Diary 2018


2018年度卒業生@14号館前広場(2019/03/25)
Always, now under Construction.


2019年3月25日(月)
卒業式記念撮影@14号館前広場&謝恩会@カフェGOTO
欠席者:4年1名(体調)
遅刻者:なし

 14号館前広場 桜はまだ蕾
前列左から市木君、宮本君、関君、齋藤君、後列左から三笠さん、臼井さん、井上さん、遠藤さん、狐塚さん、大山さん、旗手は浅野君

 齋藤ゼミ長推薦のカフェGOTOにて チーズケーキ

 3年二宮さん?

 井上さん、狐塚さん、臼井さん

 遠藤さん、三笠さん、二宮さん

 贈呈花束(市木君がワセダカラーで選ぶ)

(担任)


2019年3月23日(土)
第16回授業・現役・卒業生交流会@22号館207教室
欠席者:
遅刻者:

(担任)


2019年2月2日(土)
第15回授業・卒論発表会@3号館203教室
欠席者:
遅刻者:

(担任)


2019年1月15日(晴れ)
第14回授業
欠席者:4年3名(内1名インフル)、3年2名、2年5名(体調不良)
遅刻者:なし

 予定通り、前回に続いて、2年生の残りのゼミ論発表と講評を行った。インフルエンザが流行しているせいか、あるいは、期末試験の準備に余念がないのか、特に2年生の欠席は大変残念である。仲間の発表と講評とをリスペクトしないで、わが身の発表が深まる筈がないから、である。

【2年田島 発表】研究テーマ「チケット転売を防ぐ〜オリンピックの空席をなくすために〜」
章立て:

  1. 研究動機(自身の経験、オリンピックへの関心)
  2. 意義(転売による空席による経済損失、ソフトパワーの低下)
  3. 研究のゴール(過去の五輪や昨今の転売対策を事例に2020東京五輪での転売による空席の発生を防ぐ)
  4. 概要(イギリスにおける転売対策)
  5. 今後の方針(イギリスの事例の更なる研究、日本国内での取り組み)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • チケットが、紙媒体によるものか、デジタルのものか、考慮する。
  • 副題を、チケットの高額転売を禁ずる議員立法の「○○法を糸口に」のようなものにして、その転売規制に関する法律にどのような背景や狙いがあるのか、という政策過程を考察する章立てにして行くと良い。その考察の過程で、イギリスの政策事例を挙げる。

【2年塚原 発表】研究テーマ「社会的・職業的自立のためにできること〜高等学校におけるキャリア教育を通じて〜」
章立て:

  1. 研究動機(なぜ上記テーマで研究するのか)
  2. 研究のゴール(より多くの高校生が、10年後、20年後「役に立った!!」と感じられるようなキャリア教育システムを提言する)
  3. 研究の流れ想定(今後の流れを説明。その中で研究の現状を報告。)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 自己の体験を踏まえての研究であるのなら、自分の体験を振り返ってみることが重要。
  • 「キャリア教育」や「キャリア」という言葉の定義を、明確にしたうえで研究をする。討議するなかで、キャリア教育の目的を、コミュニケーションや人間としての部分を育成すること、だと広げたが、広げると研究や提言がぼやけ、逆に、狭義の就活テクニックとすると、ありきたりで陳腐な研究になる。
  • ゴールにおける、「役に立った」というのは、主観的なものではないか。目に見える達成度を計測しづらい。
  • 10年後などでは、価値観や教育観が変わっているのではないか。理想主義的な研究の志向だが、人生、そもそも理想や目的通りには行かないもの。だから面白いのでは。
  • 上記2つの理由により、研究の意義とゴールについては再考が必要。
  • 課題が明確ではない。一体誰が社会における課題・問題としているのか、が分からない。
  • 例えば、発表にあった、高卒者のうち5割が3年以内に離職すること、これは明確に社会にとっての課題であろう。
  • また、大学生の就活解禁日に関する協定は、現在、有名無実化しており、早い者勝ちの傾向があり、それこそ人間力の育成に重要な期間を大学生から奪うことになっている。それを解決できないで、キャリア教育を説くことこそ問題ではないか。
  • 普通科や進学校といった高等学校だと、キャリア教育に割く時間があるのか。
上記コメントに対して、現状の認識:
  • 研究のゴールについて、再考の余地があること、社会における課題が明確でないこと、はおっしゃる通りだと感じた。もう一度立ち返って何を目指すべきか、何が問題かを検討したい。
  • 「キャリア」や「キャリア教育」という言葉について、質疑応答時に私の定義を説明させていただいた。この研究において私が考えている・用いようとしている定義は、コミュニケーションなど、人間としての根幹にある部分を「キャリア」とするものである。
  • また、いただいたコメントの中に普通科などに関する言及があった。私としては、勉強だけに留まらないことを、大学に進学する人々が学ぶべきだと感じている。したがって、普通科や進学校といった層をメインターゲットに、全体に訴求できる政策を検討していきたいと考えている。

【2年西川 発表】研究テーマ「教員の労働改善とその課題−公立中学校、高等学校における対策−」
章立て:

  1. 研究動機
  2. 研究のゴール
  3. 概要(教員の労働時間、給特法)
  4. ゼミTでの発表
  5. 今後の方針(原因の特定、他業界との労働時間比較、人員補充、組織の調査)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • サクシードという会社が、部活動指導員の派遣を行っている。
  • ICT活用に関連して、ベンチャー企業の取り組みについても調べてみては?
  • 発表内容からすると、参考にしたデータや参考文献は研究対象を公立中学校としている。高等学校は対応がまちまちでもあるし(高校の教員に関するのデータ、研究が少ない)、条件や環境がきつい義務教育の公立中学校に絞る。
  • 教員に対する行政や親など周囲の厳しい目は、「義務教育」であり、教員が担うべきだという関係があるのではないか?
  • 研究動機をもう少し明確にする(ブラックな会社に勤めたくない、という動機から、なぜ教員を研究するのか、その理屈)

【2年西田 発表】研究テーマ「ナイトタイムエコノミーの促進−インバウンド消費の増加に向けて−」
章立て:

  1. 問題の所在(訪日観光客の消費額の減少、日本のナイトライフへの不満)
  2. ナイトタイムエコノミーとは(インバウンド消費の新戦略、ナイトタイムエコノミー)
  3. 日本でのナイトタイムエコノミーへの関心(風営法改正、自民党や観光庁の注目)
  4. ナイトタイムエコノミーの課題(交通整備、深夜の雇用、治安)
  5. 海外における先進事例(ロンドン)
  6. 今後の方針(先進国における課題への対策、イギリス以外の先進国の政策を調べる
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • ナイトタイムエコノミーの説明が不十分、不足している。ある定義では救急医療など広いが、議論の展開ではビジネス。
  • 問題の所在が分かりにくい。例えば、娯楽サービスの割合が低いことによる問題は、何か。また消費額減少のグラフも、そのようには読み取りづらい。
  • 問題の所在と比べ、ナイトタイムエコノミーの課題は大きく、ナイトタイムエコノミーを推進する意義がわからない。
  • 東京オリンピック向けかも知れないが、地域振興に繋がるのか。たとえば、NHK新日本風土記の「麻布」の回では、戦後からこれまでの幾つかの困難な時期にあって、商店街の人々が夜間営業をしないと申し合わせてきた。
  • 累積赤字が難題の医療費増大を考えたら、夜間は体を休めて健康に気をつけるのが国民や社会にとって重要では。

【2年藤崎 発表】研究テーマ「カーシェアリングによる電気自動車の普及」
章立て:

  1. 研究動機(環境問題を解決する)
  2. 「CASE」とはなにか(自動車産業の構造変化:C接続性、A自動運転化、Sシェア/サービス化、E電動化)
  3. 国内のカーシェアリングの現状(路上カーステーションの利用、Times Car PLUS)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 都心か、地方か、どこで普及させるかを明確にする。
  • カーシェアリングと組み合わせるよりも、もっと電気自動車に関して掘り下げてはどうか。たとえば、欧米先進国では、電気自動車へのシフトとスケジュールとを社会的合意としているようだが、なぜ合意が可能であったのか。また、その実現は可能なのか。それに対して、日本の業界や社会は、どのようなポジションなのか。カーシェアリングというのは、どんな立ち位置なのか。そういう観点から、問題にアプローチして行く。

 次回は、学部教場試験期間につき、Couse N@vi授業として、各自、ゼミ論、卒論の期末提出に向けての更新作業とする。提出期限は、1月31日(木)中。提出後の担任からのコメントを受けて、修正更新し、再提出を行うこと。
 2月2日(土)に、恒例の卒論発表会を3号館教室にて開催する。卒業予定者は、「問題の所在と政策提言」を中心に、配布資料付きでプレゼンを行い、3年生、2年生は予定討論者としてコメントする。終了後に、ゼミロッカーを空にして学部に返却する。
 また、2月23日(土)に、恒例のゼミ卒業生と現役生の交流会を北門近くの22号館教室にて実施する。ゼミ生全員参加の行事なので、欠席予定者は事前に先生に必ず連絡をすること。

(2年田島、塚原、西川、西田、藤崎、担任)


2019年1月8日(晴れ)
第13回授業
欠席者:
遅刻者:

【2年黒田 発表】研究テーマ「まちづくりー市民参加」
章立て:

  1. 研究動機(タイで過ごした経験からまちづくりを意識したこと、まちづくりには市民の参加が必要だと感じたから)
  2. 研究概要(まちづくりの上で、住民参加が当然の環境づくりを提案)
  3. 意義(市民がより住みやすい街にすることを目指す)
  4. 事例(福岡市がなぜ選ばれているのか、コンパクトシティとは等)
  5. 今後の方針
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究が漠然としたものに行き着きそうであるため、より具体的な事例から研究を進める方が望ましい。
  • まちづくりへの市民参加というテーマであると研究が簡単に終わってしまう可能性もあるため、テーマを思案する必要がある。
  • 政策提言とは、問題を見つけて解決することなのだから、まず問題を見つけることが必要。

【2年小迫 発表】研究テーマ「孤独という病〜社会的孤立の解消へのアプローチ〜」
章立て:

  1. 前回の発表(賃金低下、疎外感をもたらすメンタル問題、男性避婚化の衝撃)
  2. まとめ(孤独死の処理コスト、孤独による健康リスク、ソーシャルキャピタル〈社会関係資本先進国最低)
  3. 横須賀市の事例(「エンディング・サポート事業」と「わたしの就活登録」)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 参考文献はもっと丁寧に探した方が良いのではないか。
  • 『老いてゆくアジア―繁栄の構図が変わるとき』のような文献を参考にした方が良い。

【2年繁本 発表】研究テーマ「小学校におけるいじめをなくす」
章立て:

  1. 研究動機(昔から社会的問題とされている、学生時代の身近な環境)
  2. 研究のゴール(公立小学校のいじめを減らすシステムの提案)
  3. 概要(認知件数調査の考察、いじめの実態の例:いじめを見たときの子どもたちの反応)
  4. 事例(香川県いじめゼロ子どもサミット)
  5. 今後の研究(実態を調べる、道徳的教育以外の方向からのアプローチも考える)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 道徳的教育以外で考えるならば、いじめられる原因として家庭環境が挙げられるのでそこをどうしていくか考えるとよい。
  • いじめと比べ、いわゆるパワハラなどは減ってきていて、その主な現場である職場と学校とで対応の違いがある。学校がいじめの存在を知ったとしても学校側のデメリットを考えもみ消してしまうパターンが多い。そのため職場の仕組みを参考にするとよい。

【2年篠崎 発表】研究テーマ「観光まちづくり−長野県松本市の振興を考える−」
章立て:

  1. 研究動機(観光分野への興味、地元が観光都市)
  2. テーマ
  3. 概要(松本市の少子高齢化・人口の流出の現状、観光客の減少)
  4. ゼミでの発表(浅間温泉の取り組み)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 上田市などの近隣の都市とストロングポイントが被っているのがいけないのではないか。近隣の都市間で比べ、松本らしさのあるコンテンツを見つける。
  • 発表で挙げられた例は、松本市との提携や市からの支援がない。挙げられた例を拠点に、どのように人を集めるかを考えるのが良い。

【2年鈴木 発表】研究テーマ「若者の政治参加を推進する−身近な政治参加を使って−」
章立て:

  1. 研究動機(若年投票率の低下、若者の声が届かない)
  2. 研究の目標(若者の意見を届ける制度と政治的関心の向上)
  3. 概要(ユースカウンシルを参考、若者文化を考え身近な参加が良い)
  4. 今後の方針(事例を調査、若者の価値観等を考慮、研究の軸を定める)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • ニコニコ動画を使った、政治と関わることのできる企画があった。SNSなどの若者文化を考える上で、そのような参加が浸透していない理由を考えるとよい。
  • ユースカウンシルなどによる参加を進めても、既存の「子供議会」「子供選挙」のようなものになってしまうのではないか。
  • いずれ確立する「ネット選挙」を見据えた研究テーマの方が、将来性があるのでは。

 次回は、残る2年生のゼミ論発表と講評の予定。

(2年黒田、小迫、繁本、篠崎、鈴木)


2018年12月18日(晴れ)
第12回授業
欠席者:4年1名、3年1名
遅刻者:4年1名

【2年荒巻 発表】研究テーマ「東京の木「多摩産材」利用の促進」
章立て:

  1. 研究動機(小池都知事が言っていた「花粉症ゼロ」
  2. 概要(国内の多くの森林は有効利用されていない)
  3. 研究のゴール(林業を儲かる産業にする)
  4. ゼミTでの発表(木質バイオマス利用・第六次産業化)
  5. 今後の研究方針(CLT・第六次産業化について調べる)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • ドイツやオーストリアのフォレスター制度について調べると、参考になることがあるのではないか。
  • 現行の法律では、木造建築の価値が低いので、そのことも普及の妨げになっているのではないか。
  • ゼミの先輩の研究が参考になるのではないか。

【2年伊藤 発表】研究テーマ「労働者不足の改善〜潜在的労働者と外国人労働者の活用〜」
章立て:

  1. テーマ
  2. 前回の発表(具体的に不足している職種)
  3. 外国人労働者について(ここ5年間増加傾向)
  4. 入管法について(特定技能1、2号の追加)
  5. 背景(生産年齢人口の減少)
  6. 今後の方針(国ごとの外国人労働者の社会統合政策を比較)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 韓国が人気国であるから、その要因を調べる。
  • 「引きこもり」の人々を、生産力向上に活かせないか。
  • 外国人の社会統合率は、結婚率で調べられる。
  • 4つ上の先輩の中田さんの発表を参考にする。
  • 静岡、高田馬場は外国人の統合が高いため、その要因を調べる。
  • 研究動機に、オリジナル性を追加する。

【2年岩城 発表】研究テーマ「これからの主権者教育を考える〜教育現場における選挙教育推進政策〜」
章立て:

  1. 研究動機(18歳選挙権、若者の投票率の低さ、高校卒業論文、社会科教職課程履修)
  2. 章立て
  3. 概要(政治教育の歴史、18歳選挙権導入の背景、投票率低迷の原因について)
  4. 社会的意義(主権在民の再認識・再構築、シルバーデモクラシーの是正、政治リテラシーの向上)
  5. 今後の方向性(本研究の根拠づけ、先行研究や事例による自説の補強)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究の具体的なゴールを明確にする。
  • 投票義務化について調べると良い。
  • 今後の方向性にあるような事を、しっかりと行っていく。

【2年内田 発表】研究テーマ「食品ロス削減政策 貧困問題解決へのアプロー」
章立て:

  1. 研究動機
  2. テーマ(地域における食品ロス削減政策×貧困撲滅)
  3. 概要(食品ロスの定義、食品産業界における諸問題)
  4. 食品産業界における対策(納品期限の見直し、食品リサイクルループ)
  5. 先行事例(商品需要予測事業、ロスゼロ)
  6. SDGsのゴールと日本における対策
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 貧困問題を解決する政策としては、廃棄物削減の問題よりも、分配の問題解決のほうが近い。
  • 直接に貧困問題につなげるのではなく、飢餓の問題にアプローチする方が良い。
  • 食品ロス問題と貧困問題のつながりを、再度確認する。

【2年荻原 発表】研究テーマ「2020年東京オリンピック開催後の跡地の有効活用−持続可能な開発の実践−」
章立て:

  1. 研究動機(2020年開催という時事性の高さ、膨大な開催費)
  2. 研究のゴール(跡地利用の成功事例調査、東京で応用、持続的かつ開かれた跡地の利用の実現)
  3. 先行事例:ロンドンオリンピック・パラリンピック(コスト削減を踏まえた再開発)
  4. 今後の方針(ロンドンの事例の詳細な検討・分析)
  5. 参考文献・リンク
発表に対するコメント:
  • 既に跡地の利用について、決まっているものがあるが、改めて検討するのか。→利用の具体的なプランが定まっていない物が多いので、その点についての検討や代替案として政策提案を行う。
  • 1964年の東京オリンピックにおける、取り組み事例から得られる教訓や反省を調べてみては。
  • 直近のリオデジャネイロオリンピックにおける、取組の失敗例についても検討する。
  • 2020年に向けて、建築会社などのプランはどのようになっているのか。
  • 新規恒久施設の収益が、赤字となる見通しだが、どのような見積もりでその結果になっているのか。(運営方法や運営主体など)

【2年木崎 発表】研究テーマ「水道民営化は必要か〜浜松市の水道民営化から考える〜」
章立て:

  1. 研究動機
  2. 水道の現状(水道管路の老朽化、水道整備費の減少)
  3. 水道民営化の問題点(メリット:株式市場から資金調達可能など、デメリット:大幅な値上げなど)
  4. 浜松市の水道民営化(上水道の委託導入の検討)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 主題の「必要か」は是非を問うもので、政策提言に向いていないのではないか。
  • 同じインフラである、電気・ガスの民営化も調べる。
  • 水道はほかのインフラとは異なり、民営化する場所も考慮する。
  • 国鉄がJRに民営化した例が比較的成功しているため、調べたほうが良い。

 次回も、2年生のゼミ論発表の予定。

(2年荒巻、伊藤、岩城、内田、荻原、木崎)


2018年12月11日(曇り)
第11回授業
欠席者:4年4名(体調不良、1名は内定先資格試験)、3年2名(体調不良と私用)、2年1名(体調不良)
遅刻者:4年2名

【4年矢部 発表】研究テーマ「川越市の新たな観光施策提案−観光と住民の暮らしの両立を目指して−」
章立て:

  1. 研究のゴール
  2. 川越市の基本データ
  3. 観光都市・川越の問題
  4. 類似問題を抱える都市
  5. 国の施策
  6. 川越での適用可能性の検討
  7. 政策提言の方向性
  8. 参考文献・ウェブサイト
発表に対するコメント:
  • 混雑の問題に関しては、観光客を減らせば解決ではないだろうか。数が減った分、観光客の支出額を増やせば観光での経済効果を維持しつつ、混雑は解消されるのでは? (数を減らすのではなく、郊外の新規開発エリアに誘導するような「分散」を考えている。)
  • 川越や秩父エリアに宿泊する魅力への疑問(宿泊のターゲットは主に外国人観光客や埼玉県外からの観光客だと考えている。)
  • 観光客の「分散」に関しては、場所だけでなく時間をもっとアピールした方が良いのでは。朝観光とか夜観光など。
  • 江戸との繋がりの流れを汲んだ川越市内の周遊型観光はどうか。例として、新河岸川の舟運体験など大変な人気で大勢集まる。ストーリー性を持ったプランを組み、住民ボランティアによるガイドによる観光客の満足度アップとメイン通りの混雑の緩和と分散、や民間会社との連携を行政がリード、調整する。
  • 新河岸川は、城の堀にあたり、入間川に出る辺りには農業用の溜池がある。歴史的な遺産と記憶を観光と住民の郷土愛・誇りのリソースにもなるような新たな観光プランの提案。

【4年宮本 発表】研究テーマ「災害とSNS〜2次災害を防ぐためには〜」
章立て:

  1. 研究動機(災害時の情報の錯乱、インターネット好き)
  2. 研究のゴールと目的(目的は2次災害を予防する、手段はインターネットの活用)
  3. メリット(時間と空間の制限がない;一度に多くの人に情報を提供)
  4. 現状の課題点整理(プライバシーの尊重と情報の精度)
  5. 課題点に対する企業などの対応具体例@ Disaana
  6. 課題点に対する企業などの対応具体例A eST-aid
  7. 課題点に対する企業などの対応具体例B HootSuite
  8. 課題点に対する企業などの対応具体例C Bousai Tech
  9. 今後の研究方針(上記サービスを活用した最適な情報の収集/提供方法を考える;プライバシーの保護)
発表に対するコメント:
  • アメリカのドラマに「パーソンズ・オブ・インタレスト」があるが、もう現実だね。ネットは便利だが、秘かに情報が吸い集められている。
  • 政府の施策において、このような最新のテクノロジーが作成されている場合の法律の立案は、どのような過程を経るのか。
  • プライバシーの尊重とは、災害時のプライバシーか?例えば、家族は情報提供を許されるのか?
  • Disaanaのようなシステムを活用して、施策を提言するのか?

 ゼミ長の岡田君から、次回は、2年生のゼミ論発表の予定で、配布資料はA41枚(両面)とし、半数が収まるようプレゼンの時間配分を考えること、また、授業後の納会参加については会計担当の水永君に連絡するよう、また副ゼミ長の高林さんから、ゼミ卒業生との交流会は、2月23日(土)に変更になったので予定に入れるよう、注意があった。
 先生から、期末に一挙に仕上げて提出としないよう、発表が終わった人は、論文ページに内容を反映して、コースナビの提出箱に提出する。コメントを行うので、加筆修正して再提出のサイクルを行うよう、指導があった。

(4年矢部、宮本)


2018年12月4日(晴れ)
第10回授業
欠席者:4年4名(1名内定先用事、3名体調不良)、2年2名(1名体調不良)
遅刻者:3年1名

【4年成島 発表】研究テーマ「第三セクター鉄道の今後のありかたー鉄道としての新しい役割の創出」
章立て:

  1. 前回までのおさらい
  2. 鉄道のこれまでの役割
  3. 京都丹後鉄道の例から見るこれからの地方鉄道のありかた
  4. 鉄道から地域振興への貢献
  5. 政策提言の方針
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 沿線でバス路線の撤退などもみられるので、バスなどの他の公共交通との連携も必要になってくる
  • 参考文献の書き方を丁寧に、パワーポイントに読点をうまくつける

【4年三笠 発表】研究テーマ「アクティブ・ラーニングの導入で学力試験はどう変わるのか―高校・大学入試改革の検討」
章立て:

  1. 研究動機(塾アルバイトでの受験指導から)
  2. これまでの研究(@アクティブ・ラーニングとはA新学習指導要領B公立高校入試制度)
  3. 大学入学共通テスト(テストの狙い、プレテストH29、プレテストH30、朝日新聞・河合塾共同調査)
  4. 英語民間試験(2020年度は8種類、朝日新聞・河合塾共同調査)
  5. 各大学の方針(早稲田、東京、慶應)
  6. 政策提言に向けて(公立高校入試と英語民間試験の課題、埼玉県立高校入試選択問題、大学入試センター試験ヒアリング試験)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • プレテストにおいて難易度を下げることまでして、思考力・判断力・表現力を測る必要があるのか。
  • 高校・大学入試ともに教科書レベルを学習して、それが身に付いているかを測るためのものであるので、教科書よりもレベルが下がってしまったら意味がない。
  • 採点にもコストがかかるため、「主体・協働・深い学び」を重視するのであれば、AOや推薦にもっと力を入れればいい。
  • 現場の声と大学入試センター側で乖離が起きているので、現場の声ももっと参考にしてみてはどうか。
  • 早稲田大学の入試センターにヒアリングしてみてはどうか。附属校もあるため、高大接続改革やアクティブ・ラーニングの観点からどのような措置をとっているのか。
  • 共通テストのプレテストの採点の実態を調べ、客観性や公平性について考察してはどうか。

 次回は、4年生によるゼミ論発表と講評の続き。

(4年成島、三笠)


2018年11月27日(晴れ)
第9回授業
欠席者:4年1名、3年1名(就活?)、2年4名(体調不良)
遅刻者:3年1名(通院)
早退者:3年1名

【4年関 発表】研究テーマ「JA出資型法人による地域農業再建〜JA改革の流れを踏まえて」
章立て:

  1. 研究のゴール
  2. JAについて
  3. 農協改革の流れ
  4. JAの自己改革
  5. 次回の政策提言に向けて
  6. 農業法人
  7. 法人のメリット
  8. JA出資型法人
  9. 事例
  10. ポイント
  11. 次回の政策提言に向けての課題と今後の方針
  12. 参考文献
発表に対するコメント:
  • テーマと副題が同じ内容で効果がないので、副題を具体的な内容にする。たとえば、宮崎県の事例を軸に、とか。
  • 法人も規模や目的など様々などで、ある程度絞る。
  • 宮崎県の事例を上げたが、研究動機に書かれた農業問題について、法人設立前にどのような課題があり、法人設立後、そして今現在、どの様な効果が出ているのか、対比して論文の展開にストーリー性を持たせる。
  • 法人化の成果は、宮崎県に特有の条件でなのか、他地域でも導入し効果が得られるようなものなのか分析する。
  • 卒論発表に向けて、今日の指摘を踏まえ政策提言につなげていく。

【4年齋藤 発表】研究テーマ「山形における農業戦略〜業務用米の拡大を目指して〜」
章立て:

  1. 研究動機(実家が兼業。農家の高齢化、後継者不足、収益性小)
  2. 研究の振り返り(山県の産業における農業の特徴と重要性、海外輸出と農地集約化について)
  3. 今回のテーマ(集約化のスケールメリット、なぜ産業用米なのか)
  4. 今後の方向性(高品位ブランド化・輸出戦略から業務用米のシェア獲得戦略へ)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 宮城県の事例の掘り下げが楽しみ。
  • 山形である必要性や意味が明確ではない。
  • 地域の特性×実現可能性のロジックを固め、説得力のある卒論発表にする。

 次回は、ゼミ論研究発表の続きを予定。

(4年関、齋藤)


2018年11月20日(晴れ/曇り)
第8回授業
欠席者:4年3名(就活、内定先)、3年3名(体調不良)
遅刻者:4年2名、3年1名(通院)

【4年臼井 発表】研究テーマ「オープンガバメントの実現-千葉市の取り組みから-」
章立て:

  1. 前回までの発表(オープンガバメントについて)
  2. 前回頂いたコメント(千葉市の抱えていた問題や、透明性についてなど)
  3. 透明性についての政府の動き(関連法案や計画・指針の内容、成立過程)
  4. オープンデータ・協働に伴うメリット・デメリット(運用上のデメリットから中間組織の活用を検討)
  5. オープンガバメントに関連する組織(環境整備や推進を行なっている機関について)
  6. 事例(米ベンチャーOpenGovの事例、大阪府の包括連携協定の事例)
  7. 現在の政府の取り組み(マイナポータル、E-Taxとその問題点)
  8. 民間の取り組み(ほじょナビについて)
  9. 提言(一元化された窓口として中間組織を活用したサービスを目指す)
  10. まとめ
  11. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 千葉市のオープンガバメントがどの程度進んでおり、どのようなメリットを得ているのか。政策効果の検証が必要である。
  • コースナビにアップしている記事に中間組織についての記述があるので、参考にするように。
  • 千葉市が現在行なっている取り組みの成果を確認する。
  • 現在提供されているサービスの抱えている課題や、それを克服する手段を検討し、提言へとつなげる。

【4年狐塚 発表】研究テーマ「児童労働の是正ー現地に寄り添った解決策を考えるー」
章立て:

  1. 卒論発表に向けて
  2. 児童労働の事例
  3. 児童労働を取り巻く環境
  4. 先進国の取り組み
  5. 日本の取り組み
  6. JICAの取り組み
  7. フェアトレードの立ち位置
  8. 現状からみる課題と解決策
  9. 今後の方針
  10. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 使用した画像には出典を明記する。
  • 政策提言に向けては、方法を1つに絞って内容を掘った方がよい。
  • 原料に遺伝子操作はしていないことの明記はあるのに、児童労働力を使っていませんという明記はないことは何をいみするのか。
  • サッカーボールに関する先行研究論文を参考に、まずは読み込んで紹介し、その論文が参考にしている文献や資料を芋づる式に読めば、政策提言が拓けるかも知れない。
  • 引用や参考と、自分の言葉とをはっきりと区別して記述する。完全な引用の場合には、引用タグ<blockquote>の開始・終了タグで引用テキストを挟む。前後に引用の必要性と、引用の要点や読者への解説を記述する。引用テキストだけでなく、図表についても、出所を明記したうえ、図表の前後に上記のように自分の言葉で記述する。

 次回は、4年生のゼミ論研究発表の予定。

(4年臼井、狐塚)


2018年11月17・18日(晴れ、曇り)
第7回授業:鴨川セミナーハウス合宿
欠席者:4年6名(就活、内定先、慶事、部活、サークル)、3年3名(体育授業、部活、就活)、2年4名(慶事、部活、サークル)
早退者:3年2名(試験、サークル)、2年2名(試験、家族行事)

【3年石井 発表】研究テーマ「日本の貧困問題を母子家庭から考える―横浜市の事例から―」
章立て:

  1. 前回いただいた指摘(論点を明らかに、フィールドを決めるべき)
  2. 横浜市を選んだ理由(自分の経歴、先生の指摘)
  3. 横浜市の基本情報(場所、特徴)
  4. 横浜市のひとり親家庭の現状(ひとり親の世帯数、離婚の理由)
  5. 今後の基本方針(横浜市ひとり親家庭自立支援計画)
  6. 横浜市ひとり親家庭自立支援計画が作られた背景(社会的背景)
  7. 子育て・生活支援(事例)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 事例の実態を明記すべき。
  • 貧困問題のどこに焦点を当てているのかわからない。
  • 比較対象を持ってきたらいいのではないか。シングルマザーが多いのか少ないのか比較するため。
  • 神奈川県の市政や議会の特色を調べるべき。政策はどのような情勢でできたのかが分かる。
  • 先行研究を調べるべき。

【3年岡田 発表】研究テーマ「民営化による赤字空港の再建と活用〜仙台空港を事例に〜」
章立て:

  1. 研究動機(航空業界への関心、民営化による変化の実感体験)
  2. 研究のゴール(民営化による空港の安定した黒字経営、地方創成及びインバウンドの取り込みを担う新たな空港像の創出)
  3. これまでの研究(国管理空港の現状、民営化の背景=上下分離方式+航空自由化)
  4. 前回頂いたご指摘(民営化後の着陸料決定方法とはいかなるものか、先行研究はないか)
  5. 着陸料決定のメカニズム(国管理空港、成田空港、伊丹空港、仙台空港、その他の施策)
  6. まとめ(民営化は様々な着陸料割引制度を可能にする=航空会社にとって魅力的な空港へ)
  7. 今後の課題(先行研究を探す、富士山静岡空港の経過観察、他のコンセッション方式インフラを調べる
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 民営化後数年が経って、滑走路整備費が必要になっても黒字を維持できるのか。
  • ここまでは良いこと尽くめなので、民営化によるデメリットを調べてみてはどうか。
  • 西日本の空港密集地域で同様の着陸料割引を行えば共倒れの可能性がある。何らかの差別化が必要。
  • 航路を拡大し利用者を増やした後も重要。空港と地域の結びつきも考えお客を呼んだ後どうするかも考えるべき。それにより差別化も可能。
  • 福岡空港が地場連合で民営化予定。空港と地域の連携の参考になるのでは。
  • 施策だけでなくアクターまで掘り下げてどんなことをやっているか確認する。
  • 「コンセッション方式」は誰が言い出したのか。そこから先行研究を見つける
  • イギリスの水道事業は早期に民営化。デメリットの研究の参考になる。

【3年高林 発表】研究テーマ「」
章立て:

発表に対するコメント:

【4年浅野 発表】研究テーマ「植物工場の推進〜経営の安定化に向けて〜」
章立て:

  1. 研究動機
  2. なぜ、植物工場なのか
  3. 植物工場の現状と課題
  4. 日本での成功/失敗事例
  5. なぜ、植物工場は倒産するのか
  6. 日本での農業コンサルタントの事例
  7. オランダ農業の特徴/事例
  8. 日本とオランダの比較
  9. 次回の政策提言に向けて
  10. まとめ
  11. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 工場産の野菜は高くて、おいしくないという消費者意識についての追求をするべき
  • サイゼリア、シャトレーゼなど、植物工場の一本化の例を複数検討すべき
  • 補助金がどうして継続しているのか、どういう展望があるのかを調べる
  • 植物工場で作られた農産物に対する消費者意識の払拭をするべき
  • マーケットの規模を明確化して、批判的な目で成長分野を探る
  • 企業側の参入意図を探る
  • 試案の内容をもう少し具体的に定めて、卒論発表に向け、準備をする。植物工場を取り巻く環境について、もう一度検証し、政策の方向性を考える。

【4年井上 発表】研究テーマ「小学校での演劇科目の導入〜コミュニケーション教育の観点から〜」
章立て:

  1. 定義とゴールについて
  2. 研究動機
  3. 演劇教育のメリット
  4. 演劇教育の変化
  5. 授業具体例
  6. 導入の障壁
  7. 障壁を受けての提案概要
  8. 小学校での導入事例
  9. 今回のまとめ
  10. 次回の予定
  11. 参考文献
発表に対するコメント:
  • カリキュラムと実際の生徒を取り巻く環境やモチベーションとの齟齬も意識した方がいい。
  • 教師の育成や数年単位の効果測定等、運営に必要なリソースも政策提言に向けた必要要素。
  • 道徳の授業、構成的グループエンカウンターとの違いは?
  • 演劇の成績評価を記述方式にするという選択肢もある。
  • 生徒たちからの後日談をつくったらどうか?
  • 民主党政権から現政権に替って政策的に向けた動きはなくなったのか?
  • カリキュラム等ハード面だけの提言でなく、ソフト面も含んでの政策提言としたい。
  • 構成的的エンカウンターについて調べ、演劇授業との共通性と差別化について考える。
  • 現政権での演劇授業に関する動きがあるのか調べる。

【4年遠藤 発表】研究テーマ「千葉県南房総市における地域振興策を考える」
章立て:

  1. これまでの研究(千葉県南房総市の現状・日帰り観光客をターゲットに)
  2. 前回のコメント(ターゲットを絞った方が良い・道の駅について調べると良い)
  3. 道の駅「とみうら枇杷倶楽部」について(情報化事業、観光客誘致事業、加工・商品事業の実施)
  4. 政策提言に向けて(日本版DMOの役割・南房総市におけるDMOを考える)
  5. 現在の動き(自転車を観光振興に活かす動きが活発化)
  6. アプリを活用した地域振興(既存の観光情報サイトの活用)
  7. 今後の方針(DMOを中心とした地域一体の観光地域作りを目指す・サイクリングやインバウンドに関しては今後の動きに注目して政策案に取り入れる)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 題名が固いため、もう少し柔らかくわかりやすくした方が良い。
  • 自転車を観光振興に活かす動きについて、しまなみ海道の事例があるように多くの人を集めることが出来るのではないか。

【4年大山 発表】研究テーマ「教育格差是正と教育の在り方ー子どもの貧困を減らし、子どもにとって最適な未来のためにー」
章立て:

  1. 子どもの貧困率(2012年〜2015年の子どもの貧困率低下に注目)
  2. 子どもの貧困率が低下した要因(子どもの貧困対策の推進に関する法律と景気回復の観点から子どもの貧困率低下の要因を探る)
  3. 子どもの貧困と教育格差の関係性(前回までの発表)
  4. 学校教育の歴史(学校教育の格差が生まれた要因を日本の教育の歴史から探る)
  5. 秋田県の学校教育(学力テスト全国1位の秋田県の教育の在り方)
  6. 今後の方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 小学校高学年から成績が伸びる子伸びない子の差は小学校低学年に受けていた教育の差がある。小学校低学年に研究対象を絞るのも面白いかもしれない。
  • 秋田県の事例を東京に本当に当てはめることはできないのか。
  • せっかく秋田県の教育をやっているのなら条件や予算などをしっかり調べる。

 次回は、

(3年石井、岡田、高林、4年浅野、井上、遠藤、大山、担任)


2018年11月13日(晴れ)
第6回授業+懇親会
欠席者:4年3名、3年2名、2年1名(体調不良)
早退者:4年1名

【3年斉藤 発表】研究テーマ「循環型社会の適用-中古住宅の継続的利用-」
章立て:

  1. 前回までの発表(北九州における先行研究)
  2. 前回のコメント(企業理念について、税制度について)
  3. 日本のスクラップ・アンド・ビルド(使用寿命が日本において短い理由)
  4. UR都市機構とは (都市再生機構の概要)
  5. 先行研究-ルネッサンス計画-(都市再生機構が行なっている各地での政策)
  6. 今後の展望
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 先行事例の羅列ではなく、それによって自分が何を得たのか、またそれが他の事例と相違点はあるのか、など考察を加えないと論文とは言えない。URの宣伝広報ではない。
  • そもそもの住宅政策の歴史背景について先行研究をきちんと読まないと、研究、考察が深まらない。例えば、最近の本では、砂原庸介(2018)『新築がお好きですか? 日本における住宅と政治』ミネルヴァ書房とか。

【3年西崎 発表】研究テーマ「海洋プラスチックごみを減らすためにー脱プラスチック運動の今後を考えるー」
章立て:

  1. 前回までの発表(脱プラスチックに関する先行事例)
  2. 前回いただいたご指摘(日本の廃プラスチック輸出について、大学等の先行研究について)
  3. 急速に進む脱プラ運動(国、企業、NPO、研究機関の取り組み)
  4. 脱プラ運動が進む理由とは?(SDGsの影響、途上国諸国の廃プラスチック輸入規制の影響)
  5. 現在の脱プラ運動の問題点(海洋プラの人体への影響の不明確さによる規制の限界、輸出志向型工業化と海洋プラごみ発生の関係性、日本の対策の遅れ)
  6. 今後求められる政策とは?(短期的政策として発生源地域のインフラ整備、中長期的政策として途上国へ進出する企業への規制)
  7. 今後の研究方針(本当に輸出志向型工業化と海洋プラごみ発生の関係性があるのか、企業責任に関する先行事例、SDGsと親和性のある政策提言へ)
発表に対するコメント:
  • 海洋プラごみ問題と輸出志向型工業化の関連性を示す論理展開が甘い。
  • 具体的なプラスチック製品を取り上げて、輸出志向型工業化の「見える化」をするべき。
  • その際に、日本のプラスチック加工技術がどのような影響を与えているか、また、この技術が問題解決の糸口となる可能性がないか調査するとよい。

【3年水永 発表】研究テーマ「和歌山県田辺市における地域振興‐上富田町における「巻き込み型戦略」をモデルに‐」
章立て:

  1. これまでの研究
    • 和歌山県田辺市の問題点(人口減少)
    • 上富田町の巻き込み型戦略の概要(資源活用型戦略)
    • 田辺市への応用(観光地活用)と理由となる背景(空港民営化、新規道路建設、知名度UP、近隣地域の役割が明確)
  2. 南紀エリア巻き込み型観光地構想
    • 南紀エリア(特に白浜町の空港・リゾート地、田辺市の世界遺産)を連携させる
    • 熊野ツーリズムビューローの活用(交通、情報、お金の3要素を提供するプラットフォーム化)→サービスの範囲を熊野古道から南紀エリアに拡大(エリア発信)→アプリケーション化とQRコード決済機能追加(利便性向上、知名度UP)→田辺市街地への集客に繋がる(収益UP、駅前整備の効果増大)
  3. まとめ(巻き込み型戦略応用の流れ)
    • 事例:ハコモノ・ヒトの活用(上富田町)で収益UP
    • 応用:観光地の活用(田辺市)
    • 方法:近隣諸資産を巻き込む(空港、世界遺産、ベッドタウンの活用で南紀エリアを活用)
    • 手段:熊野ツーリズムビューローの活用
    • 目標:南紀エリアの世界遺産「田辺市」として集客を実現し収益UP
  4. 今後の研究
    • 観光協会の合併で南紀エリア巻き込み型観光地構想を進める(実行者の明確化)
    • 田辺駅前整備の検討(駅と飲食店街の連携)
    • アプリケーション化の検討(白浜町のITオフィス企業に依頼)
発表に対するコメント:
  • 大変意欲的で体系的な政策提言であるが、自分だけの夢で終わらないよう、それぞれの事例や内容について、先行研究や地元自治体職員へのヒアリングなどを行い、提言の根拠や実現性を深めるように。

 授業後に、今週末の鴨川セミナーハウス合宿の費用徴収を、会計担当の水永君が行った。

(3年斉藤、西崎、水永)


2018年10月30日(快晴)
第5回授業
欠席者:4年5名(内1名喪中)、3年1名、2年1名
早退者:2年1名(私用)

【3年濱中 発表】研究テーマ「中小企業を金融面から支援する」
章立て:

  1. 前回までの発表内容(研究テーマを「中小企業を金融面から支援する」方向へ変更)
  2. 中小企業、金融機関を取り巻く環境(中小企業が金融面で困難を抱えている問題点とその原因についての概要)
  3. リレーションシップバンキング(前章で述べた問題点に対する解決策としてリレーションシップバンキングが有効であることを説明)
  4. 第一勧業信用組合の取り組み(リレーションシップバンキングの理念に基づいた取り組みを行っている第一勧業信用組合を具体例として紹介)
  5. 金融機関に求められる役割(金融機関に求められる役割を金融庁が行ったアンケートをもとに紹介)
  6. 今後の研究方針(今後金融機関に求められるコンサルティング能力について研究、リレーションシップバンキングが広まるために政府や地方自治体の果たす役割)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 労働協同組合のような、経営者かつ労働者という組織の在り方は、事業のより深い理解やモチベーションの向上にもつながると思う。そのような形態の企業を調べてみてはどうか。
  • 信用組合、信用金庫に期待しすぎではないか。地方自治体も様々な中小企業支援策を行っているにも関わらず、現状がある。解決のためには、信組・信金以外の要素も取り入れないと厳しい。
  • 金融業界全体の流れと、そこで起きている変化を把握したうえで、信用金庫や信用組合のプレゼンスを考えてみる。信用組合が持つ理念や地域密着型金融といった特徴が持つ意味は重要なので、それを踏まえて地方銀行などの統合再編や生き残り策にも視野を広げると、信用組合・金庫の意義を一層クリアにできる。

【3年森本 発表】研究テーマ「高齢化するニュータウンの再生〜オールドタウン化を防ぐ〜」
章立て:

  1. 前回発表の概略(空き家の活用施策、コミュニティ施設への転用条件、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトについて)
  2. 前回いただいたコメント
  3. 取り組みの失敗(失敗例が無い理由、効果的な施策とは)
  4. 成長管理型ニュータウン(ユーカリが丘、"持続可能なコミュニティ形成"の一般的なニュータウンへの転用)
  5. 今後の方針(持続可能なコミュニティ形成について更なる検索、若い世代のニーズを探る)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 少子高齢や人口減少が進む中で、一つの地域に様々な世代を集中させると、他の地域の過疎が進んでしまうのではないか。
  • このテーマの発表をし始めた当初から、米国の「都市の成長管理」論を紹介していた。今回、山万株式会社の千葉県佐倉市の事例を取り上げたのはその延長にある。斎藤君の研究へのコメントで「ユーカリが丘」を紹介したのを覚えていないか。いずれにせよ、成長管理論に焦点を当てて先行研究を調べてみる。
  • 千葉県佐倉市の団地を訪問して、自分の五感で確かめ、評判について調査する。フィールドワークをしないと、情報だけでは確信が持てない。

 次週は、早稲田祭に続く「学部デー」。次回は11月13日に、3年生のゼミ論研究発表の予定。

(3年濱中、森本)


2018年10月23日(曇り一時雨)
第4回授業
欠席者:4年2名、3年1名、2年1名(体調不良)
遅刻者:3年1名
早退者:2年2名(??)

【4年生による就職活動の報告と相談会】

 次回は、

(担任)


2018年10月16日(曇り)
第3回授業
欠席者:4年生1名(免許)、3年2名(体調不良と部行事)、2年3名(体調不良)
遅刻者:なし

【3年吉見 発表】研究テーマ「地域連携型の学習支援〜地域人材を活かした学習機会の提供〜」
章立て:

  1. 前回の発表(秋田県東成瀬村の例、コミュニティ・スクール)
  2. 前回頂いたコメントから(コミュニティスクールの定義の訂正、教育格差と前回の発表が繋がらない)
  3. 秋田県東成瀬村の事例より(「『学力日本一』の村」より引用。子どもたちが多様な価値観に触れられるよう、地域と連携した教育環境づくりに尽力)
  4. 地域未来塾(様々な事情により家庭での学習が困難な子供達を対象にした無料の放課後学習の支援。)
  5. 地域未来塾の担い手(大学生や元教員などの地域住民、また、ICT CONNECT21などの事業者も協力し地域未来塾は行われている。)
  6. 地域未来塾の取り組み事例(習熟度別の指導やICTを活用した学習が行われている。)
  7. V中未来塾(町田市の中学校の地域未来塾の例。地域学校共同活動推進員が中心となり、ボランティアを募集し、学習支援を行なっている。)
  8. 放課後子ども教室(地域人材と連携し、小学校の余裕教室を用いて学習やスポーツ、文化活動等の機会を与えている。)
  9. キャリア教育(児童の学習意欲向上の為にキャリア教育が有効であると考えられる。地域人材や地域企業と連携したキャリア教育について。)
  10. 板一中OSS(平成23年度に開始した活動で地域と学校の調整役を担い、キャリア教育においては職場体験の受け入れ先を開拓するなどしている。)
  11. 今後の方針(学習支援の成果を調べる。どのように活動を全国に広めるかを考える。)
  12. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 取り上げられている東成瀬村の事例などは、それら自体は大変興味深い内容だが、それらと研究テーマである「こどもの貧困」解決との関連性が説得的に示されていない。貧困の解決には、貧困の連鎖の重要な要因である「教育格差の是正」だ、というアイデアは分かる。だが、アイデアに都合のよい事例ばかり紹介しても、たとえば、東成瀬村での貧困はどうなったのか不分明である。
  • 注目し紹介するこれらの取り組みを掘り下げて、そうした取り組み事例がどのような地域で、どのような環境・条件のなかで、どのようなアクターが可能としたのか、どのような成果となったのか、という事を、まずつぶさに調べる。そうした掘り下げをしないと、その成功事例を他の場所へと広げて行くことができないし、他の場所との比較もできない。
  • 資料としてあげているデータの回答数が少なく、あまり参考にならない。

 次回は、4年生による就職活動報告と相談会の予定。

(3年吉見)


2018年10月9日(晴れ)
第2回授業
欠席者:4年3名(2名体調不良、1名資格取得)、3年2名(1名体調不良、1名就活)、2年1名(体調不良)
遅刻者:なし

【3年大島 発表】研究テーマ「日本の英語教育」
章立て:

  1. 前回までの発表(高等学校の学習指導要領、2020年大学入試改革)
  2. 2020年大学入試制度改革の経緯(入試改革に至った経緯、教育基本法・教育振興基本計画、政策決定体系)
  3. 政策への意見(国立大学協会の方針、学長アンケート、高校教員へのアンケート、全国高等学校長協会へのアンケート、東大シンポジウム)
  4. 今後の展望(政策のラグ、副題設定、中学校の学習指導要領)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 3者(教育現場・塾予備校・保護者)によって政策への熱意がだいぶ違うので、それぞれにアクターに注目して調べるとよい。情報提供をした新聞記事など、様々な意見表明に留意する。
  • 良く調べていて、政策過程が分かるようになった。英語教育や教育政策だけではなく、いろんな政策の場面で同じような形で出てくる。日本の社会とはどういうものなのかまで勉強の仕方次第では見えてくる。英語教育からいろんなものが透けて見えてくる。利害・理念のぶつかり合いなどいろんなステイクホルダーの声を拾いながら、どういう風になっているのかを、エビデンスに基づいて再構成していくということを続けていってほしい。

【3年久木元 発表】研究テーマ「路面電車の未来を考える 〜なぜ路面電車なのか〜」
章立て:

  1. これまでの研究(日本の路面電車の実情 岐阜市で路面電車が廃止になった理由)
  2. 路面電車廃止後の岐阜市の様子(市内中心部の衰退 BRTの導入)
  3. 路面電車と路線バスの比較(環境面・輸送面・利便性の観点から)
  4. 今後の方針(路面電車のメリットデメリットの比較 宇都宮市の事例の調査
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • データの出典は、最後の参考文献・資料スライドにまとめて書くだけではなく、そのデータを引用したスライドの箇所にも略記する。
  • 本文中の画像は、自身で撮影した画像の場合、撮影情報と日付を明記する。これらは、スライドをゼミ論ページに記述していく際に役立つ。
  • なぜ岐阜市の事例を取り上げたのか、中途半端で見えてこない。今後に宇都宮市の例を挙げる前に、岐阜市の事例について、市街地の盛衰と交通との関連性、路面電車廃止後の課題とそれへの行政・市民の対応など、深く調べてみてはどうか。それが、宇都宮市の事例研究に活きてくるし、比較の視点ができる。
  • 都電荒川線や世田谷線はなぜ残っているのか。バリアフリーの観点から調べてみてはどうか。
  • 市街地の盛衰と交通との関連性で、データによる論証が足りない。
  • テーマと副題が大差ない。研究、考察の進捗に応じて徐々に要改善。

 岡田ゼミ長より、次回は、4年生による就職活動報告と相談会を行い、その後、懇談をする。懇談会には2年生も参加を、と連絡があった。
 先生から、以下の連絡があった。

  • ゼミの合宿や卒論発表会、OB会などは、授業同様で全員参加すること。欠席等の場合は、ゼミ役員に連絡する前に、事前に先生に相談のうえ了解を得ること。
  • コメントを受けて修正したり加筆したゼミ論を今学期のコースナビの提出箱に提出する(ナビ一元管理のため、メール添付は受け付けない)。
  • 研究情報提供箱を新設したので、時々、チェックして閲覧する。
  • 来年度から春学期に新入生の初年次教育クラスを新設することになり、教室と時間割を確保するため、ゼミTクラスの春学期は廃止となり、秋学期のみとなる。それに伴い、新ゼミ生の募集と選考は、来年度春学期に実施される。

(3年大島、久木元、ゼミ長、担任)


2018年10月2日(快晴)
秋学期 第1回授業
欠席者:4年生2名(内定式)、3名(体調不良)、3年生1名(就活)、2年生4名(体調不良)
遅刻者:4年生1名(内定式)
早退者:3年生1名

【3年 信江 発表】研究テーマ「シニアと労働〜クラウドを利用した労働力の新規開拓〜」
章立て:

  1. これまでの研究(日本の高齢化、働く高齢者の増加、雇用形態の変化)
  2. 高齢者クラウド(Mosaic型就労モデル、高齢者クラウド)
  3. 発表に対するコメント(高齢者クラウドの具体例及びデメリットについて)
  4. 今後の研究(ボランティア、シルバー人材センター)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 技能や経験を持つシニアの労働を考えたMosaic型就労モデルは、知識や経験もない若者層にとってはデメリットになるのではないか。
  • 研究の出発点である「問題の所在」について考え直すべき。一般に高齢者をテーマにすると社会保障やその財源などが課題となる。この研究によって、シニアの何を問題とし何を提言するのか。どのような社会問題を対象としているのか。高齢者の社会との接点とか生き甲斐ではないのか。
  • 総務省が考えそうなアイデアであるが、現実性はあるのか。
  • 千葉県の柏地域の事例については、社会福祉施設だと対象が高齢者だけではなくなってくる。
  • 高齢者の労働の実態に迫るのが先だ。ゼミ先輩の大塚君の卒論を参照すること。
  • 以前にコメントしたが、女性と高齢者が多く参画するNPO法人について調べてみる。あるいは、高齢者の雇用継続で工夫をしている会社や団体、行政など調べる。
  • 例えば、国内企業でリストラされた技術と経験を持つ高齢者が、中進国の会社などに雇用される例もある。

【3年 二宮 発表】研究テーマ「女性が働きやすい社会を目指して〜育児休暇後の職場復帰を増やすために〜」
章立て:

  1. 前回の発表(エリア総合職、中小企業の取り組み、東京朝刊の記事より)
  2. 前回いただいたコメントから(中小企業で女性活用を進める会社をさらに詳しく調べる、富士通について調べる、政府・自治体の取り組みについて調べる)
  3. 地方での取り組み(男女共同参画フォーラムしずおか、ワークライフコラボ、民鉄キャリアトレインの事例)
  4. 富士通の事例(女性幹部社員の確実な輩出に向けて具体的な計画期間と数値目標を設定している、女性リーダー育成のために講話やグループディスカッションを行う)
  5. 『さあ、育休後からはじめよう』より(出産後も継続して就業するかの決め手は育児休業制度が整えられているかによる、国が進めてきた両立支援の施策には限界がある、育休中の過ごし方について、SNSの活用、子どもが病気になったときの対応)
  6. 政府・自治体での取り組み(「両立支援のひろば」、地域子育て支援拠点事業)
  7. 今後の方針(引き続き中小企業の女性活用の取り組み、現在の政府・自治体の取り組みを調べる)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 夏休み中に、コメントに応えて、具体的に事例や先行研究をよく調べている。
  • 女性に対して子育ての役割を任せすぎている部分があるので、男性の育児休業に関する政策や事例(今回注目した富士通などでの)を調べたらよい。
  • 様々な事例から視点が広がり深まったのは良いが、なぜこの副題なのか、なぜ副題の女性活躍に育児休業後の職場復帰が主題テーマにとって重要なのか論理と筋道をはっきりさせる。

 発表と討議のあと、ゼミ幹事長の3年岡田君から、秋学期の授業予定案について説明があった。それを受けて、先生から、来年度の春学期から学部の初年次教育が開始されるのに伴い、ゼミTは秋学期のみとなり、ゼミT募集のガイダンスと選考は今年度は実施しないと説明があった。また、ゼミの期末の懇親会、卒論発表会・懇親会、卒業生との現役・OB会プログラムはゼミ授業の一環であり、全員参加するよう、事情があり欠席する場合には、十分前もって先生に相談し許可を得るよう、また、日頃のメール返信や授業出席、課題提出、発表、上記行事参加を怠るゼミ生は、ゼミの継続を許可しないとの再確認が行われた(担任)。

(3年信江、二宮)


2018年7月17日(猛暑)
第14回授業&納会@いねや
欠席者:4名(就活、体調不良)、2年1名(体調不良)
遅刻者:なし

 今回で教室授業は最後。2年生のゼミ論テーマ案の発表順で残った3名がプレゼンをした。

【2年西川 発表】研究テーマ案「教育現場における働き方改革とその課題」
目次:

  1. テーマ
  2. 研究動機(テーマ変更の説明、教員の労働環境の問題)
  3. 社会的意義(教員不足の改善、業務削減による授業の質の向上)
  4. 概要(教員労働の現状、制度上の問題)
  5. 先行研究・事例(業務の海外比較、ICT活用)
  6. 今後の方針(分業、ICT活用の事例を集める、私立公立比較)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • スライド中の図表にキャプションを付けて、どこから引用したかわかるように略記する。
  • 上記のテーマの意義は、教員だけの問題ではなく、いじめの早期発見や安全な部活動なども含め、生徒にとっても重要な問題である。そうした点を意識しながら考察する。
  • タイトルの「働き方改革」とは、具体的に政策として実在するのか?
  • 「教育現場」、「行政」とあるが、何を指すのか?もっと具体的に書く。
  • 一部の部活動で、すでに外部コーチを導入している報道があった。
  • 非常勤・常勤の格差についても調べてみてはどうか?
  • 教員不足の現状とあるが、都区部と地方では違う。一般論ではなく、具体的に特定しながら調べる。
  • いわゆる「給特法」導入の背景と経緯について調べる。

【2年西田 発表】研究テーマ案「地方創生−東京圏一極集中の是正−」
目次:

  1. テーマ
  2. ケース(若者を中心とした東京圏への輸入超過)
  3. 研究動機(ボランティアサークルの活動、重要な国政課題である「地方創生」、2020年東京オリンピック開催)
  4. 問題の所在(地方の人口減少による衰退、東京における社会問題の拡大)
  5. 研究意義
  6. 今後の研究方針(先行文献の読み込み、政府の政策の検討)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • テーマも副題もさんざ言われて来たこと。それを今さらのように取り上げて、どう研究するというのか。研究の方向性が不明。
  • 立川における首都機能のバックアップのケースを調べる。
  • 首都機能移転がされない理由の検討。
  • 地方の移住推進PRの観点、「お試し移住」を調べる。
  • 「問題の所在」はどこにあるのか。深める。
  • これから先行研究を読んだり、政府の政策を検討する、というのでは、ゼミ論研究計画書になっていない。
  • 地方の自治体で、都市部のボランティアの大学生から、外部の視点や発想を提供してもらう式の期待が流行している。少しは効果を挙げているのか。

【2年藤崎 発表】研究テーマ案「日本で電気自動車を普及させる」
目次:

  1. テーマ
  2. ケース(世界各国の電気自動車普及への取り組み)
  3. 動機(エネルギーの分野に興味、自動車に関心がある)
  4. 概要(電気自動車の特性、ZEV規制)
  5. 社会的意義(温室効果ガス排出を減らす、日本の自動車産業の国際競争力を高める)
  6. 前回頂いたご指摘(テーマが不明瞭、インフラの面に注目してみては?)
  7. 今後の課題(急速充電器の収益性、集合住宅への対応)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 燃料自動車ではいけないのか、差別化ができていない。
  • 日本で普及させるというのでは広すぎる。東京や首都圏などに絞ったり、短い航続距離でも問題が無いような運用(カーシェアなど)を考える。
  • 走行時に二酸化炭素を排出しないとしても、発電時に排出するのでは意味が無い。発電の観点から考えてみてはどうか。
  • 技術の世界標準化については、これまでも開発競争の経緯があった。自動車に関しては、どのような経緯があったうえでの現在と未来なのか。政策の流れと窓モデルで整理してみては。

【春学期納会@いねや2階】

 期末の恒例の懇親会である。期末試験が始まる前に、春学期を顧みて、各学年それぞれ互いの苦労と成果を確認し、研究へのコメントをフォローし、慰労しあう良い機会である。半期の反省と夏休みの計画を全員のスピーチで聞くのが楽しみである。それゆえ、授業の一環として大事な行事であり、シラバスにも、火曜日6限以降を空けておくよう書いている。
 しかし、前回の新ゼミ生歓迎会の二の舞、2年生は僅か2名の参加、全体でも半数の参加となった。参加者の歓談は活発だったが、夜になっても猛暑の勢いは衰えず、いねや2階の空調も回転の音が空しいばかりだった。
 まだ就活中の4年生は仕方ないとしても、2年生と、上級生としての3年生の欠席者は、一体何を考えているのやら・・・「先生の顔がみてみたい!」なんて言ってはいられない。必要としてくれる者のためだけに、残る時間と力を尽くしたい、と三日月に語る。

(2年:西川、西田、藤崎、担任)


2018年7月10日(晴れ)
第13回授業
欠席者:4年6名(就活、体調不良)、3年1名、2年2名(体調不良)
早退者:4年1名

【2年黒田 発表】研究テーマ案「まちづくりー市民参加」
目次:

  1. 研究動機(タイで過ごした経験からまちづくりを意識したこと、まちづくりには市民の参加が必要だと感じたから)
  2. 研究概要(まちづくりの上で、住民参加が当然の環境づくりを提案)
  3. 意義(市民がより住みやすい街にすることを目指す)
  4. 事例(公園の管理を市民が実践する例、市区町村単位でまちづくりへの市民参加の例)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究が漠然としたものに行き着きそうであるため、より具体的な事例から研究を進める方が望ましい。
  • 研究動機がタイに住んでいたことが関係するため、タイの事例を研究する方がいいのではないか。
  • いまのテーマであると一般論に研究が終わってしまう可能性がある。もっと何を対象に研究するのか分かるテーマとする。
  • まちづくりのフォーラム等に参加すると、方向性が見つかるかもしれない。

【2年繁本 発表】研究テーマ案「学校におけるいじめをなくすために」
目次:

  1. テーマ
  2. ケース(人間関係プログラム)
  3. 研究動機(教育方面、ニュースになっている、身近な話題)
  4. 問題の概要(いじめの件数が文科省の調査で過去最多)
  5. 研究意義(いじめに苦しむ子どもを救う、ネットとの付き合い方)
  6. 研究の方向性(学校に焦点を当てる、未然に防ぐ)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 対象が学校とだけあり曖昧で、小中高それぞれで原因や対策も異なってくるはずなので、どこを中心に見ていくのか絞ったほうが良い。
  • ネットからの記事だけでなく、もっと先行研究の論文や本を読んで事例を学ぶ。
  • いじめの対策としてITの利用という方向もある。いじめに発展しそうなSNSなどの書き込みを匿名で通報できるアプリがあるらしいので参考にする。

【2年篠崎 発表】研究テーマ案「少子高齢化と観光政策」
目次:

  1. テーマ
  2. ケース(長野県松本市の観光政策)
  3. 動機(出身地が観光地かつ少子高齢化の進む地域であった、日本は観光政策の改善点が多いと感じた。)
  4. 概要(松本の少子高齢化の現状、観光入込客数の減少とそれに対する松本市が提唱するスローガン、今後の研究方針)
  5. 社会的意義(少子高齢化による地域経済の低迷を解決する。過疎地問題の解決。日本の観光立国としてのよりよい成長。)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 地元の課題をテーマにして取り組むのは、大変良いこと。
  • ただ、観光産業の復興が少子高齢化に直結するわけではない。
  • 松本の少子高齢化の現状、観光入込客数の減少は、各々どのような原因があるのか。論理をしっかり整理する。
  • 地元の行政や住民が、どのように課題を認識し、対策をとってきたのか、を先行研究を含め、調べる。
  • 3ガク都のガクとは? →学、楽、岳

【2年鈴木 発表】研究テーマ案「選挙以外の政治参加−主に若者を対象に−」
目次:

  1. 研究動機(若者の投票率低下が問題、18歳選挙権導入)
  2. 現状(投票率は低い、政治的無関心?)
  3. 問題(問題は無関心よりも無力感、選挙以外で政治参加できない)
  4. 意義(シルバーデモクラシーの防止、民主主義の再形成)
  5. 方針(若者としての視点を活かす、身近な地方行政から)
  6. 先行事例(遊佐町少年議会、わかもののまち静岡、生徒会活動支援協会、高知子供ファンド)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 選挙制度改革はしないのか →最初は考えていたが実現性と実効性がないと考えたのでやめた。
  • 6議席増法案など見ると、政治家や政党の自己都合かな。
  • 最近話題の熟慮民主主義との視点の違いは。
  • 前回のコメントを受けて、具体的な取り組み事例を調べて発表したのは大変よい。
  • 昔は、歴史から選挙権獲得の大切さを学び若者は棄権しなかったが、今はそうではない。昨今、各地で行われている対策の事例やその成果など実績を調べて、そこから課題を見つけ議論を組み立てる。

【2年田島 発表】研究テーマ案「営利目的での転売を防ぐ」
目次:

  1. ケース(京都高島屋での人形買占め転売疑惑事件)
  2. 動機(昨夏欲しいチケットが発売即売り切れで、すぐに高額転売されていたこと)
  3. 概要(インターネットの発達による転売の巧妙化、今後の日本でのスポーツイベント開催によるチケット買占め転売の可能性)
  4. 意義(更なるインターネットの発達と今後の日本でのスポーツイベントの開催による今後これまで以上に転売が横行する恐れがあるため、それを防ぐための対策を考える))
発表に対するコメント:
  • チケットに絞ってみてはどうか。
  • 一般論として転売を議論すると、市場メカニズムや資本主義を否定することになる。チケット転売とスポーツイベント(オリンピック)での空席問題などを軸に、社会全体の問題として研究する。

【2年塚原 発表】研究テーマ案「大学を問い直す−現代の大学は何ができるのか−」
目次:

  1. テーマ(テーマは上記の通り。ただし、詳細は後述するがキャリア教育などに変更し得る予定。)
  2. 研究動機(自分自身、大学に来て何をするのかという悩み。社会に出るときに「役に立つ」のか?という問い。自分が大学生だからこそ、今できるのではないか。)
  3. 問題の所在・概要(大学という存在についての、大学自身・学生・企業などのニーズのズレ。大学入学がゴールになってしまって、燃え尽き症候群になる傾向。大学卒業後に社会に適応できない。)
  4. 意義(大学生・大学の質の低下への歯止め。)
発表に対するコメント:
  • 一般的によく言われている話。一般的なことの受け売りではないか。
  • 知性とは「疑うこと」にある。他の人はどんなことを言っているのか、という点において参考文献は重要。
  • そもそも「やりたいこと」なんて、簡単に決まらないのではないか。人は最終的に決まった職業を、事後的に正当化したり、折り合いを付けているに過ぎないのでは。
  • 今後に向けて、例えばキャリア教育をやるのであれば、普及したキャリア教育が本当に効果があるのか、とかいうことを調べて新しい形を提案してみたらどうか。
  • そもそも教育に過度に期待しすぎる。基本的なことが備われば、それで十分ではないか。
 次回は、残りの2年生のゼミ論研究テーマ案の発表と講評の予定。

(2年:黒田、繁本、篠崎、鈴木、田島、塚原)


2018年7月3日(猛暑)
第12回授業
欠席者:4年7名、3年4名、2年1名:
早退者:3年1名

【2年荒巻 発表】研究テーマ案「国産材の利用−東京都多摩地区−」
目次:

  1. テーマ(国産材の利用)・ケース(東京都多摩地区)
  2. 研究動機(家が森林と近い)
  3. 概要(森林や国産材の現状・都内で行われている取り組み)
  4. 社会的意義(森林の有効利用・環境保全・花粉症被害の軽減)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 木質バイオマス利用は、東京都以外でも、例えば、岡山県真庭市など、進んでいる地域があるので、それについて調べてみてはどうか。
  • 『里山資本主義』他で論じられているように、第一次産業と地元でのエネルギー開発・利用を組み合わせ、外部への収入の漏れをなくす「エネルギーの自給自足」という観点から、木材業界について調べてみてはどうか。
  • 日本の技術力への評価と、海外への技術売りが注目されている。技術研修制度は改善すべき点が多いにしても、アジア諸国などに対する日本の林業技術の提供という「外需」と貢献の視点はどうか。

【2年伊藤 発表】研究テーマ案「日本の労働者不足の改善−外国人労働者と潜在的労働者の活用−」
目次:

  1. テーマ
  2. ケース:人手不足の業種
  3. 動機:バイトや私生活
  4. 概要:生産年齢人口の減少
  5. 概要:女性の潜在的労働力の余剰
  6. 概要:外国人労働者の増加
  7. 意義:GDP増加、労働者の効率的活用法の発見
  8. 今後の方針:労働環境の研究、女性労働者の背景の研究、AI、ロボットの活用法
  9. 参考文献
発表に対するコメント:
  • よく言われる一般論であり、具体性に欠け、また、研究の幅が広すぎる。
  • 先輩たちがやってきたことに、何を付け加えるのか。

【2年岩城 発表】研究テーマ案「主権者教育を考える〜教育現場における選挙教育推進政策〜」
目次:

  1. 研究動機(18歳選挙権、若者の投票率の低さ、高校のときに書いた卒業論文)
  2. 概要(若者の投票率が低い現状、投票棄権理由、高校学習指導要領における主権者教育の扱い)
  3. 問題の所在(政治的中立性、69年通知→政治教育アレルギー)
  4. 社会的意義(主権在民の再確認・再構築、3つの格差によるシルバーデモクラシー)
  5. ケース(スウェーデンにおける「学校選挙」)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 若者の低投票率が問題であり、その解決策に主権者教育がある、という論理には飛躍がある。前者と後者とは、どう関連するのか?
  • 例えば、なぜ低投票率なのか、に関して通説はどうなっているのか、どういう議論や対策がされてきたのかを、まず明らかにする。
  • その通説や先行研究に対して、どこに疑問や異議を持つのかが問題の所在。
  • 18歳選挙権という制度化には、「政策の流れ」が収斂している。どのような政策の窓が開いたのか。
  • 参考文献や出典は、各スライドで略記で示し、参考文献スライドで詳細を明記する。また、スラッシュを使わない。

【2年内田 発表】研究テーマ案「食品ロス問題〜地域の食品ロス削減政策〜」
目次:

  1. 研究動機(アルバイト先の飲食店、井出留美著『賞味期限のウソ』)
  2. 概要1(食品ロスの定義、年約646万トン)
  3. 概要2(646万トン=1年間の世界の食糧支援量の2倍、一人当たり毎日お茶碗一杯分のロス)
  4. 概要3(食品メーカー、小売店における食品ロスの原因)
  5. テーマ(地域×食品ロス削減×貧困撲滅)
  6. ケース1(フードバンク)
  7. ケース2(フードドライブ)
  8. ケース3(おてらおやつクラブ)
発表に対するコメント:
  • ビッグデータ利用して需要と供給を結び付けるという方法を提示している、経産省の「新産業構造ビジョン」を参考にするとよい。
  • 食品ロスの「食品廃棄物のうち、本来食べられるのに捨てられてしまうもの」という定義を詳しく再確認する。
  • 流通システムの改善は難しいと予想したが、本当に難しいのか、流通業界における政策も探ってみる。流通業界も、社会課題の解決に貢献している。食品ロス問題にどう反応しているのか。
  • 発表後、使える衣類の廃棄に関して、国連のSDGsの視点から取り組みの報道があった。食品だけでなく、そうした視点や動向にも関心を向ける。

【2年荻原 発表】研究テーマ案「2020年東京オリンピック開催後の跡地の有効利用」
目次:

  1. 研究テーマ(オリンピックの跡地を、湾岸エリアの再開発の手段として、有効利用する)
  2. ケース(2012年ロンドンオリンピックをケース。ロンドンでの開発はLLDCが主導)
  3. 概要(オリンピック後の施設維持費が膨大であり、跡地が廃墟化。)
  4. 研究動機(時事性や公共性の高さから、跡地問題に)
  5. 社会的意義(都市機能の分散、新たな余暇の過ごし方の創出、資金・資材の有効活用)
発表に対するコメント:
  • ロンドンオリンピックのレガシー政策について、先行事例や先行研究を、より詳しく調べる(LLDCの跡地開発に対する貢献についてなど)。
  • 東京都が、ロンドンやリオなどの経験をどのように調査して認識し、東京都自身の計画に反映させようとしているのか。

【2年木崎 発表】研究テーマ案「コンパクトシティによる地方都市のインフラ・ライフライン改善」
目次:

  1. テーマ・概要(公共事業費のコンパクト化により災害対策のされた生活圏の確立する)
  2. 動機(地震等の災害対策に対応している公共施設の老朽化に疑問)
  3. 社会的意義(災害対策と公共施設の老朽化の改善)
  4. ケース(三重県の都市計画)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 三重県と縁があるわけではないので説得力に欠ける、自分と何らかの縁のあるテーマやケースにすると、研究や考察、提言がスムーズになる。
  • 公共施設は広すぎる、高速道路やトンネルなど絞る。
  • 研究動機の文章に、句点がない。文章には、句読点を付ける。

【2年小迫 発表】研究テーマ案「独身男性における社会的疎外について」
目次:

  1. はじめに
  2. 動機
  3. 社会的意義
  4. 概要@(若年男性の相対的経済力の低下が少子化の最大要因、職能や稼得能力は男性にとって一種の「淘汰圧」として機能)
  5. 概要A(労働者階級内で更なる格差、「結婚したくない」男性の増加)
  6. ケース(北米、ノルウェー) 7.課題
発表に対するコメント:
  • 参考文献からそのまま展開するのではなく、疑問の姿勢をもって読む。
  • 仮説の起承転結からどんな政策提言となるのか。重要な課題に対して目新しく注目すべき仮説でも、提言の結論の着地点が、ありきたりで、目新しくないことがある。
  • 再分配をし、お見合いを増やせば、解決するという問題なのか。
  • 政策の流れを理解したうえで、何が問題なのかを改めて確認する。

 先生から、マックPC利用のゼミ日記案やゼミ論ページがwindows環境でベタ記事となり文字化けする現象について、ポータルオフィスのサポートにより原因が判明したと以下の説明があった。
【文字化け対処法メモ】@windows側

  • マックPCでテキストエディタ(メモ帳など)名前を付けて保存する場合、「文字コード」UTF-8が標準。
  • windowsPCでは、ANSIが標準。
  • *windowsPCで開いた文字化けしているhtmlを、表示のエンコードでunicode選択すると文字化けが直る。
  • →この違いから、OSの違いで「文字化け」となる。
  • ⇔対処法は、
    1. 文字化けしたhtmlを開かずに右クリックで、プログラムから開く、メモ帳を選択実行。
    2. 次にメモ帳画面で、ファイルの種類を「すべて」に変更し、エンコードをANSIにする。ファイル名は、最初の名前に2な ど付ける。
    3. →文字化け解消され、タグも小文字で、改行なども問題なし!!。
 次回は、残りの2年生の研究テーマ案の発表と講評を行う予定。

(2年:荒木、伊藤、岩城、内田、荻原、木崎、小迫;担任)


2018年6月23/24日(曇り雨/晴天)
菅平セミナーハウス合宿(第11回授業)
参加者:2年生16名、3年生12名
欠席者:3年生2名、4年生

 参加者数の日程調整から、梅雨の只中での合宿となり、西から雨雲が移動してくるとの予報で心配されたが、出発日の朝9時頃は曇り空で高田馬場駅前に集合できた。例によって小学校の近くに待機した貸切バスに乗車。団体名が「早稲田大学上沼ゼミ社会科学部」とあった。2年1名が遅刻する。


 軽井沢から更に1時間先の菅平セミナーハウスまで、多分渋滞で予定表通りには進まないよ、とゼミ役員を心配させていたが、梅雨のせいか、関越道も長野道も、とてもスムーズな運行で、小雨が混じるなか10時に上里SAでトイレ休憩 12時には東部湯の丸SAでランチとなった。
 昔、年4、5回合宿をしていた頃は、菅平セミナーハウスを毎年利用し、家族でも冬のスキー教室を含め何度か訪れたが、今回、十数年ぶりの訪問となった。浅間山の雄大な姿を見ながら軽井沢を過ぎて、途中で標識「中部横断道路」?への接続に驚き、嘗て開通したて間もない長野道の小諸付近でITS実験(車両の自動運転走行)をしていたなあと思い出し、昔話を語ろうとして振り向いたら車内の学生さん達は皆んな睡眠中。
 東部湯の丸のSAは、昔、川魚の料理が楽しみであったが、今は、鯉の甘露煮が土産品にあるだけ。「高麗人参と舞茸の天麩羅そば」を注文した。真田家ゆかりの地なので、記念に家紋「結び雁金」をデザインした手拭と「県歌 信濃の国てぬぐい本」と、関越道の先の新潟燕市のピーラーを購入。食事をするゼミ生を(と)撮影。









 上田インターチェンジで降り、真田村を通って菅平口で、群馬県嬬恋村へのルートと分かれ、須坂や小布施に繋がる曲がりくねったR406大笹街道を走る。14時にセミナーハウスに無事到着。ロビーで管理人と挨拶を交わし、部屋割りをして荷を解く。部屋の窓からは雨とガスった山が見えた。





 14時30分から1階の研修室で3年生によるゼミ論発表と講評を、17時まで実施。研修室にはプロジェクターのみ。パソコンは、副ゼミ長の高林さんが私物を持参(感謝)。机の並びも工夫のしようがなく、残念。


【3年岡田 発表】研究テーマ「赤字空港の再建と活用―仙台空港を事例に―」
章立て:

  1. 研究動機(空港への興味、民営化による変化を実感した体験)
  2. 研究のゴール(安定した黒字経営を可能とする「民営化」を軸とした空港のビジネスモデル、地域の拠点として地方創成を担う新たな空港像)
  3. 前回のおさらい(国管理空港赤字の現状、空港民営化への動き、仙台空港民営化の事例)
  4. 前回頂いたコメント(まず仙台空港が民営化された経緯やプロセスを掘り下げること)
  5. 仙台空港はなぜ民営化したのか(上下分離方式の経営体制、航空自由化による利用需要の格差の拡大)
  6. まとめ(空港民営化により非航空事業収入を航空事業支出に充てるなど多角的経営へ、、民営化により空港が航空会社を選ぶ立場へ)
  7. 今後の課題(空港の民間経営に先進的な海外の事例を探る、民営化の他に空港の赤字収支改善に必要な要因を探る、他の民間委託インフラ(有料道路や下水処理場)からビジネスモデルのヒントを得る)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 民営化前と後の仙台空港における着陸料決定のメカニズムを調べる。
  • この分野における先行研究を見つける。
  • まず仙台空港の事例研究だが、他の空港も比較研究する、例えば中部国際空港・・・。
  • 参考文献の日経BP社の記事の記述で、あれば著者名「記事名」『雑誌タイトル』出版社、出版年、号数、開始〜終了ページ、に修正。

【3年斎藤 発表】研究テーマ「循環型社会への転換-中古物件利用の検討-」
章立て:

  1. 研究の概要(大量生産・大量消費の日本社会を変えたい。持続可能な宅地開発を行うには。)
  2. 前回までの発表(ストック型社会とは。ヨーロッパにおけるストック型社会と日本との差異。)
  3. 日本におけるストック型社会の障害(不動産屋の利益率の低下。日本人の新築信仰。)
  4. ストック型社会の事例(北九州)(ハード設計:土地利用計画などの考え方、ソフト設計:地域ポテンシャルと実現手法、産学官民連携)
  5. 今後の展望(持続可能な低炭素社会、空き家問題)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • やっとこさ、あの以前に紹介した、福田康夫内閣当時の100年住宅構想の発案者に辿りついた。
  • 持続可能な宅地開発、とか炭素社会、日本人の新築信仰といった一般論の展開ではなく、課題を探して、それを掘り下げることができる事例や地域から学ぶ。
  • テーマと副題を更新する。
  • 相続税など、不可抗力によって新築にせざるを得ない。税制を見てみるのも良いのではないか。
  • CSR(企業の社会的責任)を見てみるのはどうだろうか。ストック型社会に貢献しようとしている企業を探し、追って行く。
  • 千葉県だったか、山万ユーカリが丘線の宅地開発・運営方式が注目されたことがある。ヒントになるか、その後の展開を含めて調べてみる。
  • 論文の問題の所在から、こうした方向性をリードしている注目するべき会社や組織を調べる。
  • 研究では、コトババンクより、など使わない。図書館講習で学んだように、しっかりと調べて引用する。

【3年高林 発表】研究テーマ「労働環境改善のために〜IT活用の視点から〜」
章立て:

  1. 前回までの概要(研究動機、現代の労働環境、インフラや建設業で労働時間の長時間化がみられること、など)
  2. 事例紹介@(大塚商会の取り組み。業務効率化に貢献した例)
  3. 事例紹介A(福岡造船の例。造船業では経験頼りで新たな技術が導入されにくかったが、海事生産性革命の取り組みの一環としてARマーカーなどで効率化を図った。)
  4. 海事生産性革命について(造船業などの発展のために、ITを使いサービスの革新を図るもの)
  5. 海事生産性革命のような、政府主導の取り組みを探し、成功事例がないかを研究する。他国の取り組みを調べる。
発表に対するコメント:
  • IT化推進によって、これまでよりも却って業務が煩雑になる例もある。
  • 工業分野では事務作業が長いことだけが理由なのかを考える。
  • なぜ、他国では業務時間を減らせるのに、日本ではできないのか。そこには生産性の違いが関わってくる。ドイツなどと比較して、生産性の増加という観点から今後調べていくと、結果的に労働時間の短縮に繋がっていくのではないか。
  • 労働環境改善といえば、昨今では働き方改革法案だという。そうした政策動向と比較して、なぜIT化なのか、論拠を明確にする。

【3年吉見 発表】研究テーマ「教育格差〜地域と学校〜」
章立て:

  1. 研究動機(子供の貧困問題における、教育格差がもたらす将来における所得格差の深刻さ)
  2. 事例@(全国学力テストで好成績を記録した秋田県、特に東成瀬村の教育政策の特徴として少人数教育と地域連携教育)
  3. テーマと副題
  4. 地域連携教育のメリット(教師の負担軽減・豊かな体験学習・きめ細やかな教育・地域の人との繋がり)
  5. コミュニティ・スクール(文部科学省の薦める、学校と保護者や地域住民が学校運営に意見を反映させ、「地域とともにある学校づくり」を進める法律に基づいた仕組み)
  6. 事例A(福井県におけるコミュニティ・スクールの例。地域人材を活かした体験学習。)
  7. 研究概要(秋田や福井のような方法を、他の地域にも広げることができるのではないか。)
  8. コミュニティ・スクールについて(足立区五反野小学校など都会での活用事例・現在の活用方法・課題・広がりについて)
  9. 今後の方針(地域連携教育のあり方を探る。研究の対象を貧困家庭の中でも学力だけでなく学習意欲もない子供に絞り込む。)
  10. 参考文献
発表に対するコメント:
  • タイトルと副題を、何をどう研究するのか、内容が分かるように更新する。
  • 「コミュニティ・スクール」という言葉が本来の意味と違う使われ方をしているようだが。本来は、公教育において使われるのではなく、宗教等を理由に、住民やコミュニティが理念を掲げて、公教育の一元的、一律的教育から離れた自由な教育をするために資金等を拠出して作ったものでは。
  • シングル親家庭の児童のための学童保育など、貧困家庭を地域住民が支えるという方法もある。
  • 教育格差の是正を目指すとして、政府は「教育の無償化」を提言しているが、一部には逆進的で格差を広げるとの批判がある。
  • トライグループが図書館等において行なっている学習支援について調べてみてはどうか
  • 政府が現在立案している教師の人員削減について調べてみてはどうか
  • 秋田等において成功しているのは生徒数が少ないからではないか。都会でのコミュニティ・スクールの活用事例の成果の分かるデータを出す。

 17時を過ぎ、一旦中止。18時までに風呂に入り、18時から2階の食堂で夕食。地元の野菜を使う「地産地消」の大変美味しい食事に、ゼミ生は大満足しお代わりをした。食堂は、以前、モザイク状にカットされた面白いテーブルであったが、いまは普通に。1階テラスのそこかしこに雑草が生え、また、以前は付属した林と池の周りに木道があって、犬も飼われていたが、伸び放題の雑草で面影もない。聞けば、管理が大変だと。利用者が少しずつ除草をしたらいいのに。



 19時から発表を再開し、20時30分から食堂にてコンパとなる。

【3年信江 発表】研究テーマ「シニアの労働〜クラウドを利用した労働力の新規開拓〜」
章立て:

  1. これまでの研究(日本の高齢者数、高齢者の労働力率と雇用形態)
  2. 研究テーマとゴール
  3. 高齢者クラウド(Mosaic型就労モデルに基づく新たな就労システムについての概要とメリット)
  4. シェアリング・エコノミー(シェアリングエコノミーの概要とメリット、デメリット)
  5. 今後の研究方針(高齢者クラウドの実例、人材サービス関連のシェアリングエコノミー、高齢者の働くモチベーション)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • タイトルが、概念だけで短く、だから何だ、と突っ込みを入れたい。
  • 高齢者クラウドのアイデア図はあるが、具体例が分からない。スライドにあった柏地域の福祉事業所の事例などで、詳細を説明できるように。従来の労働需給のマッチング策とどこが違うのか。
  • 高齢者クラウドについてマッチングが想定通りにならない場合もあるのでは(専門知識を持っていない高齢者×意欲のない若者、という組み合わせも生まれ得る)。
  • 例えばアジア、アフリカなど後発国で、技術指導員の立場として重宝されている高齢者もいるようだ。高齢者も生き甲斐を持って指導している。高齢者の労働市場について、国内よりも海外に目を向けてみるのもひとつ。
  • NPO法人について調べる(子ども食堂のような高齢者が活躍できるような場所など)。社会問題の解決のためのNPOが、高齢者の生きがいの受け皿になっていないか。いわゆるNPO法の政策の窓が開く一つのアイデアでもあった。

【3年濱中 発表】研究テーマ「地域雇用と協同組織金融機関」
章立て:

  1. 前回までの発表内容(労働問題への関心。雇用問題の解決策としての協同労働とその問題点。)
  2. 協同組織金融機関について(協同組織金融機関である信用組合・信用金庫の特徴、強みについて)
  3. 地域雇用維持の取り組み(信用組合・信用金庫がおこなっている定性評価やコミュニティローンをはじめとしたリレーションシップバンキングの取り組み)
  4. 起業・企業経営支援の取り組み(地域の新規産業育成・起業支援・経営支援のために金融機関が行っているとりくみ(山形銀行の2例))
  5. 今後の研究方針(金融についての知識が足りないためそれを補う;定性評価など協同組織金融機関がとりくむべきことについての実態)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 信用金庫・信用組合に限らず、銀行業界が大転換しているということを考えて、そのなかで信用金庫・組合の意義と可能性を考察する。
  • クラウドファンディングなど、資金を集める手段が多様化する中での銀行の役割、その中での信用組合・信用金庫のありかたの意味を考える。
  • 信用金庫・組合の制度と運用について、まず、しっかりと知識を得る。


 先生用にと用意されたスコッチとナッツ

 翌6月24日(日)。7時に起床、晴天!7時30分からの朝食の前に、セミナーハウス周辺に広がった(遠い山のスキー場周辺にも)レタス畑や、隣接する本学の運動場、ラブビー場を散策し、朝の空気を一杯吸った。朝食にレタスが出た。他のセミナーハウスも地産地消を見習うべきだ。






 朝食を済ませてから、1階ロビーに集合して記念撮影を行う。予定ではレクとしてグランドでゲームだったが、先生のアイデアに急遽、ゼミ役員が賛同してダボスの丘に登ることになった。途中、ロープウェーや沢山の宿泊施設があり、鮮やかなユニフォーム姿でラグビーの試合が行われていた。
 ゲレンデのロープウェーを横に見ながら、晴天の下、息を切らせながら登る。到着した記念塔からは、遠くに北アルプスが見え、眼下には菅平高原が一望できた。群馬県との県境の根子岳と四阿山(吾妻山とも)が、すぐそこに手に取ることができるかのように、聳える。麓の菅平牧場も見学できれば良かったが。
 ダボスと言えば、あの有名なスイスのダボス会議のそれであり、ここ上田市とは姉妹都市にあたる。また、昭和の初めに来日したオーストラリアのハンス・シュナイダーを讃える記念塔の由来などは、地元の紹介など(信州上田観光データベース、酒井美奈「世界を動かす“ダボス会議”の基本情報とトレンド」)に詳しい。








 眺望を堪能した後、急坂を下り、セミナーハウスに戻って、ランチまで各自で休憩。ランチは、カレー(ココナッツミルクかけ)と野菜に果物。
 予定通り13時にセミナーハウスを出発した。途中に「唐沢の滝」や、「菅平ダム」があり、青空に「積乱雲」が見えた。
 最後のトイレ休憩で「三芳」SAに寄った折り、いつものお土産(新潟名産の「笹だんご」と川越で有名な「いも恋」)を買った。三芳は、NHK番組「新日本風土記」で知ったが、国木田独歩(居住したのは渋谷松涛地区)や大岡昇平が書名とした、川越から神奈川の一部までを一帯とする昔からの「武蔵野」にある。玉川上水のお陰で拓かれ、300年以上続く循環型農法を守り継いできた水田や畑が広がり、芋など生産されているという。

 国木田独歩の小説で名高い“武蔵野”。関東平野南西部に広がる台地には、今も豊かな自然が残る。古代の多摩川が削った崖地には多数の湧水があり、飲み水や煮炊きに使われている。埼玉県三芳町では、300年以上続く循環型農法を守り継いできた。名水として知られた井の頭池では、水質が悪化した池を再生させようと住民たちが立ち上がった。さまざまな文学作品に描かれ、愛されてきた武蔵野の暮らしの魅力に迫る(2017年放送、番組サイトから引用)






 予定通り、17時に高田馬場駅に到着して、解散となった。役員の皆さん、お疲れ様でした。ありがとう。
 次回からは、ゼミ2年生のゼミ論文研究テーマ案の発表と講評の予定。

(3年岡田、斎藤、高林、吉見、濱中、担任)


2018年6月19日(晴天)
第10回授業
欠席者:4年6名(就活、体調不良)、3年1名(インターンシップ)、2年3名(体調不良)
遅刻者:なし

 6月18日7時58分に大阪府北部を震源地とする、最大震度6弱の大阪地震が発生した。火災や水道管の破裂、断水・停電地域の広がり、交通の運休・不通と大幅遅延、ブロック塀倒壊等による死者、多数の怪我人、避難所、夕方の帰宅風景・・・とテレビが終日放送した。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災が想起された。(担任)

【3年西崎 発表】研究テーマ「海洋プラスチックごみを減らすためにー日本の各組織ができることはなにかー」
目次:

  1. 前回までの発表
    • ごみ処理問題(プラスチックのゴミ処理、リサイクルには時間がかかる)
    • マイクロプラスチック問題(マイクロプラスチックを体内に入れた魚を我々が食べる可能性)
  2. 前回いただいたご指摘
    • 日本のゴミ処理の仕組み上、根本的な解決を図るのは厳しい
    • 日本におけるプラスチックのリサイクル率は既に高いため、課題点が不透明
    • プラスチックごみが深刻なのは、太平洋などの海洋上のため、国際問題として考えるべき
    • 上記を受け、海洋プラスチックごみにテーマを変更
  3. 海洋プラスチックごみについて
    • 基本情報(アジア諸国の排出量が多い)
    • 日本に漂着する海洋ごみ
    • 太平洋ゴミベルト(海洋ごみが停滞する場所)
  4. 今回の研究内容
    • 既に海に排出されてしまっているプラスチックごみの回収方法
    • 各国のプラスチックごみの排出を制限するための法整備
    • プラスチックの生産・消費を抑えるための取り組み
  5. 事例
    • プラスチック回収(「The Ocean Array」)
    • 法整備(国際法第12部、UNEA3による決議)
    • 脱プラスチック(EUの戦略、イギリスのマクドナルドがプラスチックストローを廃止)
  6. まとめ
    • 複数のアクター(国連、政府、自治体、NPO、企業etc…)による協力、トップダウン、ボトムアップが国際問題である海洋汚染の解決の糸口になるのではないか
  7. 今後の展開
    • テーマを絞るべきか?
    • 日本での取り組みの例は?
    • 対馬のプロジェクトの動向を調べる。
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 日本のプラスチック排出量が少ないのは、処理を海外(アジア諸国)に委託しているからではないのか?
  • マクドナルドの例は、アメリカとイギリスの協力であるが、日本とアジア諸国との間に同様の事例はないのか?
  • 先行研究についてもっと調べるべき(京大など)

【3年二宮 発表】研究テーマ「女性が働きやすい社会を目指して〜女性総合職の育児休暇取得のために〜」
目次:

  1. 前回の発表(ガラスの壁・ガラスの天井、女性総合職が育児休暇を取りにくいのは仕方がないのか)
  2. 前回いただいたコメントから(女性総合職の育休取得率の低さについて研究する、中小企業で女性活用を進める会社について調べる)
  3. テーマと副題
  4. エリア総合職とは(総合職から転居を伴わない職種、結局は総合職と一般職の中間のような立ち位置で課題も多い)
  5. 中小企業の取り組み(中小企業での女性活用は期待もある、株式会社プロアシスト・株式会社事務助・株式会社ビスシードの例)
  6. 地方企業の取り組み(都内での意見交換会、「太洋工業」・「地銀人材バンク」・「Jo-shizuメンターバンク」・「ワークライフコラボ」の事例)
  7. 今後の方針(引き続き中小企業の女性活用の取り組み、現在の政府・自治体の取り組みを調べる、まずは日本の状況を調べて、のちに海外の事例も調べる)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 今年の、女性が働きやすい会社の1位が富士通だったので、富士通について調べたらいいのでは。→ 会社のHPで調べ、教えてもらいたい事項など整理して、広報課などに問い合わせる。インタビューができるかも知れない。
  • 今回の発表で箇条書きで挙げた事例から、政策提言をできるヒントを得たら良い。
  • 副題の、育児休暇取得に絞る必要はないのではないか、と事例研究から思う。
  • 企業を超えて労働力の確保を行なっている事例が多い、例えば、私鉄業界でも諸事情を抱える従業員の人材バンクのような動きを始めたとの報道ががあるので調べたら良い。
  • 企業に限らず、政界や自治体でも働き・育児する女性を活用の動きがある。

【3年水永 発表】研究テーマ「和歌山県田辺市における地域振興〜上富田町の巻き込み型戦略をモデルに〜」
目次:

  1. これまでの研究:
    • 田辺市の問題点(人口減少によって経済衰退=対人口減少政策の実現が不可能)
    • 上富田町の成功事例(産官民一体の巻き込み型政策)
    • 巻き込み型戦略の本質(「住民・箱物・企業=資源」の有効活用」)
  2. 上富田町発展の本質:
    • 人口変遷の社会増減に着目(県内からの転入件数が政策実施直後に増加)
    • 人口増加=ベッドタウン化
    • 人口増加政策(育児・スポーツ教育・住宅地開発)実現を可能した要素=人的資源の活用(住民のボランティア協力)+固定資産の活用(施設運営による収益)+地元企業との連携(イベント開催にあたってのスポンサー支援)
    • 特に「稼ぐ資産の保有」と「企業・商店の協力」がポイント
  3. 田辺市への応用:
    • 活用すべき資産=観光地(世界遺産・伝統文化)
    • 今活用すべき4つの背景(空港民営化・海外での知名度上昇・近隣市町の特色が明確化・文里(もり)湾架橋計画)
    • 4つの背景により、南紀地方3市町村を巻き込んだ観光政策の実現が可能
  4. 地域振興のビジョン:
    • 観光地活用(「稼ぐ資産の創出」による長期的収益を確保=手厚い人口減少対策の実施が可能)
    • 観光地活用方法(必要条件)=景観整備(外国語表記、ガイドetc)+市街地整備(短期滞可能な施設に)+文里湾架橋の付加価値の創出(市街地へのアクセス性を向上)
  5. 今後の研究方針:
    • 観光地の具体案
    • 空港民営化による効果や文里湾架橋の建設の信憑性を検証
    • 市の財政より資産投資の実現が可能か分析
    • 観光政策実施におけるコスト削減のために企業連携の観点を研究
発表に対するコメント:
  • 行政による企業支援から、企業による行政活動の支援への転換について
  • 企業活動があってこそ住民生活が成り立つ。企業活動の支援により地域経済が発展する観点では、岩手県のオガールプロジェクトが参考になる。
  • 4つの背景について、大きなプロジェクトであるため、先行研究があるのでは。和歌山県の近隣国立大学などで、学術的な先行・参考文献を探す。

 発表後、出欠を確認し、岡田ゼミ長から週末の菅平セミナーハウス合宿の予定表について確認があり、また、土曜日朝の集合前の買出しへの協力依頼があった。

(3年西崎、二宮、水永)


2018年6月12日(曇のち晴)
第9回授業
欠席者:4年10名(就活、体調不良)、3年1名、2年1名(体調不良):
遅刻者:なし

【3年大島 発表】研究テーマ「日本の英語教育−英語を「使える」人材を育てる−」
目次:

  1. 研究動機(自分の経験と、アルバイトでの経験から)
  2. 前回までの研究を踏まえた今後の研究展望(課題は英語が話せない学生が多いこと、ゴールは英語を話せるように教育すること)
  3. 2020年大学入試制度改革(高大接続改革、英語は民間の試験を活用し「書く・話す」を評価)
  4. 現行と改定学習指導要領(知識偏重の指導、生徒の学習意欲などの課題、単語数増加・英語の低学年化などの改革)
  5. グループ・ディスカッション(あなたはなぜ英語を話せない学生が多いと思いますか)
  6. 今後の研究方針(今までの学習指導要領の変遷、結果をもとに何が原因なのか明らかにする)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 東京大学が入試の評価に使わない、と声明したが、外部試験については評価が分かれてるが。
  • 教育中央審議会など、政策を決定したのが、どういうメンバーで、どういった問題意識を持っていたのか、何を動機としているのか。また、審議等にはタイムラグがある。政策決定当時に必要となった事情や条件が、時の経過とともに変化して来ているのでは。
  • 諸外国の取り組みよりも、まず国内の動向を優先的に調べた方が良い。大きくは入試改革、小さくは英語教育について、この政策に対する評価、意見、それに対する文部省などの対応を調べる。今回の発表では、この問題自体が日本でどう認識され、議論されているのかが見えない。

【3年久木元 発表】研究テーマ「路面電車の未来を考える〜少子高齢化社会におけるモビリティ〜」
目次:

  1. 研究動機
  2. これまでの研究
    • 全国の路面電車の実態
    • 福井市の政策(福井鉄道とえちぜん鉄道の直通運転、福井市がなぜ公共交通支援に   積極的なのかの研究)
  3. これまで頂いたご指摘
    • 研究のテーマがぼんやりしていてよくわからない。路面電車を守りたいのか、それとも何らかの問題解決の手段として路面電車を活用するのか。もし後者ならば、具体的な問題は何なのか→ 路面電車を残すにはどうしたらよいか考えていきたい。
    • 将来的な方向性はどうするのか。「ほかの交通機関との共存」という風に、テーマを絞ってみたらどうか。路面電車のそもそもの廃止理由は何なのか。それにより政策の方針も違ってくるのではないか。 → 以上2つのご指摘を踏まえ、2005年に廃止された岐阜の路面電車を例に、なぜ廃止されてしまったのか、廃止後から現在・将来、の岐阜市の交通などの課題は、どう解決され、あるいは課題が残されているのかを考察し、路面電車の意義について考察する。
  4. 岐阜市について
    • 岐阜市の概説
    • 岐阜の路面電車の概説
  5. なぜ岐阜市は路面電車を廃止したのか
    • 公共施設の郊外移転の問題
    • 中心市街地の衰退問題
    • 定時性の問題
    • 利便性の問題
    • 安全性の問題
    • 自動車の普及問題
  6. まとめ
  7. 今後の展開
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 鉄道や路面電車を廃止して路線バスとなったのでは。路線バスに対する路面電車の利点は、何なのか。
  • 岐阜市では路面電車廃止後に、どのような問題が生じたのか、それらの課題にどう対応しようとしているのか、にも触れると、路面電車の意義が浮かび上がる。
  • 様々な都市に触れて良いとこ取り、ではなく、一つあるいは幾つかの都市に絞り、路面電車を切り口に深堀して政策提言を目指す。最近、宇都宮市が動き始めた。

【3年森本 発表】研究テーマ「高齢化するニュータウンの再生−オールドタウン化を防ぐ−」
目次:

  1. これまでの概略(ニュータウンとは、現在抱える問題点、近隣住区論)
  2. 前回いただいたコメント
  3. 現状の取り組み(空き家のコミュニティ施設への転用、コミュニティバス、URと無印良品の団地リノベーションプロジェクト、住み替え支援)
  4. 今後の方針(他の事例研究、転用、改修、再生について整理)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • この発表の内容は、少し研究テーマの主題と離れているのではないか。転用に限らず幅広く考察してはどうか。
  • 成功事例だけをならべるのではなく、失敗事例を探してなぜ失敗したのかを考える。
  • 生協による仲介、や大阪府による公的な支援が行われるようになった背景を調べてみてはどうか。

 次回は、ゼミ論研究発表の続きを行う。

(3年大島、久木元、森本)


2018年6月5日(7月の暑さ)
第8回授業
欠席者:4年8名(就活)、2年2名(体調不良)
遅刻者:3年1名

【3年石井 発表】研究テーマ「日本の子どもの貧困問題を考える−母子家庭の視点から−」
目次:

  1. テーマ・副題
  2. 前回までの発表(日本における貧困、離婚の状況、国による支援制度、東京都の取り組み)
  3. 前回いただいた指摘
  4. 貧困と保育園の結びつき(全国保育士会の取り組み、母子世帯の就労状況、フローレンス)
  5. 養育費算定見直し(最高裁の設置機関による見直し)
  6. 今後の方針(事例を調べる、貧困問題を考えている保育園について、養育費算定の今後)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 保育園の数が足りないことから、民間の保育園に行くしかない現状がある。このような事例があるのではないか。
  • 論点がどこにあるのかわからない。保育園を問題にしたいのか、養育費を問題にしたいのか、など早めに論点をまとめたほうが良い。
  • テーマに関連深い事例、取り組みを調べて大変興味深くなったが、論文としての一貫性がほしいので、ベースとなる政策の事例やフィールドを決めるべき。フィールドを、例えば、離婚件数が多い横須賀市を、決めてそこでの実態と課題をデータとして調べ、そこから、どんな対策が採られてきているのか、他の自治体、NOPの政策事例が役立たないかなど、と政策提言を考えていく。
  • 離婚相手の収入状況が個人情報保護から非開示で、養育費原資が把握できない状況が、裁判所の命令により銀行が開示できることになったという事例があったのではないか。

【3年井上 発表】研究テーマ「日本の観光政策−ゲストハウスのさらなる発展を目指して−」
目次:

  1. 研究動機(訪日外国人増加のニュース、東京オリンピック開催における宿泊施設の不足、ゲストハウスの利用経験)
  2. 研究のゴール(急増する訪日外国人の受け入れ策としてのゲストハウスの活用と有効性を探る。ゲストハウスの発展の策を講じる。)
  3. おさらい(訪日外国人の急増、宿泊施設不足の対応策、ゲストハウスとは)
  4. 研究内容(交流、経営、サービス、地域、安さ、多国籍というテーマ)
  5. 今回のテーマ(“交流”)
  6. 先行研究(“交流”面のゲストハウスの実態についての論文3つ)
  7. ゲストハウスの実例(ゲストハウス「ヤドカーリ」、「有隣庵」)
  8. 今後の方針(経営、サービス、地域、安さ、多国籍というテーマで掘り下げていく)
  9. 参考文献
発表に対するコメント:
  • ゲストハウスの場合、近隣や周囲から「うるさい」や「迷惑」といった声があがったり、心配されることもある。周囲に受け入れてもらうための策を講じるのも、良いかもしれない。
  • “交流”面を重視しない、違うタイプのゲストハウスの可能性を考えると、新たな発展がみられるかもしれない。
  • 全体的に雑誌を読んでいる感覚だったため、より論文らしくする。
  • 研究のゴールに「受け入れ策」とあるため、数を増やす一面にも注目してみると良い。
  • このテーマに関して、国や自治体が体制作りや構想を練っていないか、先行研究がないか調べる。
  • 外国人の支払い・決算方法に関する問題にも注目するといいかもしれない。
  • ゲストハウスに投資をして、倒産したニュースが最近注目された。チェックしてみよう。

 次回は、引き続き、ゼミ論研究の発表と講評の予定。

(3年石井、井上)


2018年5月29日(晴れ)
第7回授業
欠席者:4年8名(就活)、3年2名、2年1名(体調不良)
早退者:4年1名

 本日のゼミU,Vでは、残されたゼミ生の自己紹介発表を行った。

【4年成島さん】

  • 神奈川県川崎市出身。
  • 高校在学中、座禅を毎日やっていた。
  • 旅行サークルに所属。
  • 鉄道や映画、歴史物鑑賞が趣味。
  • 研究テーマは、「第3セクター鉄道の存続」。
  • 最初は、リニアモーターカーに建設問題を挙げたが、完成までに長い時間が必要で技術問題が多く、変更。既にある程度形になっているものを選ぶとよい。周りからのアドバイスをよく聞く。

【4年齋藤さん】

  • 山形県上山(かみのやま)市出身。
  • バイトは塾講師。
  • 読書、面白い場所に行くことが趣味。
  • ヒッチハイクが好き。
  • 早稲田大学マンドリン楽部に所属、浅草公会堂で公演。
  • 早稲田大学離島交流プロジェクト。WAVOCのプログラム。
  • 研究テーマは「山形における農業戦略」。
  • アドバイスは、本当にそれは社会的な問題なのか、どうしてそれを解決したいのか、テーマの間口が広すぎないか、論点を絞る。

【4年井上さん】

  • 神奈川県厚木市出身。
  • コーヒーにはまっている。
  • 演劇サークル「劇団木霊」所属。出身者に佐藤B作、長塚京三、田中真紀子など。
  • 研究テーマは「学校教育における演劇教育について」。
  • 研究テーマの変更があったとしても、自分の好きなものを軸にテーマ決めをするとよい。

【2年黒田君】

  • 神奈川県川崎市出身
  • 本庄高等学院出身、中学時代にタイに在住した経験。
  • ラグビー部所属。
  • 温浴施設めぐりと筋トレが趣味。
  • 研究したいテーマは、「都市形成が与える市民への影響」。←自身のタイの経験から問題を発見しようとしているのは良いが、問題の輪郭を、論点をクリアにする。

【2年田島君】

  • 東京都葛飾区出身。
  • 白鵬高等学校出身。
  • プロ野球観戦、駅伝観戦が趣味。
  • 早慶戦支援会。
  • 予備校クラスリーダー。
  • 研究したいテーマは、「営利目的でのチケット転売」。←なるほど、解決すべき問題であるかも(2019年ラグビーWC、2020年東京五輪を見据えて)。展開に注意。
  • 図書館講習で参考図書があまり見つからず模索中。←リファレンスコーナーを活用してみては。

【2年塚原君】

  • 啓太=賢く育ってほしいとの親心。
  • 長野県上田市出身。校門が歴史的建造物。
  • 事務と広報とSEを合わせて3で割ったようなバイト、守秘義務により秘密。
  • 模擬国連早稲田研究会所属、国際会議をシミュレーション。
  • 研究したいテーマは、「教育問題」、特に高等教育について。
  • 大学進学の意義の多様性、大学卒が優遇されるのは妥当か、就職のために大学進学を使うことへの疑問、大学の存在意義は。←大学に居てそういうことを考えるのかねえ。同世代の半数が大学生の時代。研究は、流暢なディベートとは異なる。

【2年西川君】

  • 佳典=よい手本となる人間に。
  • 島根県松江市生まれ、埼玉、高槻、浦和と転々。
  • 中学バスケ部、高校登山部。
  • 趣味はバスケ、グルメ(餃子、油そば)。
  • 研究したいテーマは「2021年における教育政策と是正」。大学に行く理由とは?←大学に居ながら?

【2年西田君】

  • 昭和学院秀英出身。
  • 千葉県浦安市在住。
  • 音楽鑑賞(日本の優しい?ロック、ライブ好き)。
  • ボランティア・サークル所属、山形県小国町で合宿。
  • 研究したいテーマは、「地方創生」。地方において進行する若者離れ、観光公害(交通渋滞、環境問題など)。

【2年藤崎君】

  • 神奈川県川崎市出身。
  • 早稲田実業学校出身。
  • アメフト部。
  • 音楽鑑賞が趣味(ポータブル・オーディオに興味)。
  • スポーツ観戦が趣味(野球、アメフト、F1)。
  • 研究したいテーマは、「再生可能エネルギーの普及」。福島第一原発の事故、課題図書を受けて。←広すぎて漠然。

 次回は、予定通り、ゼミ論研究の発表と質疑応答、講評の予定。

(3年ゼミ長 岡田)


2018年5月22日(晴れ)
第6回授業(図書館情報検索講習2/2)
出席者:2年生全員、3年生1名(病欠)を除き全員、4年生1名
遅刻者:3年生3名(内1名通院)

 前回に引き続き、図書館職員3名の方々による情報検索講習会の後半部を、8号館408PCルームにて行った。
 今回は、和英の雑誌記事・学術論文や新聞記事などをデータベース検索して、RefWorksに保存する手順を学んだ。
 まず、3年ゼミ生のゼミ論テーマから、住宅業界における循環型社会形成、労働市場における人材育成・高齢者雇用、海洋ゴミ問題の海外文献、をCiNii Articles、Web of Scienceで検索してみた。その際のヒントとして、

  • 簡易・詳細検索、検索結果の読み方
  • 直接本文PDFをダウンロードできる場合、WINEでの検索リンク
  • 英語の”フレーズ”検索、被引用数順、*語形変化
などについて、実習した。
 その後、新聞記事を、データベースの「ヨミダス歴史館」と「ProQuest Newspapers」の検索方法とRefWorksでの「レコードの作成」と保存、続いて、リサーチNAVIから「政府刊行物・議会資料を探す」、「統計情報を探す」の紹介があり、最後に学外アクセス方法や、図書館のレファレンスコーナーの利用について説明があり、図書館トップページから授業アンケートを行った。

 次回は、自己紹介を行っていない2年生と3,4年生によるプレゼンと、菅平セミナーハウス合宿の集金や計画を行う予定。

(担任)


2018年5月15日(晴れ)
第5回授業(図書館情報検索講習1/2)
出席者:2年生全員、3年生1名(病欠)を除き全員、4年生1名
遅刻者:なし

 予定通り、図書館職員3名の方々による情報検索講習会の前半部を、8号館408PCルームにて行った。
 最初に、図書館の概要を、続いて、情報検索方法について、図書館の学術情報検索ページのメニューから、ゼミ生のゼミ論ページのテーマや件名などを活用しながら、WINE、CiNii Booksなどで検索を実習し、注意点やヒントを教えてもらった。また、検索結果をRefWorksに書き出しをし、参考文献を作成してみた。

 次回は、雑誌論文記事や新聞記事などの検索方法を中心に講習を行う予定。各自、検索すべき論文や記事のリストを用意してくること。

(担任)


2018年5月8日(雨)
第4回授業+新ゼミ生歓迎会@いねや2階
欠席者:4年:10名(就活他)、3年:3名(体調)、2年:1名(怪我通院)
遅刻者:なし

 本日のゼミU,Vでは、新しく入った2年生の自己紹介発表を行った。

【荒巻君】

  • 東京都羽村市出身。
  • フットサルサークルに所属。
  • 研究したいテーマは「地域型保育事業」。
  • 企業や民間事業者が主体になれる保育を目指す。もともとニュースで耳にすることが多く、また春休みの課題で読んだ「結婚と家族のこれから〜共働き社会の限界〜」、「未来の年表」という本などを読んだことで少子化問題に興味を持った。その解決策を考える中で、地域型保育事業が少子化問題の原因の一つである保育所の不足に役立つのではないかと考えた。
  • 羽村市の政策課題の1つなのか、地域型保育事業の具体例はあるのか、とコメントがあった。

【伊藤君】

  • 愛知県名古屋市出身。
  • テニスサークル所属。
  • 研究したいテーマはAI関連、特に帰属責任など。
  • AIにもともと興味があり、深く研究したいと考えた。
  • 責任については法整備が検討され制度化されると思われるので、政策提言としてどのようにアプローチするか、研究して何が得られるのかを考えるべきとのアドバイスがあった。

【岩城君】

  • 埼玉県さいたま市出身。
  • 男声合唱、鵬志会所属。
  • 研究したいテーマは「教育現場における選挙教育」。
  • 高校の卒業論文で若者の投票率の低迷について研究し、そこから主権者教育が重要だと感じたことからこのテーマを研究したいと考えた。教育について調べないと意味がないと感じているため教職課程もとっていく予定。
  • 投票率の低さの実態と、それに対する原因分析や仮説、対策案などをサーベイすることをしっかりとやるように、とコメントがあった。

【内田さん】

  • 北海道出身、現在、千葉県船橋市在住。
  • 早大ピアノの会所属。映画鑑賞と読書が趣味。
  • 関心のある研究テーマは、フードロスまたは原発問題。
  • フードロスは飲食店のアルバイトから。原発は家族との話題や、春休みの課題で読んだ本から興味を持った。
  • 原発に関しては非常に深いテーマであるので、事例を絞るべきとのアドバイスがあった。SDGs(持続可能な開発目標)のキャンペーンも参考に。

【荻原君】

  • 萩ではなく荻。横浜市都筑区出身。
  • 陸上競技同好会所属。
  • 研究したいテーマは「スポーツと少子高齢化」。
  • 高齢化が取り上げられがちだが、それよりも少子化に焦点を当てていく予定。春休みの課題の本でスポーツ界の少子高齢化の影響を述べていた節があった。また、自分自身スポーツに深くかかわっていること、アルバイト先のスポーツ用品店にも高齢者が多く来店するようになったことから、少子高齢化とスポーツの関係を考えるようになった。
  • 少子化とスポーツの関係がよく分からない、とのコメントがあった。

【木崎君】

  • 大阪府出身、杉並区在住。
  • ラクロス部所属。
  • 商店街の衰退が叫ばれているが、そもそも商店街の存在意義は何かという点から深めたいと考えたことから商店街に関する研究に興味を持っている。
  • 大学生のよく見かけるテーマだけど、具体的な事例や問題があるのか、衰退するにはそれだけの理由があると社会学者が分析している、とコメントがあった。

【小迫君】

  • 杉並区出身、さいたま市在住。
  • ラクロス部所属。
  • 研究したいテーマは貧困、とりわけ若年女性や一人親世代の母子世帯に対し国や地域はどうアプローチしていくか。
  • 高校時代に性産業のあり方について調べ、そこで性産業が貧困を生み出していることに気が付いた。高校時代の研究をもとに貧困について調べていく予定。
  • 性産業については、AV出演を強要された被害者の人権救済策が報道されているが。

【繁本さん】

  • 神奈川県川崎市出身。
  • テニスサークル所属。予備校のチューターのアルバイトをしている。
  • 研究したいテーマは、学校におけるいじめ、またそれに関する自殺問題。
  • 身近である学校で起こるテーマであること、ニュースでも取り上げられていることから研究したいと考えた。
  • いじめの問題はずっと以前から対策がとられてきたのに、なぜ続くのか。対策の効果を含めて、再考するに値する、とコメントがあった。

【篠崎さん】

  • 長野県出身。WESS、わせプロ所属。スターバックスでアルバイトをしている。
  • 研究したいテーマは「カジノの合法化」、または少子高齢化関連。
  • オリンピック後の財政悪化への対策の一つとして掲げられるカジノの合法化について興味が湧いた。また、サークルの英語ディベートの論題で取り上げたことも一つの理由。少子高齢化関連は春休みの課題図書から。
  • 勝ことが目的のディベートと、研究とは異なるよね。

【鈴木君】

  • 現在は、埼玉県富士見市在住。地理学研究会、政友会所属。
  • 研究テーマ案としては、若者の選挙以外の政治参加を考えている。
  • 投票率の低下が叫ばれているが、選挙以外にも政治参加する手段がないのかという疑問を抱いたことがきっかけ。また、そのほかには「ブラック校則の排除」も候補として挙げていた。社会ではおかしいと認識されることが学校ではまかり通る現状に疑問を抱いたとのこと。
  • ブラック企業については、先輩もテーマとして研究したが、メディアで話題となった校則問題は、公立、私立でも異なるし、話題となっているから、というのは問題の設定としては薄弱、とのコメントがあった。

 総評として、昨年度末の卒論発表会参加〜春休み課題レポート〜先輩からのテーマ選びアドバイス、と準備してきたのだけれども、2年生の大半は要再検討でした。
 春学期の目標は、ゼミ論研究計画書案の完成だが、これぞといったテーマや事例に出会い、発見できれば・・・ここ当分の間は、古風な表現ですが、産みの苦しみ、です(担任)。


 2年:岩城、木崎、小迫、鈴木、西川、荒巻、3年:濱中、信江、吉見、二宮、4年:関、、3年:森本、井上、高林、岡田

 次回は、8号館の408教室で図書館情報検索の講習を2回挟んで、今回時間切れのため未発表の2年生と欠席していた上級生の自己紹介を行う予定。

(3年副ゼミ長・高林、一部のみ担任)


2018年4月24日(くもり時々雨)
第3回授業
欠席者:4年生10名(就活)、3年生1名(体調)
遅刻者:なし

 前回と同様に、2年生に向けたゼミ論テーマの設定に対するアドバイスを含み、4年生と3年生による自己紹介のプレゼンが行われた。
 発表終了後、先生より、4年関さんに関連して、福岡市の街づくり事例に関しての参考文献の紹介と、一部ゼミ生の研究テーマについての講評をいただいた。

  • 【4年関さん】
     福岡県太宰府市出身。高校時代は野球に熱中。現在は、野球サークル・旅行サークルに所属し、アルバイトは新聞社の編集総務補助員。
     研究テーマは「日本農業の競争を高める」。JAを中心に、どのような取り組みをすれば日本の農業がよくなるかについて研究。動機は、@祖父母が農家であったこと、A自身が農業に関心を持っている、BTPPを背景に、政治的な農業改革・農協改革が動き出したこと。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • 自身の居味や関心のあることを、社会で関心の集まっている問題と結びつけること

  • 【4年矢部さん】
     東京都調布市出身。現在、古寺仏研究会に所属し、趣味はプロ野球観戦(巨人ファン)と旅行。
     研究テーマは、「観光都市の抱える問題の解消へ―埼玉県川越市における住民の暮らしと観光の両立を目指す―」。川越の交通問題について研究。元々は、観光による地域振興を考えていたが、観光客の増加に伴う住民の温度差や不満、摩擦にも目を向け、現在の研究テーマにいたる。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • 最初は抽象的な研究テーマであっても、調べていくうちに自然と定まるため、まずは興味のある分野を決め、反対派の意見も注視しながら様々な情報を集めることが重要。
    • 掲げたテーマがどのように社会に貢献するのか、研究の意味はあるのかを忘れないように。

  • 【3年高林さん】
     東京都日野市在住。現在、早稲田大学虚竹会に所属し、アルバイトはスタディサプリのコーチと広告代理店の内勤事務。
     研究テーマは、「働きやすい世の中にするてめには−労働環境の改善、労働構造の見直しを図る−」。ITを用いた労働問題の改善を中心に研究。動機は、IT関連の話題に興味があり、自身と密接にかかわる「労働」について深く研究したかったから。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • 「研究テーマは、変更するほど進めにくくなるため、余裕がある今のうちから、新聞・ネット・テレビ(クローズアップ現代、スーパープレゼンテーション)などで情報収集を始め、自分に合ったテーマを考える。
    • ゼミを大事にすること。

  • 【3年信江さん】
     岡山県岡山市出身。新宿区在住。現在、W.U.Bとフラッシュモ部に所属し、アルバイトは高田牧舎と椿山荘。好きなものは、ダンスと寿司と花見。
     研究テーマは、「シニアの労働」。高齢者の労働について研究し、高齢社会を迎えた日本社会の維持を目指す。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • なるべく対象を絞ること、自分の好きなこと、経験などを研究内容にすると進みやすい。

  • 【3年濱中君】
     東京都日の出町出身。現在、ホームテニスクラブに所属し、趣味は野球観戦(巨人ファン)、歴史(世界史、人類史)。
    研究テーマは、「雇用問題と協同組織金融機関ー地域における雇用の維持と新規雇用の産出ー」。
    テーマ決めのアドバイスとして、
    • 上沼先生からのアドバイス・参考文献が重要。
    • あれもこれもやろうとせず、目標を絞る。

  • 【3年水永】
     和歌山県田辺市出身。横浜市保土ケ谷区在住。現在、少林寺拳法部に所属し、好きなものは料理、釣り、コーヒー。
    研究テーマは、「和歌山県田辺市における地域振興ー上富田町を事例にー」。市民を巻き込みながら行政・企業・住民が一体となって政策を実現していく上富田町の政策をモデルに、田辺市での実現を研究。動機は、地域衰退を実感したこと、近隣町での成功事例を目の当たりにしたこと。
    テーマ決めのアドバイスは、
    • 身近にある社会問題から取り上げてみる、関心のあるジャンルや手法で解決案を考えてみる(先行事例を参考に)。

  • 【3年森本君】
     兵庫県三田市出身。現在、早大友羽会(バドミントンサークル)に所属し、趣味はサッカー観戦(ガンバ大阪)、ゲーム。アルバイトは居酒屋ホール。
     研究テーマは、「高齢化するニュータウンの再生ーオールドタウン化を防ぐー」。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • とりあえずは興味のある分野からテーマを決める。
    • 先生のお話をよく聞く。
    • 先行研究は目を通す。

  • 【3年吉見さん】
     東京都出身。現在は、早稲田大学茶道研究会に所属し、趣味はアイドルの動画等を見ること。好きな食べ物は、柑橘類、和菓子。
     研究テーマは、「全国の教育格差を是正するためにー東成瀬村をモデルに地域に開けた学校のあり方を探るー」。過疎地域にもかかわらず、全国学力試験において上位地域である秋田県東成瀬村に注目し、学校と地域のつながりを活用した義務教育機関の学力水準の向上を目指しながら教育格差の解決案を探る。
     テーマ決めのアドバイスとして、
    • 現状や問題点を捉えやすいため、身近な問題から入ると進めやすい。
    • 先行研究が多すぎると研究意義がなくなりやすく、自分の研究が先行研究の写しにもなりかねないので、先行研究がどれくらいあるのかに着目する。

 次回は、新ゼミ生の2年生の自己紹介と歓迎会を行う。

(3年会計担当 水永)


2018年4月17日(曇りのち雨)
第2回授業
欠席者:4年7名(就職活動)、3年1名(帰省)
遅刻者:なし

 本日より4年生、3年生の自己紹介が開始された。一人の持ち時間を5分とし、テーマ研究を中心に、新しく上沼ゼミに入会した2年生に向けて発表が行われた。
 また、発表前に、先生より図書館講習を受ける際の注意についてお話があった。図書館講習、パワーポイント講習ともに非常に重要なものとなるので、欠席した場合は出席者から情報を聞いて追い着くように。

  • 【4年市木さん】
     長野県出身、武蔵野市在住。直心影流剣道会に所属。歴史研究、城、古寺巡りが趣味。研究テーマは「高齢者ドライバーによる交通事故の防止策」。テーマ研究のアドバイスは、
    • 長い期間研究するので興味があるものを選ぶこと
    • ある程度先行研究があるものを選ぶこと

  • 【4年臼井さん】
    東京出身。映画鑑賞とゲームが趣味。アンサンブルギタールに所属。 研究テーマを決めるのに手こずってしまったが、現在は「オープンガバメントの実施」というテーマで研究を進めている。市民と政府をつなぐサービスについて模索しているとのこと。Macでも文字化けしない方法について
    • テキストエディットでは標準テキストにすると文字化けしないとのこと
    • TeraPadにかわるツールとしては「MI」を推奨。

  • 【4年遠藤さん】
     愛称はおまめさん。千葉県千葉市出身。サークルは、早稲田祭運営スタッフの環境部門に所属。アルバイトは塾の事務。アイドル、野球観戦が趣味。  研究テーマは「観光産業の振興を通した地域活性化ー千葉県南房総市の事例からー」。アドバイスは、
    • 就活の際研究について結構聞かれるので、その時に答えられるように深めることができる研究を探すとよい。

  • 【4年大山さん】
     埼玉県大宮市出身。ローマで6年間を過ごし、その後日本に住む。趣味は音楽鑑賞、ドライブ、スノボーなど。早大テニスクラブに所属。研究テーマは「教育格差の是正 -子どもの貧困解決のために-」中学生の学生指導に携わった経験があり、その際に感じた格差に疑問を抱きこのテーマを選んだ。アドバイスは、
    • なるべく対象を絞ること、自分の好きなこと、経験などを研究内容にすると進みやすい。

  • 【3年石井さん】
     鎌倉出身。逗子在住。塾の講師のアルバイトをしている。タップラバーズ、ボランティアサークルに所属。旅行、音楽を聴くことが趣味。研究テーマは「日本の子どもの貧困問題を考える−母子家庭の視点から−」。現在先行研究を見ている段階である。アドバイスは、
    • 先行研究が多いテーマは自分の考えを実証しながら見ること、どこに問題点があるのかを探すことが重要である。

  • 【3年井上さん】
     神奈川県横浜市こどもの国出身。広告研究会グラフィック広告チームに所属(現在は引退)。元学生経営カフェスタッフ、予備校教科アドバイザーを経験。旅行、喫茶店、散歩が趣味。研究テーマはコミュニティカフェ(問題点がはっきりしなかった)→恋愛学の活用→ゲストハウスのさらなる発展を目指して というテーマで研究中。アドバイスは、
    • 興味関心があるテーマを選んだり、好きなことをテーマにするのもよいがそれだけだとと問題点が明確ではなく進まなくなってしまうので注意すべきである。

  • 【3年大島君】
     鎌倉市在住。バドミントンサークルに所属。塾講師のアルバイトをしている。研究テーマは自身のアルバイト経験をもとに「日本の英語教育−英語を「使える」人材を育てる−」 である。アドバイスは、
    • 自分がなぜこれをやりたいのか、問題がどのくらい世間にとって重要なのかを考えるべきである。
    • また先行研究が大事になってくるのでしっかり図書館研究などの知識を活用しよう。

  • 【3年岡田君】
     愛知県岡崎市出身。ラジオ、長距離の散歩、旅行が趣味。叙々苑でアルバイトをしている。ジャグリングサークルに所属。研究テーマは「赤字空港の再建 ―民営化による稼ぐインフラとしての空港利用−」 。空港業界に興味があり、空港を使った地方再建。
    • ラジオ関係を最初テーマにしていたが、先行研究の不足によりテーマを変えた。
    • 参考文献や事例がそろっているものを選んだほうが進めやすい。

  • 【3年久木元君】
     埼玉県吉川市出身、現在は千葉県千葉市に在住。旅行や鉄道が趣味。駅員のアルバイトをしている。「路面電車の未来を考える−生き残りを賭けた今後の戦略−」 というテーマで研究中。アドバイスは、
    • 公共的な問題がどこにあるのかという視点を持つ。
    • 自分が好きなものでもいいが目的は問題の解決なので、手段に気を取られない。コメントで気落ちしないこと。

  • 【3年斎藤君】
     埼玉県越谷市出身。テニスサークル所属。テーマは「循環型社会への転換ー中古物件の利用の検討ー」。日本と欧米を比較しこのままの開発方法に危機感を抱いたという。まず不動産系の問題に興味があったため上沼ゼミに入った。建物という大きな問題からできる限り狭めていき今のテーマになった。アドバイスは、3つ
    1. 興味があり、かつ内容が深くできそうなもの
    2. 政策を立てるのに十分な問題(公共性が必要)
    3. 先生に強く言われてもめげない

  • 【3年西崎君】
     東京都出身。高校時代の卒論では「環境と農業」というテーマで研究していた。現在は「海洋プラスチックごみを減らすために‐日本の各組織ができることは何か‐」というテーマで研究中。この問題は日本だけで解決することが不可能なため国際的な協力が必要である。そこでどのように日本が関わっていくかを模索しているとのことだ。スキー、読書、スポーツ観戦が趣味。テーマ選びでは迷走したらしく、高校時代の卒論を深める方向で行くつもりだったが、解決方法を自分で見つけてしまい、それに固執していた。なので、アドバイスは、
    • 解決方法ありきで研究テーマを決めてしまわないようにすること
    • 関心があるものを選ぶこと

  • 【3年二宮さん】
     埼玉県川口市在住。サークルには所属せず、トレーニングジムでアルバイトしている。音楽を聴くこと、お笑い、空港が好き。テーマは「女性が働きやすい社会を目指して〜女性総合職の育児休暇取得率増加のために〜」。アドバイスは、
    • テーマが広すぎて副題を決めるのが大変だった。
    • 絞るにはまず現状を分析してから自分が研究したいテーマへフォーカスを当てると進めやすい。

 次回は、残る3年生と4年生の自己紹介を行う。

(3年副ゼミ長 高林)


2018年4月10日(暖かな快晴)
第1回授業
欠席者:4年生10名(就職活動)、3年生2名(体調)
遅刻者:なし

 4限を終え、3、4年生が入室して、満員のなかで授業開始。
 今年度も、同じゼミ室610教室で連続して授業が出来て、移動やPCの設置など手間が省けて具合がよい。
 2年秋学期留学した新3年生の復学手続き、ゼミローッカー番号が2番となり、保管するゼミ用コピーカードの役員への手渡し、など行う。

 まず、ゲスト登録の新2年生を含め、出欠確認を1分間スピーチで行う。テーマは春休みの活動が主で、勉強や研究の一字も出なかった。人前でのスピーチの訓練なので、聴衆がイメージできるよう、活動の内容など具体的にスピーチをする。
 4年生は就職活動で欠席が殆どであったが、先生から就職活動の意義と、活動前のゼミ論研究と内定後の卒論研究発表の位置づけと年間スケジュールについて、確認があった。特に、秋学期年度末の卒論発表会とゼミ卒業生による就職支援会とOB会、卒業式当日のお別れ会の意義と参加についても、話があった。
 次に、ゼミのメーリス(クラス別と全体の3つ)を公式な連絡手段とする理由について、先生から説明があった。大学メールの確認の返信と、メールの作法について留意する。
 昨年度同様、事務所の閉室時刻17時の励行に伴い(ライフ・バランス政策を受けて)、原則として、授業前にプレゼンテーションの配布資料は、1階のゼミロッカー室のコピー機とコピー用紙を使い、人数分を作成する。その際のコピーカードは、ゼミロッカーにて保管するので、利用者は、事務所にて学生証を預けて鍵を借用し、コピー後に、コピーカードをロッカーに戻して施錠し、事務所に鍵を返却する。利用者は、きちんと鍵をかける・私物は置かないなど、ロッカーの利用規則に留意すること。

 最後に、ゼミ役員から、5月の新歓コンパと6月のゼミ合宿について、ゼミ活動として予定を入れるよう、ライン未加入者は手続きをするよう、要請があった。
 来週は、3年生、4年生の自己紹介とゼミ論テーマ選びのアドバイスをパワーポイントを使って行う。

(担任)


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