ加入希望者(新2,3年生)のための見学。
  • 仲西さんの発表
  • 10月合宿の交通費精算
  • 11月合宿の日程決め
上沼先生が会議で遅れたため、ゼミ生総動員で見学者に応対する。
オリエンテーションに参加していない見学者もいたので、野中君と島村さんに再びプレゼンをしてもらう。噂どおりレベルの高いプレゼンでした。
その後、上沼ゼミでは実際にどのようなことをやっているのかを見てもらうために、合宿を欠席した仲西さんが発表。
犬が好きな仲西さんは人間と犬との共生を考えていきたいということである。(テーマとケースについては7/11の日記を参照してください)
見学者が来るからかなり気合を入れたとの言葉どおり、章立てと各章の論点までしっかりと準備していた。
  • 1章 サービス・アニマルとは
     歴史的な視点から人と犬との関わり方について。犬の持つ能力と勤める職種について。
  • 2章 補助犬を知る
     サービス・アニマルは全ての動物を指すが、中でも需要の高い犬に照準を絞る。身体障害者補助犬法で認定された@視覚障害者の補助をする「盲導犬」、A車椅子や杖と同じ役目をする「介助犬」、B聴覚障害者の補助をする「聴導犬」、について考察する。
  • 3章 身体障害者補助犬法
     2002年10月1日から施行された。以前は盲導犬のみが公式に認定されていたが、この法律によって介助犬と聴導犬も認定された。認定されたことにより、飲食店などは基本的に入店を拒否できなくなるそうだ。
  • 4章 補助犬を利用する
     補助犬と暮らす障害者について。人と犬のサポートの違いについて。日本における補助犬の利用状況。諸外国との比較。
  • 5章 能力向上の可能性(まとめの章)
     補助犬の利用で何が変わるのか?広がる行動のチャンス。社会に求められているもの。
「補助犬を支援しているNPOの活動や福祉の観点からの補助犬など、色々な分野からの見方をした方が良い」「サービス・アニマルは章として大きく扱わずに、すぐにメインテーマの補助犬の話に入っていくのが良いのでは?」などの意見が出た。テーマ・ケース・章立てなど全体の構成についても多少の意見が出たが、先生も交えて話し合うべきだとして、仲西さんの発表は次回も続くことになった。

この辺りで見学者も一段落したので、10月合宿の精算と11月合宿の日程決めを話し合う。精算については、はっきりした金額がこの場で判明したので次週のゼミに各自用意することに。先生が到着し11月合宿の日程について話し合うが、皆の予定が合わないため、キャンセルの方向で話がまとまった。

12月になると、ゼミ生も忙しくなる上に新規ゼミ生の面接などもあるため、11月のうちに発表を進めなくてはならないと先生からのお言葉。3年生も就職活動の準備が始まったようで忙しそうですが、皆さん頑張りましょう。

最後に次週の予定。
次週は発表のみ。今週の仲西さんの続きと、合宿でデータがこわれていた数名に再度発表してもらいます。松浦君・島村さん・山崎君・足立君が予定されています。

(白木 元太郎)


2002年10月24日(晴れ)
2003年度ゼミT・専門演習オリエンテーション

もう何年も昔、初めて学部の教務入りした時のこと、学問の専門性を横断して学際性を高め、また、選択の自由度が増した中で漂流せずに筋や柱の通った科目履修にするためには2年生からゼミを開始して担当教員に科目の履修指導をしてもらう、という政策を提案した。当時は、「専門」と「教養」の垣根や「学際」と「専門」の垣根が高くゴミ箱入りとなったが、漸く来年度から2年生からゼミが社学の全専任教員担任で開始されることになった。

そこで、2年クラスのゼミTと3,4年クラスのゼミU、V(移行期は専門演習)の募集を秋に行なうことになり、各ゼミ持ち時間10分でオリエンテーションがこの日、14号館の1階教室2室で開催された。
昨年から始まった制度で、昨年は予定時間を繰り上げてのプレゼンとなって、私がゼミ旗を振り、自作のパワーポイントを使って説明し、終わった頃に現4年生メンバーが会場に到着したっけ。

今回は、日記にあるように事前に担当者を決めて直前の合宿中にスライドを準備したが、今回も旗手の山崎君が間に合っただけで何故か繰り上がる時間にゼミのHPを使って私がやるのか、と諦めたその時、残る2名が駈け付けてプレゼンが開始された。教務の仲間からピカイチとの評価を得た内容だった。また、島村さん達は、募集ビラも作ってくれていて、早速、研究室ドアと3階ゼミ掲示板に貼り出した。
イメージの左手がスライド解説役の野中君、真中が旗手の山崎君、右手奥にパソコン操作役の島村さんが居る。

(上沼)


2002年10月22日火曜日(晴れ)
菅平セミナー合宿3日目

合宿最終日です。
この日のゼミ日記当番が自分だとはつゆ知らず、薄い記憶を頼りに書かなければならなくなりました。なので、事実とは若干異なることを書いている可能性があります。自覚が足りず申し訳ありません。

本題に入ります。

【朝食&掃除】
起床後朝食を摂り、三日間の汚れを落とすため大掃除。特に204の人は大変だったことでしょう。

【反省会】
その後の反省会では活発な意見交換が行われ合宿の総括にふさわしい場になった、と記憶しています。(それだけ?by上沼)会計清算を4年生が担当。松田さんにお礼とお別れの挨拶を告げ菅平セミナーハウスを後にしました。

【真田城址】
目にも鮮やかな紅葉を見せる山々の間をすり抜け向かったのは、真田城跡です。(名称が正確ではないかもしれません)。ここは眼下に上田と菅平方面を一望できる小高い丘の上にあり、すばらしい景観にゼミ生一同感動に浸っていた、ような気がします。また、先生が菅平方面に行かれる際、よく立ち寄られる場所とのことで、感動もひとしおでした。(この馬蹄型砦で出会った近くの幼稚園児の一団は、この青年団をどう見たのだろう−by上沼)

【お屋敷公園】
次に向かったのは御屋敷公園。(サル飛び佐助も六文銭も真田十勇士も知らぬ一群は、おはぎの幟には反応したが、火曜休館を忘れてがっかり。−上沼)マレットゴルフ場の見学です。
雨天の為、昨日断念せざるを得なかったあのマレットゴルフです。
実は面白そうなマレットゴルフ場の風景を前にこの時ばかりはゼミ生一同、前日の雨を恨むしかありませんでした。また菅平に行く機会があればぜひプレイするのだ、と唇を噛むゼミ生一同でした。

【追分宿】
(東部町の果樹園を縫いながら浅間サンラインを進み、国道18号線に出て追分宿に入る。骨董屋も本陣も、いわんや風立ちぬ、美しき村の堀辰雄も誰それの諸君に先を急がされる。嗚呼。−上沼)

【追分セミナーハウス】
(正門から広がる広大な敷地にまず諸君は目を見張る。一度も来たことがないという。ラグビーサークル所属のゼミ生はここでボールを追いたいような視線。外の炊事場でバーべキュウを来年はやろう。)

【峠の釜飯&帰京】
その後、先生お勧めの佐久I.C前にある峠の釜飯屋にて昼食と土産物買い。各地を巡ってかなり遅い昼食(釜飯)を取った後、高速に上って東京へ進む。途中、所沢I.Cで降りる車と別れ、夕方早稲田大学にて解散して合宿は終了しました。

僕個人の感想として、今回の合宿は他のゼミ生の皆さんと交流を深めることができ、研究の面でも大きな進展をみることができた大変有意義な三日間だったと思います。この勢いに乗って11月合宿も無事に成功できるよう頑張っていきましょう。
お疲れ様でした。
                       

(守分 崇晴)


2002年10月21日(雨)
菅平セミナー合宿2日目
この日の早朝に加藤君が部活動の練習参加のため帰京し、先生を含め計11人となった。

【朝食】
7:30 しゃけ、中華風サラダ

【午前研究発表】
  朝食後しばしの休息を取り、9:00から早速、研修室で個人研究テーマの発表となった。

  • 一番手は白木さん
    テーマ:日本社会の「平等」と「差別」意識
    ケース:高校野球の「21世紀枠」の制度から考える
    僕ら三年生にとって四年生の発表を聞くのは今回が初めてだったので、個人的に非常に楽しみにしていた。ケースで高校野球を取り上げておりみんなにも馴染みやすかったため、早朝にも関わらず活発に意見が交わされた。
    特に21世紀枠の賛否については皆さまざまな意見を持っているようだった。やはり選考方法のあいまいさには疑問を感じるというのが大方の意見であった。そして最後に先生から「研究のまとめに入るにあたって、21世紀枠と教育改革から平等と差別意識の存在する日本社会へのつながりをしっかり持つこと。」というアドバイスが出された。しかしさすがは四年生!プレゼンに慣れているというか、とても分かりやすい発表であった。
  • 次の発表は松浦さん
     ケース:少子高齢化社会に対応する
     テーマ:年金制度の在り方について
     松浦さんの発表はこれがこの合宿のメインイベントであったと言っても過言ではないほどの盛り上がりを見せた。
    松浦先生による年金の講義に始まり、おまけで用意してきたという福祉年金事業団による3500億もの負債を作ることになった年金の運用への怒り爆発まで、(フロアー相手に質問しては解説する新手のプレゼンというか、きつい質問を回避しようとする苦肉の策に)終始会場の笑いが絶えることはなかった(括弧は上沼)。
    次回の発表では401Kプランが日本で果たして受け入れられるのかという展望を講義して下さるようだ。しかしこのみんなで学ぼう形式をとった斬新な発表には、このような方法もあるのかと衝撃を受けた。
ここで昼食の時間となったので残りの三人の発表は午後に行うこととなった。

【昼食】12:00 キノコ入り親子丼

【午後研究発表】13:30〜この日は一日中雨だったため、予定していたマレットゴルフは中止にせざるをえなかった。よって予定を変更し、この時間に発表を行うことになった。

  • まずは豊嶋君の発表
        テーマ:これからの日本人とスポーツの関係
        ケース:新日鉄のクラブ化より
     このテーマはスポーツ好きの自分としてもかなり興味深いテーマである。近年不況により廃部の続出する企業スポーツチームにおいて果たして未来は?という内容だ。ここでは「ヨーロッパのクラブチームと比較することが結論とどうつながっていくのか。」や「章立ての順番を変えてみたらいいのでは。」などの指摘が出される。各章を結論にどうつなげていくかが今後の課題となるようだ。
     しかしHTMLにグラフを取り込んでいたり、章立ても詳細で、このまま進むのではというのが自分の印象だった。
        
  • 次は私宮里の発表
        テーマ:個性を育てる教育について
        ケース:企業内大学から考える
     ここではまず企業内大学の目指す方針とこのテーマは内容が合わないのではという指摘を受けた。そして「アメリカでは何故この企業内大学が盛んなのか?」「これは従来の研修制度とどう違うのか?」などの質問が出たが準備不足のため、だんだんしどろもどろに・・・。
    しかし先生より「既存の小中学校の教育ではなく、この企業内大学が本当に大学や企業レベルでの新しい教育システムとなり得るならおもしろい。」という指摘をいただいた。次回はそこのところをもっと詰めれればと思う。
  • 最後は塚谷さんの発表
        ケース:日本のたばこ規制策を考える
        テーマ:EUのたばこ規制策の事例から
     この研究も喫煙者の自分としては他人事ではないテーマである。塚谷さんも他の四年生と同様に今回の発表用に各章の要点をパワーポイントにまとめてきてくれていたので、とても分かりやすかった。
    特に喫煙者が好むたばことコーヒーという組み合わせは、ガンの発生率が通常の100倍になるという情報に一同ビックリ!!それにしても数字を多く引用している塚谷さんの発表には説得力があるなぁと感心した。我々三年生にも参考になるのではと思った。
  以上で発表は全員終了である。その後夕食までの間四年生は親睦会の買出しへ、三年生は24日のゼミオリエンテーションで使用するパワーポイント作りを行った。中心となってくれた島村さん、野中君、守分君、お疲れさまでした。

【夕食&親睦会】
7:30〜 夕食(タンドリーチキン・ビーフシチュー)を食べた後、その場で親睦会へ突入。はじめはビールで飲んでいたが、先生からの差し入れであるブランデー(スコッチ・シングルモルト−注by上沼)が体に入ると皆お酒が回りだし、相当に盛り上がる。真面目な話や、就職活動の話、さらには極秘の裏話までいろんな話題が飛び出した。気付けば五時間ほど飲みつづけ、解散となった。普段のゼミでは語れない内容でかなり親睦も深まったのではないかと思う。
今回参加出来なかった、杉山君、仲西さん、次の合宿(?)で大いに語りましょう。
先生、長い時間お疲れ様でした!

【解散&就寝】
12:30 その後、Y君の一人舞台となったことは言うまでもない・・・。

(宮里 公平)


2002年10月20日(曇り途中雨、のち曇り)
菅平セミナー合宿1日目
欠席:1名(部活)、1名(体調崩し)

【集合・出発】
 朝9時30分に早稲田に集合、の予定だったが、早くも野中が10分の遅刻。大学のホームカミング・デイということで混雑の予想される大隈講堂前の集合は避け、24号館前に集合だったが島村さんが24号館への道を迷い、結局出発は10時をまわってしまった。
 早稲田大学からは、白木さん、松浦さん、山崎君、足立君、島村さん、守分君、野中、が車2台に分乗で出発。天気はいまいちの曇り空。天気は曇天だが、車は順調に練馬から関越道にのり、一路北上。途中の高坂SAで上沼先生と、先生の車に同乗している加藤君と合流。これで、合宿第一陣は全員集合。
 坂道が続き天気も悪いので、次の休憩場所を東部湯の丸SAに決め、再度出発。藤岡JCで長野道へ。途中、一車線の所もあり、濃霧注意報も発令されている所もあり、長野の雰囲気がだんだん出てくる。東部湯の丸SAで、一同昼食。先生は釜飯を召しあがっていたが、いまいちご不満の様子。私は一箱1000円のミカンを買い、ご満悦。

 上田菅平ICで一般道におり、どんどん車は山に分け入っていくとともに、紅葉の色も鮮やかになっていく。高速を降りてから約40分で早稲田大学管平セミナーハウスに到着。セミナーハウスは、まだ新しく清潔感あふれる建物。

【発表其の一】
 荷物をおろして、周辺の散策に出発。東京とは全く違う「秋」の風が吹いていた。ラグビー部のグランドや、紅葉を眺め長野を実感。
 その後、早速、発表に移った。
・最初は山崎君の発表。
 テーマは「これからの日本の農業を考える」。
「明確な定義づけをしないと始まらない。」などの先生のコメントなど準備の不足を先生に指摘され、それに対しなんとかしようと頭を働かせている山崎君が印象的であった。
・次の発表は島村さん。
 テーマは「東京都における人権政策」。
 しかし、ここで持参したFDが読み取ることができないというトラブルが発生し、ホワイトボードでの発表に急遽変更。「風俗産業からの反対意見はでないの?」などおもしろい意見も飛び出したりして、突然のトラブルにも関わらずなんとか乗り切った。
・次の足立君の発表は「都市交通」がテーマ。
 独自の自家用車から地下鉄への乗り換えの効果の計算など、興味を持って聞くことができた。
ここで一時、発表は中断。

  【夕食と入浴】
  18:00より夕食。メニューは、牛ステーキ、サラダ、スープ、チキンのトマトソース煮デザートという、皆の予想以上のメニューに一同満足。思えば、新歓ゼミを実施しなかったので、こうしてゼミ生皆で食卓を囲むのは初。しかし、わきあいあいと和やかな雰囲気。その後入浴し、ビールを一本飲んで寝むれないのがゼミ合宿。入浴後、再度発表に戻る。

【発表其の二】
・20:00より野中の発表。
 「都市再開発を考える」というテーマで発表。「なんとか、章立ての決定が見えてきたか?」という感。
・次に守分君の発表。
 「法定外目的税」がテーマで、駅前の放置自転車に対し、自治体が納付者を鉄道会社とする新たな税を作成したという発表。ケースはとてもおもしろそうだが、税金というとても奥深い分野を、今後どのように研究していくのだろうか。
・一日目、最後は加藤君の発表。
 「報道被害を考える」がテーマ。前期いろいろな意見がでていたが、今回も明確な話の結論が出ず、テーマ、ケースの変更も考えるという加藤君であった。
ここで、一日目の発表は全て終了。

【夜の部】
   昼間の防衛大での試合を終えたラグビー3人組の車も到着し、一つの部屋に集まり、しばしビールで夜を明かす。まあ、話の内容はあまり表に出せないものから、真面目な話までいろいろ出て、盛り上がった。  加藤よ、お前はすごかった。

(野中紀彰)


2002年10月17日(晴れ)
授業
欠席:なし。遅刻:3名。
遅刻者に大変おかんむりの先生。

本日のゼミは、

1.菅平合宿の事前最終確認

 20日からの合宿に備え、スケジュール表、地図関連情報、保険情報など資料を配布。合宿中の進行・日記係りの確認、加藤君が所属部の順延となっていた公式試合の練習のため、2日目早朝に帰ることの確認、大学での集合時間の変更(9:00→9:30@MNCの前)をした。なぜかMNCまで徒歩0分に住む加藤君が小手指集合の先生車の同乗者になった。また雨の日対策は町営温泉とプールぐらいしかないらしい。

2.10月23日のゼミ来期募集オリエンテーションの担当者決め

 結局決まらず、合宿まで先延ばし。残念。

3.先週の課題を先生のMOに移す

 氏名、テーマ、ケース、研究動機、章立てからなる個人ページのファイル名を、自分の名前に書き換えてから、一人ずつ無事完了した。

 そして19:00くらいから、先週話にあった鬼子母神御会式のお練り行列の見学に連れ立って歩いて行く。東京に生まれて20年、その存在すら知らなかった。池袋サンシャイン・首都高速を背景に、サンバのリズムに乗せて歩く茶髪の若者。これを見た日蓮上人なにを思う?





  (豊嶋)


2002年10月10日(晴れ)
授業
欠席:2名

今日のゼミの流れは・・・・
@夏休みの報告〜前回欠席した二人から
AHTMLタグを使ったHP作成講座
Bゼミ合宿の詳細決定
・・・・といった具合に進んでいきました。

最初に、足立・杉山から夏休みの報告がされました。2人ともバイトやサークルに明け暮れていた(ひどい言い訳で申し訳ない...)ようで、研究は進められていないとのことでした。

続いて、HTMLタグの練習に入りました。
今日は、◎強調表現、◎表の作成、を課題に各人で取り組んいくことになり、先週休んだ足立・杉山の2人には塚谷さんがついて教えることになりました。
途中から白木さんも参戦し、お二人に教えてもらいながら全員、今日の課題については習得できたのではないでしょうか。
試行錯誤を積み重ね、興味を引くページのソースから学ぶなどして、段々と自分に合った表現方法を身に付けていきましょう。

次に、合宿の詳細について。
自動車を手配してくれる人によって、ピックアップ場所がまちまちで、誰が、誰の、車に乗るかでちょっともめましたが、全員早稲田大学前発、ということに決定。
先生に松浦さん、野中君、本当にご苦労様です。当日はお願いします。
その他に、カメラ係を仲西さんにお願いすることに決まりました。
合宿中の発表順番、記録係(日記当番)、食事の配膳当番、懇親会運営係、その他等については白木さんと塚谷さんに決めていただくということで、合宿の予定については大体決まりました。
あとは各人の発表の中身次第というところでしょうか。
頑張らねば。

次回までの課題は・・・
習得したタグを使って、

  1. 名前(個人情報保護を考慮してニックネームも可)
  2. テーマ/ケース
  3. 章立て
  4. 研究動機
までを作成してくること。


次週は、作成してきたデータを先生に提出して(プレビューと修正をします)、合宿詳細について最終確認が終わったら、鬼子母神御会式のお練り行列(お穴鬼子母神〜法明寺)見学に行けたら行きましょう、とのこと。
行けるといいですね。(僕は予定があり途中から帰ってしまうので・・)
それではまた来週まで。

  (杉山)


2002年10月3日(晴れ)
後期最初の授業
欠席:2名

Today's Headline

○HP作成---タグを使って、htmlを組んでみよう。
○合宿のついて---スケジュール確認。先に払った金額の他、別途ご飯代・交通費・飲み代がかかります。
○11月の合宿日が変更---先生が会議のため。

今後の予定

     
  • 10/10 htmlの続き。合宿の詳細決定( ex.車をレンタルするか否か決める。)  
  • 10/17 鬼子母神御会式お練り  
  • 10/20,21,22 合宿@菅平  
  • 10/23 オリエンテーション 各ゼミ持ち時間10分/上沼ゼミ 13:40〜13:50@14-102  
  • 10/31 ゼミガイダンス(授業見学)

夏休み明け、第一回目である本日のゼミは、先生が会議のため白木先輩進行のもと、はじまりました。
HP作成です。
タグでHPをつくるのは、私は初めてでした。言われるがままにメモ帳を開き、< >やら / やらうって、なんやかやすると本当にどっかのHPみたいなものができていて・・・。(でも仕組みが全くわからない。)これを作った人はすごいなぁと思いました。タグは正直、面倒くさいけど感動します。感動するけど、面倒かもしれないです。

七限ごろ、先生がいらっしゃいました。初っ端の授業で二人欠席しているのがわかると、去年の出来事が彷彿としてくるのか、「ゼミやめたのかぁー。」と冗談を言っておられました。

今後のスケジュールを話し合いました。
合宿にいく車の手はずや、出発時間、2泊3日の内容について。そして最後の方で、先生から再来週のゼミへの提案が。池袋から護国寺を提灯を持って歩くというお祭りの前夜祭にちょうど再来週のゼミがあたるので、行ってはどうだろうというものでした。風情がありそうで、おもしろそうです。

10/20--22,23にむけ、今月はまとめの作業や、慣れないHP作りなどで、ゼミ忙しいことになりそうです。
季節の変わり目、秋の夜は長いけど風邪を引かぬよう気をつけながら、がんばりましょう。

(島村)


2002年8月1日(晴れ)
前期打ち上げ
前期補講が午後6時過ぎに終わり、今日から夏休みとあって照明の少ない14号館廊下をエレベーターへと移動し始めると、研究室で良いのですかと学生から声が掛かる。
打ち上げがないね〜と以前に漏らしたのを受けて、高田馬場での会場を予約しようかと動いた学生。喧騒が嫌いなので、夏休みで他の部屋の迷惑も少ないだろうからと、研究室で打ち上げをすることになった。空気を察して早々と姿を消す者も数人。
面接以来の研究室とあって3年生の話は、面接秘話から盛り上がる。
ギリシャ産のブランデーと先輩・宮本洋石氏(第6期生)からの差し入れビール券で調達したクリームチーズ+クラッカーとビール、研究室常備のグラノーラ(シリアル)で、日頃の思いを小出しにしつつ語り合った。若い人は元気でいいね。久しぶりに酔う。


(上沼)


2002年8月1日(晴れ)
前期最後の授業(補講)
欠席1名 遅刻6名

今日は前期の授業中にゼミ論のテーマ&ケースが決まらなかった3名のために午後2時から6時過ぎまで補講がいつもの教室を借りて行われた。
発表の間に休憩をとり、その間に来期ゼミT&専門演習向け講義要項に載せる写真をとった。


  • 最初の発表は杉山君からである。

    テーマ:交通政策からみた街づくり
    ケース:日本のコミュニティーバスの普及、欧米のLRTを取り上げる

    杉山君は、都市部の交通政策をコミュニティーバス、LRTで見ることで、都市環境への影響をさぐり、ひいてはそのコミュニティー全体への影響をハード・ソフト両面から見ていきたいということである。具体的な例として、武蔵野市の「ムーバス」を挙げた。
    ただし、このままでは事例研究から引き出されるものが少ないと先生から指摘があった。
    そもそもコミュニティーへの影響とはコミュニティーを構成する様々な利益を考えることであり、コミュニティーバスの導入が即街づくりと止めず、街づくりには、様々な複合的要因(安全、環境、福祉、経済活動)の観点から政策の効果を組み合わせることが大切であり、そうすることでコミュニティーの利益が達成されるのだから例えばコミュニティバスをそれ自体としてでなくコミュニティの現在を構成する複合的要因から分析しては、と先生から指摘があった。そこで先生からテーマは「街づくりに果たす交通の役割」が妥当ではないかという示唆があり、杉山君もテーマを「街づくりにおける交通政策」に修正した。

  • 次の発表は加藤である。

    テーマ:日本のメディアの報道被害救済制度について考える
    ケース:スウェーデン、フィンランドと比較して

    普段から実名報道により当事者が多大な被害を被っている現実に大変な憤りを感じていた。就職の志望先としてマスコミを考えているので、報道被害を起こすのも、救済するのもメディアである以上、その功罪について調べることに価値があると思ったために今回のテーマ&ケースとなった。
    先生から、「将来に希望する職業と合致しているなら研究の価値はあるでしょう」という指摘をいただいた。ただし、章立て案に総務省を軸としたメディア規制関連3法案を加えるべきであると指摘があった。これは同じ題材をさまざまな違った視点から見るべきであるということからであった。

  • 最後の発表は野中君である。

    テーマ:都市再開発を考える
    ケース:都市再生特別措置法と東京都市部での汐溜、六本木などの再開発から考える

    彼のバイト先である汐溜の再開発を見て、東京の街並みはいったいどうなっていくのかと疑問に感じたことから、なぜ今都市再開発が集中しているのか、時代背景とそれに対してどのような具体的法案があるのか、どこに問題点があるのかといった問題意識が生まれたということである。
    テーマの中心になる都市再生特別措置法とは、従来の行政主導の都市再生から民間の活力によってそれが行われるようになったものであり、行政手続きのスピードアップ化がはかられた。野中君自身はこれを肯定的にとらえている。
    この法案は10年の時限立法であるが、そもそもなぜ時限立法なのかという視点を持つことや、「規制改革特区」という形を設けることで、今まで行政がかけていた規制をはずしてしまうその合理的な理由や、そもそもの今までの規制の意味を考える必要があると先生から指摘があった。今までの規制とこれからの規制を比較し、特措法がよいものなのかを考えることで、そこからまた新しいモデルが生まれる可能性がありうるのではないだろうか。

これでひととおり3年生のテーマ&ケースが決定した。

後期の最初の授業は、10月菅平合宿のスケジュール他詳細の決定、個人のHPの立ち上げを予定している。夏季休業中は、合宿で章立てに基づいて具体的な情報を発表できるよう、各自の調査・研究を着実に進めておくことになった。尚、合宿での発表では、パソコンとプロジェクターを利用した発表形式になるが、インターネット接続は出来ないので、ファイル保存やURL保存をして準備するように先生から注意があった。

( 加藤啓太 )


2002年7月25日(晴れ)
前期最後?の授業
全員出席 先生遅刻(会議)

梅雨も明け、暑苦しい毎日が続いている。東京の夏はなぜこうも蒸すのか。うちには扇風機しかなく、毎晩生ぬるい空気をかき回すだけで意味をなさない。

今日は会議のため先生が遅れ、20分遅れのスタートになった。まず先日起きた早大ワンゲル部員の事故について同じ部所属の杉山君から説明があった。事故発生直後はニュースを見て杉山君の身を案じた人も多く、まず彼の無事を喜び、事故に遭った部員の一日も早い回復を願った。

その後いつもどおりにゼミ日記の確認をし、テーマ&ケースの発表に移った。
大学の暦上では前期最後の授業、いよいよ発表にも熱が入る。

  • 野中君の発表

    テーマ:都市問題を考える
    ケース:東京都のカラス対策からみる現代の東京が抱える諸問題

    東京都で問題になっているカラス問題とゴミ問題の相関関係を指摘し、カラス問題をきっかけに、ゴミ問題への対応の遅れにとどまらず都市の様々な問題を研究したい、という案を発表した。野中君はカラス問題の他に、ヒートアイランドやハザードマップ作成(例えば洪水時の危険地域などを記している。早稲田は危ないらしい・・・。)など都市防災についての研究にも関心を示していた。

    カラス問題は都でおおがかりな対策をしていたり、高田馬場や早稲田でも多く見られるためゼミ生の関心は高かったようだが、「カラスは東京特有の問題で他都市では見られないのでは?」「実際カラス問題から他の問題につなげられるのか?」「カラス問題は思ったより引出しが少ないのでは?」といった質問が出た。カラス、都市防災の話ともに、研究対象の絞り込みに苦労している様子であった。先生は「野中君自身はあれこれ知りたいだけなのか、何を事例から引き出し提言したいのか?」と、その純粋な研究欲を促した。

  • 宮里君の発表

    テーマ:個性を育てる教育について
    ケース:未定

    ベンチャー起業を志す宮里君が画一的な考え方しかさせない今の教育システムに一言物申す、といった内容の発表だった。資本主義社会での競争を勝ち抜く「個性」を育てる教育システムとはなにか?を研究したいという案である。

    まず個性を育てると聞いて「ゆとり教育」や文科省の教育改革などを皆で論じた。先生はデンソーが高校生インターンシップのようなものを実施しているという実例をあげ、国際的に通用する技術は先進地域から移植されたり、嘗て封建制と呼ばれた幕藩体制下で保護奨励され父子伝来や徒弟制度で育まれたもので、それを民主的な画一教育制度をいじくっても難しいとコメントし、一般的な教育システムではなく、デンソーのような世の中の小範囲の教育方法を調べてはどうかという方向で落ち着いた。

  • 山崎君の発表

    テーマ:これからの農家を考える
    ケース:農業の法人化について

    前回のテーマをより深めた発表。動機等は前回と同じ、章立ての中に前回の発表であげられた「農協を通さない農産物」の項目も盛り込まれ、より論文に対する論点が明確になってきた。他にも白ハト食品工業と地元農家の共同出資による農業生産法人の設立例などを発表した。

    時間がなかったためあまり活発な論議の展開にはならなかったが、「農業法人はニュースバリューがあるため、ものめずらしさだけでマスコミに取り上げられている可能性もある。大きな流れで見なければならない。」という先生のコメントでしめられた。

ゼミ終了後、まだテーマ&ケースの方向性が見えていない人のためにもう1回ゼミを行うことになった。相談の結果、8月1日14時〜18時に決定した。来週は本当に最後の最後である。全員の研究テーマが決まって晴れて夏休みを迎えられることを願う。

(足立倫太郎)


2002年7月18日(曇り)
授業
三年生一人欠席(体調不良)。

授業のはじめ。上沼ゼミのOGの方が来てくださった。そして、簡単に卒業後の仕事(書き留めなかったので思い出せませんでした。すいません)を私達に話してくださった。しかし、上沼先生はなぜか落ち着かないご様子。どうやらそのOGの方の御名前を思い出しきれなかったらしい。
(Iさんは、パソコンでパワーポイントを使うゼミ室を驚いていたが、久しぶりで突然現れたIさんとUさんが運んで来た時間に気付かされて、慌てました:人は変われど居るのは同じ?先生。わかるかな、わかんないだろうな−上沼)
OGの方が退室なさって、授業がスタート。先週の日記の確認から始まる。確認が終わると、次に上沼先生から合宿の役割分担の大筋の説明があった。

以上を終え、三年生のテーマ・ケース案の発表へと入る。
この日は加藤君、島村さん二人による発表があった。

  • 加藤くんの発表

    テーマ、ケースはまだ具体的ではないが、痴漢冤罪に重点を置いて研究をしたいとのこと。痴漢冤罪になった人は社会復帰も極めて困難。もし自分も痴漢に間違えられてしまったらどうなるのか。最近の冤罪による逆転無罪判など、実際に痴漢に間違えられてしまった人の例から考察したいということだった。

    しかし、その段階で加藤君の考えている研究が、どういう方向に結びつくのか、展開出来るのか、何を提言するのか、加藤君自身、漠然としていて、これを受けてゼミ生も先生も示唆に戸惑う。発表直前に思いついたという報道被害の視点から冤罪を捕らえてみたら面白いかもとの発言が出たが、痴漢逮捕の報道と報道被害が直接結びつくのか疑問ということで、次回までに再考するということで加藤君の発表を終えた。

  • 島村さんの発表

    前回の研究テーマ・ケースにおいて意義的には同じであったが、ただテーマを「東京都における人権政策」に改めてあった。日本(東京)以外の国や地域では同性愛者の人権を保護する制度があるのに、なぜ多くのゲイの人々が行き来する新宿二丁目という街をもった東京都は、同性愛者の人権を守るような政策をとらないのか。同性を愛する人たちにも、一般の人たちのように、結婚できるようにしてもいいんじゃないかという思いが研究動機に結びついているようだ。

    先生からは、面白いけれど、同性愛者の事例のみをとりあげて興味本位と捉えられる心配があるなら、都の指針から同性愛者がはずされた政策過程事態に焦点を合わせ、そこに反映される「人権」とはどういう種類の人権であり、そこから出てくる対策などのプログラムがどういう性質なのか外されずに対象とされる人々への政策の影響を探るのもあり得るというアドバイスもあった。

    今回のテーマ・ケースを気に入っている島村さん。だけど、もう一度どういう方向に掘り下げるかを考えてみるということで発表を終えた。

授業の最後に上沼先生から「テレビ朝日 素敵な宇宙船地球号 ここが見どころ!!」のサイトを見てみるといいというアドバイスがあった。テーマ・ケースを見つけることに困難している三年生に向けて、こういったところにも題材は転がっているよ、ということであった。

この他にも、卒論の準備において、授業中上沼先生は「章立て」に関しても助言をしていた。章立てとは、現状があり、その現状を解いていく上での段階。推理小説が「事件」にはじまり、事件解決に向け、推理していくような感じだとおっしゃっていた。

これから夏休みという長期休暇。ゼミで集まる機会も当然減る。これらのアドバイスをメモっておいて、卒論作りを充実させたい。

(松浦)


2002年7月11日(晴れ)
授業


3年生、4年生、全員出席
テストも近づき、授業前の学生の話題はテスト情報が多い。
この時期になると学校中に妙な連帯感が生まれるのは、早稲田だけだろうか。

そうこうしているうちに、ゼミが開始。
いつも通りゼミ日記の確認をした後、OBからのメールを拝見。
「既に社会に出ている方の様子をうかがう事で、自分たちの将来を考える機会になる。特に3年生は来春から就職活動が始まるので、じっくりと考えてもらいたい。」
というのが先生の狙いのようである。

その後、発表が始まった。
一番手は自ら名乗り出た、

  • 仲西さん

    テーマ:人と動物との共生社会について
    ケース:身体障害者補助犬法の制定から考える

    身体障害者補助犬法というのは、2002年10月1日より施行される法律で、盲導犬の他、介助犬・聴導犬が法で認定されるというものである。
    この法律によって、「身体障害者の方への協力姿勢の新たな可能性を考える」ということが狙いのようであるが、テーマから連想されるイメージは自然破壊に対して動物に代って訴訟したり、製薬会社や大学での動物実験を告発する動物愛護団体の活動などを連想させるので、よりケースに近づけたテーマを考える必要があるという指摘が先生よりあった。
    しかしながら、介助犬の活躍を載せたホームページなどの紹介もあり、ケースとしてはなかなか面白いものであると思った。その後、日本におけるペットの意識などにも話は膨らんだ。

    次に、

  • 足立君の発表。

    テーマ:仙台市の渋滞政策
    ケース:車社会、そして東西線

    前回の発表時におけるテーマを、より深めたものである。
    現在仙台市において計画されている、地下鉄東西線の開通は、はたして渋滞問題が深刻な仙台市にとってメリットとなるのかデメリットとなるのかという事を中心に、交通問題を考えるということで、章立てまでを紹介。
    「仙台市における渋滞問題を調べるのならば、市の交通需要予測などの計画と政策の変遷も章立てに入れる必要がある」と先生が指摘される。
    仙台市のホームページにおいて、交通問題に対するアンケート結果を見て、一同愕然。
    圧倒的な「不満」の数や、「自転車の方がバスや鉄道よりも早い」という市民の声に、仙台市の交通問題の深刻さと、役所の考え方の甘さがうかがえた。
    渋滞による環境負荷や経済的損失なども考慮に入れながら、市の様々なアクターの動きなどを軸に展開していく必要が出てきた。

来週の発表者は、宮里君、加藤君、山崎君の3名。
刺激的な発表を期待します。

(塚谷悠樹)


2002年7月4日(晴れ)
授業


3年生:1名遅刻(撤去された自転車の引き取りで)1名欠席、4年生:全員出席

今日の主な内容:

  • 先週のゼミ日記を確認
  • ゼミ合宿の抽選結果発表
  • 3年生の研究テーマ&ケース案の発表
【日記】
いつも通りゼミの始めに先週のゼミ日記を確認。
その後、先生宛てに届いたOB(8期生の藤内さん)からのメールを紹介。(メールはHPに掲載済)
【ゼミ合宿】
その後、ゼミ合宿のセミナーハウス抽選結果が発表された。
10月、11月ともに抽選が通り、
     
  1. 10/20、21、22→菅平セミナーハウス  
  2. 11/28、29、30→伊豆川奈セミナーハウス
にて行うことが確定した。
***<<重要>>***
セミナーハウスの使用が確定したので、宿泊料金を次週11日のゼミで集金します。
1人「3150円」(1500円×2泊×消費税1.05)

尚、事前予約・現地支払いの食事代:1人「4095円」(朝=630円×2日、昼=735円×1日、夜=1050円×2日)についても、予定に入れておいてください。
**************
【3年生の発表】
本日の発表者は野中君、杉山君、守分君の3名。


  • 野中君の発表@

    テーマ:ブランドとは?〜無意識に潜むブランド力〜
    ケース:(具体的なケースは未定)

    前回の「建設業の働き手がホームヘルパーを副業とする福島県の政策」という案から路線を変更。
    野中君はサークルで『早稲田魂』という雑誌を企画制作している。営業責任者であった彼は全国の書店に売り込みをかける際に、「早稲田」の名前がついていたことは大きな意味があったと感じたらしい。そこで日本人のブランド志向について調べてみたいとのことであった。
     Naomi Kleinの『No Logo』というアンチグローバリズムを扱った本が参考になるだろう(先生)、生活雑貨の無印良品は「ブランドなんかいらない」という概念でスタートしたらしいので調べてみたらどうか(足立君)などの意見が出たが、仲西さんの最初の研究案である「駅前の大手チェーン店の展開」と似通っており、「マーケティングが中心になってしまう」という彼女にとっての問題点がここでも生じるのではないか(仲西さん)という指摘が最も核心をついていたと思われる。

  • 野中君の発表A

    テーマ:流通業の未来
    ケース:コンビニの最終形態から探る

    マスコミともう一つ興味がある流通業について考えてみたいとのこと。
    研究は、「流通業の発展の歴史やコンビニの現状、新サービスなどからコンビニの未来はどうなるか」という流れでやっていきたいということであったが、コンビニ自体は小売業であり流通としては捉えられない(白木)、ただ単に調べるだけならマーケティング論や流通論などの授業でまかなえるだろう。流通業としてではなく、野中君自信が掲げていた「高齢化社会、市役所業務、銀行業」などの新サービスという部分をテーマに据えてコンビニを捉えていけるのではないか(塚谷君)、という意見が飛んだ。

  • 杉山君の発表

    テーマ:日本におけるLRTの可能性を探る
    ケース:欧米各国の先進地域と国内での取り組みから

    前回の「公平で環境に優しい社会政策〜まちづくりのための総合交通政策〜」という案の基本スタイルは変えず、もう少し具体的に見ていきたいということであった。
    LRTとは「Light Rail Transit」の略で、形状は路面電車に似ているが、専用路線を走るため車の影響を受けず定時性を保っているなどの便利さによってヨーロッパでは生活に密着してしている公共交通網である。
     ここでは、テーマを絞りすぎておりこのままではLRTを調べるだけになってしまうので、テーマを総合交通政策として、ケースをLRTにすれば良い(塚谷君)という意見が出たが、ある都市を具体例として取り上げないと都市交通システムを一般論で語るのは難しい(先生)との指摘も。そして環境福祉を理想とする杉山君の目にはこのLRTが極めて最適な手段に映ったようだが、そもそも技術論に陥りすぎではないのか。技術は理工学の対象であり、その技術の思想や技術を使いこなす人間を中心とした社会全体の問題を調べるのが社会科学だ(先生)とも。前回の案よりは具体的で良かったが、まだまだ難しいようである。

  • 守分君の発表

    テーマ:法定外目的税について
    ケース:豊島区の放置自転車等対策税について

    東京に住むようになって放置自転車の撤去に悩む彼であったが(笑)、そもそも放置自転車が増えるのは鉄道駅が原因だとして豊島区は放置自転車1台につき3000円を鉄道事業者に課すというもの。
    法定外目的税とは、法律に定めのない税金を、使途を特定の目的に限定し条例で設けるもので、杉並区の「レジ袋税」、東京都の「パチンコ税」や「ホテル税」などがある。
     捉え方をやや絞りすぎているので、税制度の一環として捉えるのか、交通政策(例えば、脱クルマ政策の一つ)として捉えるのかという具合にもう少し広く捉えれば良い(先生)とした上で、地方自治との関連で幾つかの法定外目的税にアプローチしていくのはどうか(先生)ということであった。

前期中に各自のテーマとケース案を決めることを目標としているため、時間はかなり無くなってきている。先が見えてきている人と、まだそれには遠い人がいるようだが、しっかりしたテーマとケースが決まれば、あとはそれに沿って進むだけである。ここが山場なので3年生にはぜひ頑張ってほしい。

最後に次週11日の予定は、

  • 合宿費3,150円の徴収【重要】
  • 合宿の役割分担を決める
  • 現役生用のメーリングリストの発足(waseda-netのメールアドレスを取得しておいてください)
  • 3年生のテーマとケース案発表の続き(発表予定者:足立君、仲西さん、加藤君、の3名)
あと少しで梅雨が明け、前期試験があり、夏休みになる。前期のここまでの時間は早かったが、残りの時間を大切に頑張っていきたい。

(白木 元太郎)


 

2002年6月27日(雨)
授業


3年生:3名欠席(サークル関係、風邪×2)、4年生:1名遅刻
未だに夏風邪は猛威をふるっているようである。今日は3年生が3名も欠席という淋しい空気の中、授業がスタートした。
今日の主な内容:

  • 先週のゼミ日記の確認
  • 3年生の研究テーマ・ケースの発表と議論
まずゼミ日記の確認では、先生から今度開設されるメーリングリストに関して改めて説明があった。
互いに通じる文章で随時意見交換することによって授業中の議論の不足部分を補うことの重要性が強調されるとともに、メーリングリストを運営していく上でのエチケットを決めなければならないとの指摘 もなされた。運用担当者に案作りをお願いすることになった。

以下は3年生の宮里君、山崎、豊島君の発表内容である。
  • 宮里君

    テーマ:企業家育成政策について
    ケース:ベンチャー企業支援制度

    各省庁が中心となって結成されたベンチャー企業支援ネットワークに関する研究である。彼自身が将来起業したいという希望を持っていることが最大の研究動機として挙げられた。
    この発表に対してまず先生からあがった声は「この研究は制度や仕組みを調べるだけの研究にならないか」というものだった。そして、研究として成り立たせるためにはやはり具体的な事例を取り上げることが必要ではないかとの議論につながってゆく。富士通の支援制度や早稲田大学のインキュベーションセンターでの取り組みなど、いくつかの事例が話題に上り、研究材料は多いことが確認された。しかし、成功や失敗の因子を突き止めたり共通因子を探ったりする情報が得られるのかという根本的な質問も飛び出した。

  • 山崎

    テーマ:これからの日本の農業を考える
    ケース:農業の法人化について

    私の発表である。
    日本の農業が年々衰退しており、それがさまざまな問題をもたらすことを明らかにした上で、農業の法人化という動きがこれからの日本の農業の発展に寄与する可能性について探ろうという研究である。
    「わが国では以前から農政ならぬノー政といわれ、最近のBSE対策でも食品の安全性でも後手と失政が指摘されている。報告者は最近の株式会社化施策に何かを期待するのだろうが、組合化や法人化は以前から存在し、そうした動きをもたらした農業の事情や背景要因について分析していない。実家が農家だというなら、なおさら農村の現実をしっかりみるべきだ」といった趣旨の厳しいご指摘を先生から受けた。
    また、「イギリスではバイオテクノロジー会社の作付けと反対派の抵抗運動が話題だったが、このような動きがヒントにならないだろうか」というアドバイスも頂いた。

  • 豊島君

    テーマ:日本人とスポーツの関わり方を考える
    ケース:新日鉄の地域密着型スポーツクラブ

    不況の煽りを受け、企業がスポーツを切り捨てるなど日本のスポーツ文化が危機を迎えている。そんな中、新日鉄が地域密着型スポーツクラブとして「堺ブレーザーズ」を創設した。日本人とスポーツの関わり、スポーツの意味という観点から考察しようとする研究である。
    文部科学省の「スポーツ振興基本計画」との関わりや、行政支援などの資金面に関する質問が目立った。「企業の軸、文部科学省の軸、地域の軸など多くの軸が交差しているという意味で面白そう。新日鉄以外の事例を複数比較出来れば進めるかも」という先生の評価の言葉もあった。

最後に来週の発表は、野中君・守分君・杉山君の3人が行うことが決まり、今日の授業はお開きとなった。

このところスローペースで進んでいた発表ですが、今日は3人無事(?)終えることができたのでこの調子で進んで行って欲しいと思います。
来週からの先輩方の名司会っぷりに期待してます!

(山崎 寛和)


2002年6月20日(雨)
授業

3年生:欠席二名(連絡あり)、4年生:欠席1名(風邪のため)

今日の主な内容:

  • 先週のゼミ日記の確認
  • 新年度2年生対象の「ゼミナールT」との関連についての説明
  • 3年生研究テーマ、ケース案についての発表・討論
  • メーリングリストについての説明と作業
今週はいつも通り先週のゼミ日記を確認したあと、夏休みまでの時間がおしているという事もあり、早速3年生の研究テーマ・ケース案の発表から入った。
以下はその発表された内容と出された意見の一部です。
  • 島村さん

    テーマ:東京都における同性愛者のための政策
    ケース:“東京都人権施策推進のための指針”から“同性愛者の人権”が外された経緯

一部芸能人をはじめブラウン管の中等では市民権を得てきた感のある同性愛者たちだが、実際の社会においてはまだまだ偏見に満ちた奇異な目で見られることも多い。新宿二丁目という同性愛者を多数抱えるといわれる街を持つ東京ではどのような政策を用いていけばよいのか、人権保護の観点から研究していきたいという内容であった。

これに対して「ゲイの人権を守るとは具体的に何を指すのか」、「東京都におけるゲイ差別の実態はどうなっているのか」などの質問が出た。また「精神病患者や在日外国人、家庭内暴力、児童虐待など、現在それに対する差別、人権侵害が大きな問題となっている事例が多数存在するのに、なぜここでゲイについての人権のみを研究するのか説得力が少ないのではないか」という意見も出た。しかし先生がおっしゃったように「セクシャリティの問題を具体的な政策と絡めて行くのは面白いかも」ということもあり、ゲイを研究することへの強い説得力があればこのテーマとケースでいけるかも、という流れになってきた。島村さんはまだほかにも研究したいテーマがあるかも、ということなのでいずれにせよ彼女の次の発表にも期待しています。

その後、発表の準備ができている3年生がいなかったため次回の発表者の割り当てをすることになった。3年生の話し合いの結果、次回の発表者は宮里君、野中君、豊島君の三人に決定した。

またメーリングリストを7月の上〜中旬をメドに運用を開始したいため、まだメールアドレスを変更していない人達が中西さん島村さんの指導のもと変更を行った。
(6月からのWaseda-netのMLサービス開始に伴ない、ゼミ内のメーリング・リストにより週1度のゼミの場だけでなく何時でも思いついた互いの研究へのアドバイス交換を軸に、互いに通じる文章をやりとりする訓練の場としたい。歩きながらや電車の中で手鏡を見続けるような携帯の形態は不快だが、独りよがりや仲間だけに通じる言葉でないコミュニケーションをやりましょう−上沼コメント)

早いもので前期も残すところあと数回です。楽しく充実した夏休みを迎えるためにも頑張っていきましょう。

(守分 崇晴)


2002年6月13日(晴れ)
授業

4年生:全員出席 3年生:全員出席

今日の主な内容:

  • 合宿の場所の打ち合わせとアクセス方法の確認
  • 先週のゼミ日記の確認
  • 3年生研究テーマ、ケース案発表
  • 4年生の研究テーマ決定までの軌跡をたどる
今週はまず合宿の場所の打ち合わせと、アクセス方法の確認から入った。様々な議論の結果、10月は菅平、11月は伊豆川奈で申し込むことに決定。抽選に通ればアクセス方法としては菅平へは先生、松浦さん、豊島君に車を出してもらうということに、伊豆へは電車で行く予定。
また、夏休みに調査・研究したものを10月合宿で発表し合うが、後期が開始されたら先ずはタグを覚えて各自のページ(テーマ、ケース、章立て、研究動機)をアップロードする。10月合宿での議論を経て11月下旬合宿に向けて研究を深め、合宿後には各自ページの論述部分を随時更新して行く、との計画を再確認した。

次に先週のゼミ日記を確認した後、3年生による研究テーマ、ケース案の発表へと移った。
先週後半から始まった発表希望者挙手制で、今回の1番手は仲西さんの発表となった。
以下は発表内容と出された意見の一部であります。

  • 仲西さん

    テーマ:ゆとりある労働生活
    ケース:労働時間短縮と余暇創出政策

前回4つのテーマ案を発表した仲西さんが、今回は一つに絞ったということもありかなり緻密な構成で情報量も多く、個人的には「なるほど。これはいいかも。」と納得して見ていた。
しかしそこはさすが先生や先輩方。「実際問題としてこれまで色々試みられてきたのに労働時間は減らないのでは。なぜ、減らないのかを研究した方が良いのでは」「問題点の切り口はよいが成果があがるだろうか。」(先生談)、「日本特有の社内の雰囲気などはどうしようもないのでは。」(松浦さん談)などの冷静な分析による意見が出た。
中には「就職活動の履歴書に書けないのでは?」というユニークな意見も飛び出した。しかし最後に先生からは「企業ではなく、逆に自分に置き換えて掘り下げていけば問題点が見えてくるのでは?」という次の発表につながりそうな意見も出た。

その後、3年生に発表の準備の出来ている人がなく、時間も残っていたので、去年4年生がどのように研究テーマを決定したかをゼミ・ホームページの日記を交えつつ、先輩方に聞いた。すると白木さんと塚谷さんは結構早い時期にテーマが決まったという事だったが、松浦さんはかなり苦労したようで、今だゴールの見えてこない自分はちょっと安心感?を覚えてしまった。しかし「テーマになりそうな問題というのは自分の身近に転がっているもんだ。」「自分が本当にやりたいと思うもの、自分色が出せるもの。」そして「自分の就職活動にいかせるもの。」などの言葉にテーマ決定へのカギがあるのだと思った。

さあ来週は発表するものがいなくて司会者が進行に困ることのないように、自分を含め3年生はしっかり準備をして望みましょう。

(宮里 公平)


2002年6月6日(晴れ)
授業


4年生:全員出席、3年生:全員出席

今日の主な内容:

  • 先週のゼミ日記の確認
  • 残りの3年生、第1回目研究テーマ、ケースの発表
  • 希望者の第2回目の研究テーマ、ケース案発表
  • プリント薮野祐三「ローカル・イニシアティブ」『図書新聞』01年9月8日付の配布と説明
今週は、先週風邪で欠席した豊島君の発表からスタート。しかし、教室には「進研アド」の方が取材で授業に同席。写真をとられた発表者は、少し緊張した様子。

以下は、発表内容と出された意見の一部。

  • 豊島君

    テーマ:JOCの政策の今後
    ケース:高橋尚子のCM出演から考える

    この発表には、アマ選手がプロ化することが問題なのか、肖像権やスポーツとお金の問題なのか、などと、ケース案の抽象性について多くの指摘があった。先生からは「このテーマを研究することによって、何が見えてくるのか。」という指摘。テーマとケースを具体的につめなければ、自分の章立ては完成しない、と感じる。
    (人生においてスポーツが如何に重要か思い知るサッカーWC中だが、われわれはスポーツを、人生を楽しんでいるのだろうか?中村敏雄「なぜ得点が少ないのか」『朝日新聞』6月3日付11面、NHK「熱闘7000人/これがサッカーのルーツだ」6月8日再放送、を読み観てそう思う。豊島君にそういう問題意識を持ってもらえれば、とも。−上沼コメント)

  • 足立君

    テーマ:少子高齢化社会
    ケース:仙台市の交通政策

    足立君からは2回目の発表。さすがに、初回と比べ動機づけがはっきりし、どう展開するか、ということで章立ての原案も発表された。市内の渋滞や環境負荷など経年の数値など調べるよう意見あり。市営交通の赤字の原因説には、驚き。市や県の渋滞対策やNPOの路面電車構想をもっと調べるよう意見あり。

  • 加藤君

    テーマ:日本における非武装永世中立実現の可能性
    ケース:オーストリア、スイス、コスタリカなどの永世中立国との比較から

    そもそも、なぜ非武装永世中立国化を求めるのかという、きつい質問も飛び出したこの発表。内容は1回目の発表と比べ、情報量は、とても増えていた。しかし、テーマがあまりにも壮大すぎるため、全体像が掴みきれないのか質問、指摘もなかなか出ず。
    (政策の手段として永世中立国がどんな条件で可能だったのか研究してみる価値はある。先輩が指摘したように、そのマイナス面も調べるべきだろう。日米安保体制が国民に支持され、いま、有事法制が論議されているときに、これを考察する意義は何か、もっと明確にして欲しい。―上沼コメント)

その後、配布されたプリントについて説明。「ローカルな生活基盤に根差した問題自身にグローバル性がある」「・・・すべての問題意識なり生活を考えたときに、まさに足元の地盤から発想していかない限り、実際にはグローバル問題なんてどこにもないと思うんですね。実は、ローカル問題がグローバル化しているだけのことなんです」という内容。
先生は、これに同意見であり、可能な限り反抽象を生きること、ゼミ生にも具体的なテーマとそれへの切り口と章立てを立てること、をあらためて指摘される。ゼミのHPをみれば、先生の言いたいこと、ゼミでの共通認識、テーマ、章立てへのヒントがあるのではないか。

  今日で、一通り3年生の1回目の発表は終了した。よって、来週からは以前指摘された点を考えて、自ら積極的に手をあげて発表することが望まれる。
 みんな、夏休み前までの章立ての完成という期限と、実際の自分の発表を終えた反省で、悩むことも増えてきたかもしれない。だけど、この時期、本気で悩み考えるほど、いいものが生まれる可能性が高くなると思うので、妥協せずにがんばりましょう。

  日本中にサッカー解説者が急増している6月が終われば、もう夏休み直前。時間は思ったより少なそうです。

(野中 紀彰)


2002年5月30日(曇り)
授業


3年生:風邪で欠席1名(仕事で遅刻1名)、4年生:遅刻1名

今日の内容:

  • 先週のゼミ日記の確認
  • PowerPointの会議メモ、スライド・メモの利用方法
  • 3年生の研究論文テーマ、ケース案の発表の続き
  • ゼミのホームページ(2002年度ゼミ日記)用の写真撮影
今日も3年生の発表の続きでした。豊島君が欠席のため、続く、仲西、野中君、宮里君、守分君、山崎君の発表。
時間は一人おおよそ20分〜30分ほどでした。
以下、各人の発表内容と出された意見の一部です。

  • 仲西

    テーマ:東京で暮らしを営むには
    ケース:生活費の面での同棲生活を考える

    テーマ:日常生活と消費者金融の関わりについて
    ケース:自己破産の増加傾向から、人々の考える最低限度の生活とは

    テーマ:日本人のブランド好きを考える
    ケース:大手チェーン店の全国展開から考える

    テーマ:どこで買い物をすべきか
    ケース:インターネットショッピングの登場から考える

    全体的に、このテーマとケースでどのような政策と関連性があるのか、研究内容とテーマとの矛盾点などが指摘されました。また、ケースの幅を広げたものして、単身マンションの問題や、駅前の開発規制問題といった意見も出ました。

  • 野中君

    テーマ:産業構造の変化と将来の労働力移動について
    ケース:福島県建設業組合がホームヘルパー派遣業務を開始したことより考える

    このケースと同じような事例を他で探し比較するのか、それとも自分で具体例を考えるのかといった指摘、ケースの根本的な問題として考えられる、福祉政策や雇用政策の問題研究に持っていっても良いのでは、といった意見がありました。

  • 宮里君

    テーマ:ラグビーのプロ化を考える
    ケース:サッカーJリーグはいかなる政策によって実現したか

    テーマ:内閣総理大臣公募制の実現について
    議論は本人の意思によりカットされました。

    まず「プロ化」の大きな問題となる利益を上げるための地盤をどのような面で考えるのか、なぜラグビーをプロ化したいのかといった指摘、先生からはこの研究が「政策」としてふさわしいものであるのか どうか、といった意見が出ました。

  • 守分君

    テーマ:交通機関間移動の簡素化
    ケース:岡山空港から岡山駅間の移動から考える

    まず、岡山空港がいったいどのような状態なのか、なぜ移動が不便な場所に設立することになったのか についての質問と、この研究テーマのケースが、公共的な問題ではなく、個人的な問題では?といった、先生からのご指摘がありました。

  • 山崎君

    テーマ:高度情報化社会に向けて
    ケース:e-japan重点計画を考える

    テーマ:国家予算と政策の関わりについて
    議論は時間の都合によりカットされました。

    e-japan重点計画については、この計画についてそれがどのようなものなのかといった説明で終わって しまうのではないか、また、これを実行したらどのような問題が起こると予想されるのだろうか、 といった意見が出ました。

    全体的な雰囲気としては、先週とあまり変わらず、と言ったところでしょうか。地域環境政策や、福祉政策といった流れのテーマが3年生の間では興味を持つ人が多いようです。 最後に先生から「まだ3年生の発表は消化不良を起こしている」(発表内容がわかりにくい)とのご指摘がありました。
    それぞれの研究意識、動機をもっとハッキリ持たないと、やはり、これから卒業まで付き合っていくのに苦労して困るのは・・・研究する本人ですしね。

    自分が気になった事柄から、どのような問題を見つけ、それは他のどのような問題とも関連しているのかも把握し、公共に対してどのような政策を立てられるのか・・・
    発見は自らの行動力に委ねられているのでしょう。もっと自分を追い込まなければ、と思う限りです。

    最後にJR代々木駅の隣接ビル火災の影響で、山手線などに大きなダイヤの乱れが生じたため、ゼミが終わってから帰宅するまでに大分時間がかかってしまったのは、きっと私だけではないでしょう。なぜ木曜の夜に電車がよく止まるんだろう・・・と不思議でたまりません。

    (仲西美紀)


    2002年5月23日(晴れ)
    授業


    全員出席

    今日の内容:

    • 先週の日記案の確認
    • 10月、11月合宿の申し込み書記入要件の再確認
    • 学外からのゼミ・インタビューへの対応の仕方
    • Waseda-netメーリングリスト・サービス申請時の運用担当者決め
    • 3年生の研究論文テーマ、ケース案の発表
    • 緊急連絡法のアンケート実施
    今日のメインは3年生の発表。
    初めての発表ということでゼミ室には緊張の空気が流れる。
    また発表後に先輩に何を言われるのか?という恐怖が追い討ちをかける。
    足立・加藤・島村・杉山の4名が発表。
    ・civic accessibilityをテーマに、仙台市東西線をケースとする案
    ・日本の平和外交と国際貢献をテーマに、非武装中立国コスタリカをケースとする案
    ・機密費と情報公開、新学習指導要領、メディア規制、有事法制と研究したいテーマの列挙
    ・環境と福祉を重視した総合交通都市計画をテーマに、各地の社会的実験をケースとする案
    質疑応答では予想よりも時間がとられた。
    ある3年生は言った、「サンドバック状態だった・・・」。

    テーマ・ケースについて白木先輩よりアドヴァイス。
    「身の回りをもう一度見渡してみな」
    個人的にこの言葉が強く印象に残った。次回発表の3年に期待。

    次回予告:
    1. 残る3年生の発表、続き
    2. テキストのアサイン
    (報告者はもっとパワーポイントのパワーをあげること<リンクを貼る、関連資料を多数付けるなど>、また、会議メモを使用してフロア−との質疑をメモすること、司会進行役の日記当番は報告と質疑応答の論点をメモして日記に反映すること−上沼コメント)

       (豊島圭太郎)


    2002年5月16日(曇り)
    授業


    3年生:欠席1名(遅刻なし)、4年生:欠席、遅刻なし
    今日の内容:

    • ゼミ合宿について → 8月(?)、10月、11月の実施を話し合いで決める!
    • 先週から引き続き、政策研究の必要性についてディスカッション。
    • 資料、立花隆「現代史が証明する〜」『現代』2002年3月号の配布。
    今日は最初に合宿の予定を決めることになった。まず、先生から年間の活動計画が示された。
    ゼミ生が増えたので、週一回(本ゼミ・サブゼミの連続2コマ)のゼミだけでは発表する機会が少く、また4年生は卒論、3年生はゼミ論を仕上げるまでの期間というのは案外短い、ということで合宿の必要性を納得。
    そして、各自の都合を出し合い、真夏の渋滞や台風シーズンを回避するなど政策科学的に?考慮し、次の結論に達した。
    夏休み前の実施は、3年生の発表(前期試験の前にテーマ、ケース、章立て及び夏休み調査研究計画)の進展次第で、必要なら大学校舎内で登校発表会を実施し、10月中旬と11月下旬に大学のセミナーハウスで2回は確実に行うことになった(来年春には新ゼミ生歓迎合宿を予定)。セミナーハウスの申し込みは、情報機器の利用度など効率的な発表と議論を考えて行なうことになる。

    後半は先週のディスカッションの続きとなった。
    子供の「議論力」資料を配布した白木先輩以外、特に参考となる資料を持ってきた人はいなくて、感想や疑問を再び出し合ったが、どうも議論のポイントが明確にならない。米本氏の「構造化されたパターナリズム」仮説の妥当性を論じ、そこから脱却するための政策科学研究の必要性を、一体どう評価するのかというポイントを付いた議論には至らなかった。
    司会として未熟でした。
    (皆さん、なぜあなたは政策研究をするのですか?!−上沼)

    話の最後に高田馬場駅周辺の放置自転車問題のことが挙がり、問題が先にありそれを解明するために学問分野、例えば都市計画、法律と規制、交通経済、環境保護、エネルギーなどが付いてくる例だと盛り上がったが、話を出した加藤君ではなく他の誰かでも、せっかくだから研究の対象にしてみてはどうでしょうか?

    続く議論の題材として、先生から「構造化されたパターナリズム」を用意した?「40年体制論(総力戦論)」に関する資料が配布された。
    ○次週はいよいよ、3年生のPowerPointを使ってのテーマ/ケースの発表に入る。
    全員しっかり準備して臨もう。

       (杉山雄太)


    2002年5月9日(曇り)
    授業


    出席:4年生全員(2人遅刻)、3年生全員

    今日の内容:

    • GWの報告
    • 合宿のこと---セミナーハウスの申し込み〆切は5月24日まで。
    • Power Pointの練習---http://opendoors.asahi-np.ne.jpからpptの見本がダウンロード可能。
    • 先週配布された米本先生の文を読んでディスカッション:政策を研究する意味・必要性をどう考えるか。

    今回当番である私が風邪で声が出ないために、ディスカッションの司会進行役は前回当番の加藤君が担当することになりました。(今後、ゼミ日記当番が当日の司会進行役を務めることになった。)
    政策についてみんなで意見や疑問をだしあったのはゼミで初めてでしたが、進行も軽やかで、声のでない私以外はみなさん発言しましたし、いい雰囲気でした。
    ただ、議論の題材・資料に関連し発展させる調べや参考にできるものの用意などしていなかったので、来週そういったフォローを各人がしてくれば、よりよい実のある議論ができるのではないでしょうか。

    ということで、”次回はもっとしっかり読んで議論しましょう。”が、課題です。

    次回予告:
    1. 第二回ディスカッション
    2. 合宿のこと---日程を考慮してくること。2泊3日。
    3. 教科書『政策過程』持参---班分けをして、発表の割り当てをします。
    4. (時間があれば、)Power Pointの練習 


       (島村 佐代子)


    2002年5月2日
    学部デーで授業休講

    (上沼)

    2002年4月25日(曇りのち雨)
    授業


    三年生:欠席なし、四年生:欠席なし(就職活動による遅刻2名)

    本日の内容

    • 先週分のゼミ日記の確認
    • 前回の残り三年生1名、四年生3名、パワーポイントによる自己紹介
    • 配布された資料をもとにパワーポイントによるチャート図の作成講習
    今日は初めてゼミ生全員が顔を合わせての授業となった。
    全員の自己紹介が終わり、みんな一通り顔と名前が一致してきたころではないだろうか。
    今日の講義の内容は、主として、今後のゼミ論・卒論の論理の展開を表現するためにパワーポイントによるチャート図の作成が行われたが、苦戦してる人も少々見られた。
    残りは次回の講義までの課題となった。
    (他の授業で気付いたが、マック信奉者は戸惑ったり不便を感じたりしているのだろうか−上沼)

    なお、本日配布された、「構造化されたパターナリズム」について書かれた資料を読んで感想を述べること、も次回の講義での課題である。
    三年生は次回の講義までに、自分の研究するテーマについて具体的に案を3,4つ考えて、いつでも発表体制に入れるよう、また、先輩や同期の反応をみるなり作業を開始すること。

     次回、また顔を合わせるのは5月9日。
    ゼミ生全員がGWを有意義に過ごし、実りあるものにしたいものである。

       (加藤啓太)


    2002年4月18日(曇り)
    授業


    3年生:欠席者なし、遅刻2名。4年生:欠席者1名、遅刻2名(就職活動、連絡あり)

    この日行ったことは次の3つ。

    • 先週話した事項をゼミ日記を見ながら再確認
    • ゼミ日記当番の確認
    • 宿題となっていたパワーポイントによる自己紹介(一人約10分)
    ゼミ日記はアイウエオ順で進むようである。
    自己紹介は各々個性ある発表をし、とても和やかな雰囲気で楽しかった。
    出身地やサークルや趣味、バイトや将来の夢などを語り合ったが、パワーポイントを使ったことにより、ただ口頭で自己紹介するよりその人を深く知ることができたのではないかと思う。
    質問も活発に出たので3年生同士の親睦が深まるきっかけにもなった。
    この日は3年生8名が発表したが、来週行われるN君と4年生の発表も楽しみである。

    (テキスト読みや個人研究論文の発表で用いるプレゼン法をチェックする為の自己紹介でもあったが、 スケジュールの都合で出来なかった3月末の新歓合宿を補って余りあるノリ?に、一安心やら不安やら一人年齢を重く感じたー上沼コメント)

    なお、来週までにテキスト:大嶽秀夫「政策過程」東大出版会を用意するようにとのことである。

    (足立倫太郎)


    2002年4月11日( 晴れ、夕方から雨)
    最初の授業


    今日は本年度初のゼミ。
    早稲田界隈にも白やピンク、クリーム色のハナミズキが咲き誇っている。 新3年生の欠席なし、4年は1名欠席。

    系属校での出前講義や新入生対象の学習?指導会に使ったスライドを利用して、パワーポイントによる自己紹介をさらっと行なう。
    次に、ゼミのホームページを見ながら、ゼミの特徴や活動を確認する。

    • ゼミ室とゼミ時間の確認
    • 無断欠席・遅刻の厳禁(メールの利用)、挨拶・返事、などルールと礼儀
    • 年間計画
      1. 自己紹介.ppt
      2. テキスト『政策過程』Public Policy輪読.ppt
      3. ゼミ日記当番.txt
      4. テーマとケース発表.ppt
      5. html講習と個人ページ.htmlの立ち上げ
      6. 合宿s(夏休みの研究計画と研究発表)
      7. 論文の章立て.ppt/.html
      8. ゼミ論文・卒業論文の発表と作成.html
      9. 成績評価.abcdf
    • ゼミ活動の公開の意義と個人情報保護
    • メール利用とメーリングリストへの準備
    休憩のあと、質疑応答。
    その後、パワーポイントによるスライド作成を指導し、各自トライする。
    次回は、パワーポイント利用を覚えるために、各自の自己紹介.pptを発表し、講評し合う。
    フロッピーに保存してくること。

    (上沼)


    出会うまで、または初心

    2002年1月31日
    授業&3次面接試験(予告!)

    6限のゼミ授業の後、第3次ゼミ面接試験を次の要領で行います。

    • 集合場所:14号館10階1010上沼研究室前に応募者全員(研究室棟につき私語厳禁)
    • 面接方法:午後7時30分から一人約5分
    • 持参するもの:レポート(課題)
      1. 以前に不合格だった理由の自己分析
      2. ゼミで研究したいテーマと具体的事例
      3. 自己アピール
      4. ゼミのホームページへの感想
    学部講義の試験と重なる時には連絡のこと。

    (上沼)


    2001年11月1日(晴れ)

    公開授業・Q&A

    この日の授業では来年度のゼミ受講者のための説明会&公開授業が行われた。
    10月24日のオリエンテーションでは、学部事務所に無理をいって、事前にパワーポイント やインターネットの動作確認や当日の会場の大きさを入念にチェックする機会を設けて もらった。

    しかし、学者が大臣になっても政策科学という名がここでは理解されないのか 、このゼミ日記をはじめとする上沼ゼミの情報公開もインターネットでアクセスもされない のか、あるいはパワーポイントやネットで知らせた教室が、誤って旧教室と公表された せいか、授業見学者数は僅か。

    そんな訳で、ゆっくりゼミのHPをスクリーンに映しながら、 個人論文執筆が軸の授業内容であることを説明し直した。
    そして、論文のテーマとケース の違いを先輩達の事例を引きながら例示して、これらを前期で設定し、パソコン講習も 同時並行して、プレゼンテーションを行い、授業日記を当番制でつけながら、各自の研究 成果を後期にホームページで公開していく、という授業計画を説明した。

    少人数の良さで、丁寧に雰囲気良く時間の範囲内で話せたと思う。
    但し、質問から推測すると、客としてありがたい話を聞くのでは毛頭なく、自分の頭と 体とで具体的な問題の解明と提言を目指す、という上沼ゼミの方針は届かなかったよう。 明確な問題と自分の人生の目的を与えられたい、のだろうか。Oh, dear!
    (上沼)

    ガイダンスに引き続いて行なわれた公開授業では、松浦の発表がブラウザ上で行われた。
    それに対して、先生とゼミ生から、研究論文の「章立て」について、各章が独立していて 起承転結の展開性や、掘り下げるという探求性が見えてこない、との指摘があった。
    指摘された点を急遽その場で修正して、”とりあえず”の心でホームページにアップ・ロード し今後改善して更新して行くことになった。かくしてこの日の授業は終わった。

    嬉しいことに、礼を失することなく最後まで見学してくれた見学者がいた。何人のゼミ生が 我がゼミを志望するか、は大した問題ではない、とこの時思えた。(松浦、上沼)


    予告!公開授業・Q&A

    10月24日の国際会議場でのオリエンテーションで、我がゼミに興味を持ってくれた ら、
    14号館613PCルーム へ来て下さい。

    午後6時10分〜6時30分: 第15期生募集Q&A

    午後6時30分〜7時20分: 授業見学自由

    授業は、まだ自分のページを立ち上げていないメンバーの内、松浦君にページ案をスクリーンに 映してもらい、「ああせい、こうせい」をする予定です。

    照明を落としてプロジェクタを使用しますので、エスカレータ近くのドアから、静かに入退室し て下さい。ご協力を!!

    (上沼)


    2001年10月24日(快晴)
    来年度第15期生募集オリエンテーション

    国際会議場3階第一会議室

    本年度初の試みとして、来年度「専門演習」募集の皮切りに、総合図書館階段左横通路の先にある国際会議場で、社学ゼミ総出演によるオリエンテーションが開催された。

    本ゼミ「政策科学研究」のプレゼンは午後1時40分〜1時50分!!

    当日、なんと発表を欠席したゼミが出現。順番が一つ繰り上がって、そうとは知らぬ我がゼミ生達は、会場に遅れて、終了間際に到着。ゼミ旗の掲揚もパワー・ポイント操作も先生の一人舞台となった(Oh dear!)。会場の外のフロア−で、来週の授業計画を確認し散会した。

    (上沼)


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