Diary 2019


年度末恒例の卒論発表会にて4年生(2020/02/01)
Always, now under Construction.


2020年2月1日(土;晴れ)
第15回授業・ゼミ卒論発表会@8号館405ゼミ室
欠席者:3年2名(家庭事情、就活)、2年3名
遅刻者:3年2名(サークル、体調)、2年1名
早退者:4年1名(部活)、3年1名(就活)

 1月末日を卒論、ゼミ論ページの提出期限とし、例年通り、卒業予定者による卒論発表会を8号館ゼミ室にて開催した(早くから希望し申し込んた3号館教室の利用は叶わなかった)。
 事前にゼミ役員より卒論発表のスライド資料を用意するよう指示があり、後輩による予定コメンテーターを割り振り、一人20分前後でゼミ役員が進行する。発表の後半では時間が足りなくなり、担任によるコメントはCourse N@viにてするほど、充実した発表内容であった。
 なお、大事な締めの行事に、いつもながら欠席者、遅刻早退者が、事情はあるにしても居て残念であったが、他方、留学で離れていたゼミ生が久しぶりに元気な顔を見せてくれた。

 参加者で記念撮影(撮影:小迫ゼミ長)

 発表会の後、高田馬場駅戸山口改札近くのプロンプトにて、年度末の懇親会。中央後ろ姿で挨拶するのは、小迫ゼミ長。

 次回は、2月29日(土)にゼミ卒業生を招いて、11号館907教室にて、14時から就職相談会を、18時から高田馬場駅付近会場にてOGOB会を開催する予定(「新型ウィルス感染拡大防止策として」大学より30名以上の集会、課外活動の自粛要請があり、中止となる。更に、極めて残念なことに、3月25日卒業式と4月1日入学式を中止するとの通知が続いた。企業の就職説明会も中止や延期となり、ゼミ卒業生の会役員には、ゼミ生への個別支援をお願いした)。

(担任)


2020年1月14日(曇り)
第13回授業
欠席者:なし
遅刻者:3名

 今回は、例年通り、ゼミTの2年生全員によるゼミ論研究計画書案の発表をパワポで行った。コメントと講評は、時間切れの数名については、担任からのメーリスで行った。
 2年生は、コメントを受けて、テーマ、副題、の再検討、修正を含めて期末期限のゼミ論ページファイルをコースナビで提出し、春休み中に更に加筆修正、更新を行い、指定された手順にてコースナビに提出する。

【2年 阿部 発表】研究テーマ「待機児童問題解消に向けてー保育の受け皿を増やす観点からー」
目次:

  1. 研究テーマ・副題
  2. 研究動機・意義(少子化との矛盾への疑問、身近な問題に感じられた・保育の需要が増えると考えられ対策や改善が必要)
  3. 研究戦略(待機児童や保育の基本的な知識を得る、国で行われている取り組みを研究、「企業主導型保育園」を先行研究に取り上げ課題を見つける)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 少子化や女性の社会進出がどのように待機児童問題に影響しているかを論理的、実証的に明確にし、政策課題はどこにあるのか、論理的に展開する必要がある。
  • 一般論ではなく、地域や自治体別に調べるなど、まずミクロ的な視点に立つ。分析や考察の過程で、必要に応じて、メゾやマクロな視点を補う。
  • 英国の保育士である「ブレイディみかこ」さんが保育や教育政策、経済政策など論じて注目されている。日本の実態を海外の視点から見る視点も参考にする。

【2年 池田 発表】研究テーマ「鎌倉市「観光渋滞」に伴う諸問題の解消ー地域住民、観光客、双方に快適な街を目指してー」
目次:

  1. 研究動機
  2. 鎌倉市における「観光渋滞」について(地元市民、観光客双方の視点から)
  3. 今後の研究方針(ロードプライシング、歩行者尊重道路、テーマについて)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • ゼミ先輩が「川越市の事例」について研究をした卒論を、是非、参考にすると良い。
  • 長年にわたり課題とされ、取り組みもされてきた。そうした経緯から、どこに目新しさ、注目すべき点を見出すのか、が重要になる。

【2年 大貫 発表】研究テーマ「子どもの体力向上へー放課後の有効利用を考えるー」
目次:

  1. テーマの概要
  2. 研究動機
  3. 体力低下の現状(令和元年度全国体力運動能力・運動習慣等調査結果をもとに)
  4. 問題の要因(運動時間の減少,スクリーンタイムの増加,肥満児童・生徒の増加,朝食を食べない児童の増加)
  5. 今後の研究方針(子どもの運動機会・場所の提供,スマホ閲覧時間の短縮化,先行事例の研究)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 現在は習い事(野球、サッカー、柔道・剣道・・・)などで運動時間を確保できている子どもも多い。下校後、学習塾に通う児童・生徒も多い。
  • 省庁がやるならまだしも、ゼミでの研究として行うことにはあまり意義が感じられない。
  • 研究動機のスライドにあった公園でのボールや大声禁止という事例は、例えば、都内での児相施設建設案への住民反対運動を思い出させる。体力向上より、そちらの方が課題では。

【2年 恩田 発表】研究テーマ「子どもの貧困ー沖縄県を中心にー」
目次:

  1. テーマの概要
     日本の子どもの貧困率は、先進国35カ国中9番目に悪い数値である。なかでも沖縄は、世帯貧困率が国内ワースト1位で、最近20年、常に貧困率が最も高い地域である。この沖縄の子どもの貧困の構造、背景を分析してその改善につながる政策を提言する。
  2. 研究動機
     一見、他国に比べて裕福な日本の子どもの貧困率が、先進国のなかで目立つことに驚き、研究したいと思った。また、もちろん沖縄特有の問題もあるとは思うが、国内でダントツ1位の貧困率を記録し続けている沖縄県に着目して解決案を考え成功すれば、貧困率改善のモデルケースとなりえるのではないかと考えた。
  3. 章立て
    1. はじめに
    2. 日本の貧困の現状
    3. 日本の子どもの貧困の現状
    4. 沖縄県の子どもの貧困の現状
    5. 先行研究
    6. 先行事例
    7. 政策提言
    8. 参考文献
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 沖縄県の社会問題の背景には、幕府時代から明治、大正、昭和の歴史、戦後占領期と返還、さらに返還後のや安全保障政策など様々な構造的問題がある。
  • 統計数字には表れて来ない課題を発見する。貧困率で1位だから、子どもは不幸なのか。何のための研究なのか。
  • 沖縄県での解決がモデルケースとはならないのではないか。

【2年 園田 発表】研究テーマ「韓国の反日政策ー日本企業のとるべき行動ー」
目次:

  1. 研究動機
     歴史が好きで日韓問題に関して関心があった。
     今日、韓国との関係は切っても切れないほど政治面、経済面、そしてカルチャーの分野でつながりがあるが、政治的な思惑による「反日政策」によって、政治だけでなく様々な分野で影響を与えているため、現在、すごいホットな内容と思い意味があった。
  2. 意義
     日韓関係について理解することで、今後の日本企業のとるべき行動などを学ぶことができる。
  3. 「反日政策」
  4. 今後の方針
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • テレビで報道される街頭インタビューやSNS書き込みに類した話だ。歴史好きというなら、しっかりと事実を基に考えて、注意深く言葉を使う。
  • 配布資料のヘッダーフッターや、参考文献の学術的記述をしっかりと書く。
  • 政策科学ゼミだから、課題を明確にし、問題解決の分析・考察や政策提言に重点を置く。

【2年 高橋 発表】研究テーマ「都市部のオフィス不足」
目次:

発表に対するコメント:

【2年 中尾 発表】研究テーマ「在宅介護の負担軽減ー介護施設不足の解決に向けー」
目次:

  1. テーマの概要(要介護認定者が増え、在宅での介護が重要になる中で介護をする家族の負担軽減策が必要)
  2. 研究動機(祖母の認知症とそれを介護した祖父の姿、近年の報道)
  3. 章立て(1.介護現場の現状 現在の介護保険制度について着目し、問題点などを見つける 2.海外の介護の状況 今回はこれから高齢化を迎えるアメリカと福祉大国スウェーデンについて調査 3.問題と対策)
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 身近な問題意識からアプローチしているのは、具体的でよい。
  • 介護保険制度の課題については先行研究やリポートも多いし、数年まえの卒業生の鈴木君の卒論もある。
  • 自宅での介護、を流れとして、制度の見直しも提案されているが、介護者の報酬が低く人手不足というのが根本にあるのか。
  • 海外事例を参照するのも良いが、まずは自治体など地域と事例を絞って、課題と背景、対応策など調べていく途中で、制度や海外事例を参照する、という筋道を。

【2年 二宮 発表】研究テーマ「極点社会ー消滅可能性都市とこれからのまちづくりー」
目次:

  1. 研究テーマ・副題
  2. テーマの概要(極点社会には高齢者の年金を主とする老人経済で成り立ってきた地方が限界集落や消滅集落となってしまう問題がある)
  3. 研究動機(東京に住むようになってから地方と比べて東京の人の多さや便利さを改めて強く感じるようになったこと)
  4. 章立て・今後の研究方針(地方と都市部の比較、関連する消滅可能性都市やまちづくりについて)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究動機に「地元と比べて」とあるが、地元はどこ?
  • 今回の発表は、抽象的で一般論の域を出ていない。
  • たとえば、研究対象を地域や自治体に定めて、そこでの現状や課題を整理し考察しないと、調べ学習になる。
  • 参考文献のリンクでは、たとえば、現代オンラインニュースとか記事名の後にページ名を入れる。

【2年 福島 発表】研究テーマ「都市のコンパクト化ー事例研究と今後の展開についてー」
目次:

  1. 研究動機
     福岡県福岡市が、国連の機関からコンパクトシティ優良事例に選ばれた。コンパクトシティ政策には、海外や日本全国に様々な事例がある。優秀な例や残念な例にはどのような特徴・要素があるのかについて興味をもった。
  2. 意義
     人口減少・高齢化を迎えるにあたって、人口の増加とともに拡大を続けてきた都市は、現状のままでは、効率的な土地利用がされていない低密度な空間となることが予想されている。人口と比較して拡散しすぎていては、都市機能の低下・地域経済の衰退・厳しい財政状況に晒される可能性が高い。都市のコンパクト化は、それらにアプローチする政策の一つである。
  3. 今後の研究
  4. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 都市のコンパクト化、というテーマは、政策の手段であって目標ではないのでは。
  • 課題をテーマとして、事例研究で分析と考察掘り下げて、課題解決を政策提言する。
  • 今後の研究スライドにあるような、テーマを各アクターの層から事例を調べる、というシナリオではなく、まず、喫緊の政策課題をテーマとし、それへの政策対応としてコンパクト化が有望だとする仮説で、具体的な地域事例を副題として追及する。
  • 参考文献の書き方を修正する。レポートなら、筆者名(刊行年)「タイトル」『土地総合研究』2019年春号、開始ページ〜終了ページ。

 次回の第14回授業は、2年生はゼミ論研究計画書案のウェッブペー版、3年生はゼミ論ページ更新版、4年生はゼミ卒業論文ページを作成更新し、期末のコースナビでの提出に備える。

(2年阿部、池田、大貫、恩田、園田、高橋、中尾、二宮、福島)


2020年1月7日(曇り)
第12回授業
欠席者:4年4名(体調)、3年1名(?)、2年1名(体調)
遅刻者:なし

 期末の「卒論発表会」と「ゼミ卒業生との会」の日程と会場が決定したので、各自、予定に入れて出席するよう、役員の4年岡田君と3年小迫ゼミ長に協力するよう、先生から確認があった。

【3年 荻原 発表】研究テーマ「2020年東京オリンピック開催後の跡地有効活用」
目次:

  1. 前回までの発表(ロンドンの交通政策・都市整備・施設再開発について)
  2. 前回いただいたコメント(ソフトレガシーの取り扱いの有無・副題再検討の必要性など)
  3. 「五輪をめぐる」より(ロンドン大会当事者らの教訓:後利用を事前に明確にすること)
  4. 都市の持続性(経済面・社会面・環境面から本研究における持続性を定義)
  5. スマートベニュー(スポーツ施設を中心とした、都市機能の充実化・コンパクトシティの推進)
  6. 今後の方針(研究内容の整理・東京における選手村及び新国立競技場の状況の調査・スマートベニューの詳細)
  7. 参考文献・リンク
発表に対するコメント:
  • 晴海における選手村の後利用の計画「晴海フラッグ」が進行しているので、調べると利用の方針が立てやすいのではないか。
  • ロンドンだけでなく、1964年東京大会との比較の観点もあるとよい。最近、NHKの「映像の世紀」15集が、いだてん、の前後を映像を利用して描いて、突貫工事や月1度の都民清掃デーや、大会後の選手村調度品販売など、大変興味深い視点を提供している。
  • 調査内容が多岐に渡っているので、今後どのように政策提言としてまとめていくか、見通しを立てる。
  • 現在進行中の事案がテーマであるからこそ、その展開、進展に目を向けていくのは貴重な経験と考察となる。

【3年 木崎 発表】研究テーマ「水道事業の改善」
目次:

  1. 研究のゴール
  2. 研究動機
  3. 水道事業の定義(水道事業とは)
  4. 上水道事業の現状(水道事業の更新状況、整備費の減少)
  5. 対策としての民営化・広域化(コンセッション方式での民営化)
  6. NPO導入例〜ウェールズ〜(民営化以外での例、NPO導入例)
  7. Glas cymru(NPOの取り組み、特徴
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 日本でNPOが成功するとは、限らないのではないか。 問題がなぜ課題となったのか。研究の契機は、改正・水道法である。その政策過程を軸にして調べ、考察する。
  • 海外の事例は、あくまで日本の中での問題解決のための参考とする。

【3年 黒田 発表】研究テーマ「」
目次:

発表に対するコメント:

 次回は、ゼミ2年生のゼミ論研究計画書案の発表とコメントの予定。

(3年荻原、木崎、黒田)


2019年12月17日(晴れ)
第11回授業
欠席者:4年4名、3年2名、2年3名
遅刻者:なし

【3年 西田 発表】研究テーマ「ナイトタイムエコノミーの振興―インバウンド消費の拡大に向けて」
目次:

  1. 問題の所在(1人当たりの訪日消費額)
  2. なぜタイムエコノミーなのか(娯楽サービス、ナイトライフの不満、風営法改正)
  3. 風営法改正の背景(風営法改正の流れ)
  4. 風営法改正とナイトタイムエコノミー(風営法とは、改正後のダンス営業の変更点とナ イトタイムエコノミーへの影響)
  5. 今後の方針(場の検討、最新先行研究の研究、アンケート実施)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 地方振興という視点ならば、地方においてナイトクラブを規制する条例はあるのか。
  • 最近の事件も含め、クラブに対して人々が抱くドラッグなどの負のイメージはどうか。
  • 風営法改正の背景を調べた点は、政策のプロセスに注目しているため重要である。
  • 何を政策にして、どう政策決定をするか。
  • 訪日客のお金の落としどころという視点で、カジノへのアプローチをすべきなのか。
  • 目次が同一の複数のスライドは、数字をつけて分ける。
  • 大阪で進行している「実証実験」を調べて、その効果を検証する。

【3年 伊藤 発表】研究テーマ「」
目次:

  1. 概要(生産年齢人口の減少)
  2. 介護業界の現状(有効求人倍率の増加、需給ギャップ)
  3. 介護業界の人手不足の原因(高齢化、採用の難しさ)
  4. 外国人労働者の採用方法(EPA、技能実習生、留学生)
  5. 課題(費用の高さ、在留資格のハードルの高さ、在留期間の制限)
  6. 今後の方針(課題の調査と対策の考察)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • なぜ日本の潜在的労働者の活用ではなく、あえて外国人労働者の活用なのか、という理由付けが甘い。
  • 日本の潜在的労働者の活用方法の調査。
  • 一般論ではなく、地域、特に、愛知県に絞って、介護業界の労働者不足と自治体等の対策、取組事例を調べてみる。

【3年 内田 発表】研究テーマ「食品ロス削減政策〜"もったいない"を少しでも減らすために〜」
目次:

  1. 前回までの研究
  2. 前回いただいたコメント(減量化、バイオガス化について)
  3. 食品ロスの削減の推進に関する法律
  4. 減量化の方法(製造業、外食、小売)
  5. 固定価格買取制度
  6. バイオガス化(政府の補助制度をもとに)
  7. 今後の方針
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 国の予算からどの程度バイオマスなどの再生可能エネルギーに充てられているのか、という観点から調べる。
  • 近年、注目されている外食産業や小売業でのあれこれの試みだけではなくて、本研究がフォーカスしてきた根本的な対策として、各地のバイオガス化事業化の事例などに更に焦点を当て、政策過程の経緯や効果など調べる。

 次回は、ゼミ論研究発表の続き。

(3年西田、伊藤、内田)


2019年12月10日(晴れ)
第10回授業
欠席者:4年2名、3年3名
遅刻者:なし

【4年 森本 発表】研究テーマ「」
目次:

  1. 前回発表までの概略(ニュータウンとは、現状の問題、現在の施策、唯一の成功例)
  2. 前回いただいたコメント
  3. 成長管理(ニューヨーク市、オレゴン州)
  4. スマートグロース(成長管理との違い、問題点)
  5. 居住者のニーズ(都市、公害居住者の重視するポイント)
  6. 今後の方針(政策提言の方向)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 発表の論点がブツ切れである。それぞれの考察が相互にどう関連し、政策提言への伏線となるのか、これまでの発表との一貫性を持たせる。
  • ユーカリが丘や、オレゴン州の事例が、「成長管理策」を採用した背景は何か、誰がなぜ主張し、受け入れられた条件は何か、調べてみてはどうか。

【4年 吉見 発表】研究テーマ「」
目次:

  1. 教育格差について(教育格差の現状、なぜ問題なのか
  2. 子供の貧困対策の変遷(子どもの貧困対策に関する大綱、国の子どもの貧困対策)
  3. 世田谷区の学習支援事業(学習支援事業の内容、結果、学習支援の認知度が低く、認知していても参加希望者が少ないという課題)
  4. 放課後子ども教室(運用方法、成果、学習アドバイザーが足りないという課題)
  5. 海外の事例(Big Brothers Big Sistersの内容、成果)
  6. 今後の方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 教育格差が本当にあるのか、というエビデンスが先進国比較や国レベルでは不十分では。
  • 世田谷区が事例として引かれたが、議論によって対象を変えるのではなく、対象を統一させ、たとえば、世田谷区の教育格差データ、子どもの貧困対策、とする。海外の事例もそれが世田谷区にとってどのような意義を持つのか、研究対象に考察が戻って来ること。
  • アファーマティブ・アクションについての検討も入れてみてはどうか

 次回は、ゼミ論研究発表の続き。

(4年森本、吉見)


2019年12月3日(快晴)
第9回授業
欠席者:4年3名、3年5名
遅刻者:4年1名、3年1名

【4年 M中 発表】研究テーマ「中小企業支援 リレーションシップバンキングに基づく金融支援」
目次:

  1. 研究概要(研究の目的、研究対象について)
  2. 中小企業、金融機関を取り巻く環境(金融自由化や不況など金融機関と中小企業を取り巻く環境とその影響について)
  3. リレーションシップバンキングの理論(リレーションシップバンキングの内容、メリットについて)
  4. 金融庁の政策について(現在に至るまでの金融庁のリレーションシップバンキング政策の取り組みとその現状)
  5. 第一勧業信用組合の取り組み(定性評価による融資等第一勧信の成功事例とその要因)
  6. 政策提案に向けて(リレーションシップバンキングを促進する減税案など政策のたたき)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 直接金融化、金融以外産業全体の利益率の低下を考えると、貸出業務での利益率が下がるのは当然。また、金融業界全体が手数料収入へとシフトしていること、クラウドファンディングやNPOバンクなど、新たな形の金融手段が台頭することも踏まえ、この研究がどういった意味、意義を持つのかを考えて論述する必要がある。
  • 中小企業政策に注目しているデーヴィッド・アトキンソン『国運の分岐点』を、研究の参考としてはどうか。
  • 企業の内部情報を金融機関に把握された際のリスク管理について。
  • 例としてでた第一勧信だけでなく、他の地方の金融機関にも目を向けてはどうか。
  • いわゆる大手銀行も同様のリレーションシップバンキングの取り組みをしているという理解でいいのか。
  • 政策案Bの大手銀・メーカーなどからのリタイア人材の、信組・信金での再雇用策は、政策というより各金融機関が自主的に行うべきではないか。

【4年 水永 発表】研究テーマ「和歌山県田辺市における地域振興 ー上富田町における「巻き込み型戦略」をモデルにー」
目次:

  1. 研究動機→地元(田辺市)の衰退を実感。近隣の成功事例、紀伊半島への世界的な注目度の高まりから。
  2. 研究概要→南紀の知名度の上昇、交通インフラの強化から政策の窓が開くと予想し、上富田町の巻き込み型政策を参考に、周囲の市町村を巻き込んだ観光地化政策を提案。
  3. 成功事例(オーストラリア・ケアンズ)→ケアンズの観光情報、観光地化の歴史を紹介。
  4. 南紀エリアとケアンズの比較→大自然と歴史のある世界遺産、ビーチやリゾート地等の観光資源が共通している。
  5. ケアンズの観光政策→着地型観光の完成、ツーウェイツーリズム
  6. 南紀エリア観光地化の課題→ツーウェイツーリズムの観点から、南紀市民は観光客への理解が浅いことが考えられる。
  7. 今後の方針→観光地化への意識を高める策を模索、ケアンズ観光政策の研究、先行事例を探す。
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 「巻き込み型政策」が政策モデルの一つとしてどの程度、認知、定着して研究されているのか。そうでないとすると、論述に説得力が欠ける。
  • 地域の空港の民営化や、域内の市町村を巻き込んだ政策を研究するにあたって、県レベルの取組や政策案の視点が必要。
  • 総じて、広い視野でこの研究を、再度見つめ直す必要がある。
  • 長野県白馬村とオーストラリアの関わりは参考事例となりうる。
  • 参考文献に新聞記事を記載する際は、署名の記者名を必ず記載する。

 次回は、ゼミ論研究発表の続き。

(4年濱中、水永)


2019年11月26日(雨、肌寒い)
第8回授業
欠席者:4年2名、3年3名、2年1名
遅刻者:4年1名

【4年 二宮 発表】研究テーマ「女性が働きやすい社会を目指して-育児休暇後の職場復帰を増やすために」
目次:

  1. 前回の発表(ガラスの壁・ガラスの天井、エリア総合職、中小企業の取り組み、地方での取り組み)
  2. 前回いただいたコメント(副題について論理をはっきりさせるべき、男性の育児休業に関する政策や事例を調べたらよい)
  3. 副題について(女性活躍における出産後の職場復帰の重要さ、就業継続には五つの大きな要因がある)
  4. 男性の育児休業の取り組み(政府の取り組み、積水ハウス・大成建設・MSD製薬の事例)
  5. 他国の事例(スウェーデンの事例、日本との比較)
  6. 今後の方針(他国と比較して日本にできること、国の施策は限界なのか)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 育児は休業を取った後も続くので、長期的にみて仕事を辞める人もいる。海外の子育て支援(ベビーシッターなど)に関する事例を調べたらどうか。
  • 最近は、定年を延長させる、パートも年金制度に加入させる、中小企業にも保険料を支払わせるなど、新しいアイデアが提案検討され、社会保障制度に関しても大きく制度が変わってきている。そのような変わりゆく制度や企業、自治体などの社会の実験的・先駆的取組事例に対し、背景や要因を調べ、自分の研究がどういった位置づけやモデルに当てはまるのかを探っていく。

【4年 高林 発表】研究テーマ「首都圏一極集中解消に向けて -都市部パンクお地方格差を是正する-」
章立て:

  1. 自己紹介
  2. テーマ変更のきっかけ(自分の価値観の変化、毎日の通学で感じた疑問点などから)
  3. 一極集中の問題点(増田レポートによる地方格差、医療介護のパンク、暮らしやすさと災害の側面から)
  4. 一極集中の原因(政治→企業→人々→文化といったサイクルで人が集まってくる)
  5. 仮説と国家戦略事例(首都移転構想、日本列島改造論、道州制など)
  6. 地方中核都市の現状(ダム型構造から見る地方中核都市の重要性)
  7. 人口移動の要因(高校卒業後の就学、就職、40代ごろの再就職、定年が主な要因)
  8. 今後の展望(道州制、若年層向けの政策)
  9. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 発表では、対策の方向が企業や政治など広がり過ぎて、一般論しか出てこないので、何か一つ事例に絞って掘り下げて研究する。
  • 文科省による首都圏の大学の定員増を抑制する政策が、東京都や大学協会などから批判を浴びたニュースがあった。消費者庁など一部官庁の地方移転など、最近の政策対応をまず調べる。
  • 地方においては、「里山民主主義」が見通した通り、エネルギーの域内循環と地産地消が重要な戦略になっている。井上岳一(2019)『日本列島回復論 この国で生き続けるために』(新潮選書)を読んで参考にする。

 次回は、ゼミ論研究発表・講評の続きの予定。

(4年二宮、高林)


2019年11月19日(晴れ)
第7回授業
欠席者:4年3名、3年5名、2年2名
遅刻者:なし

【4年 岡田 発表】研究テーマ「民営化による赤字空港の再建と活用―仙台空港を事例に―」
目次:

  1. 研究動機(航空業界への関心、インバウンド需要への対応)
  2. 研究のゴール(安定した黒字経営、空港による地方創成)
  3. これまでの研究(空港の現状、着陸料割引の仕組み)
  4. 前回頂いたコメント(民営化のデメリット、共倒れリスク、先行研究)
  5. コンセッション方式に関する先行研究(フランスの交通政策)
  6. 民営化がもたらす問題点(介護保険制度のサービスについて)
  7. 今後の課題(政策提言へ)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究のゴールが二つあるがこれらは関連するもので、相乗効果があると考えるべき。
  • 副題が「仙台空港を事例に」である以上民営化以降の仙台空港を掘り下げるべき。その先行事例が他空港にどのような影響を持っているか調べては。
  • 仙台空港だけでなく他空港の例も調べるべき。
  • 空港民営化の研究において、問題点の例を介護制度から引用するのは不適切。一般的な民営化の問題を研究するべき。
  • 事業者へのインセンティブは事業者の選任によって可能では。

【4年 久木元 発表】研究テーマ「路面電車の未来を考える〜行政による支援策に焦点を当てて〜」
目次:

  1. これまでの研究(日本の路面電車の課題、福井市・岐阜市の事例)
  2. 路面電車の経営状況
  3. 国家による地方交通支援制度(地域公共交通活性化再生法、改正地域公共交通活性化再生法)
  4. 鉄道・運輸機構による支援策(幹線鉄道等活性化事業費補助、地域公共交通出資)
  5. 今後の研究方針(地方自治体による支援策など)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 最終的な政策提言はどうするのか、方向性がはっきりしない
  • 仙台市の例として、バスから地下鉄に転換したことで高齢者がより不便になってしまった事例がある。最適な交通機関は慎重に考えるべき
  • ビッグデータの活用について検討してみるのはどうか、度重なる政策転換の裏には。もしかしたらビッグデータの存在が関係しているのかもしれない。

【4年 斉藤 発表】研究テーマ「循環型社会への転換‐中古住宅利用の検討‐」
目次:

  1. 研究の目的(現代社会への需要、社会構造の変化)
  2. これまでの研究(住宅寿命、法制度、税制度、意識改革)
  3. 着着点へ(中古住宅に絞る)
  4. 再利用の定義(リノベーションとリフォーム)
  5. そうかリノベーションまちづくり事業(詳細、現地の課題、先行事例)
  6. 今後の課題
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 自分の見つけた事例に対し、ただその地域のこととして捉えるのではなく、その事を形成した要因・経緯を理解し、日本全体のものに置き換えていく。その形が卒論として体を成していく。

 次回は、引き続き、ゼミ論研究発表と講評の予定。

(4年岡田、久木元、斉藤)


2019年11月16〜17日(晴れ)
鴨川SH合宿・第6回授業
欠席者:4年6名、3年8名、2年2名
遅刻・早退者:なし

【1115(金)ゼミメーリスでの全ゼミ生宛てメール(上沼)】
次に、ゼミ合宿ですが、以下のことを伝えておきます。

  • 3.研究発表を担当しないゼミ生も、次回課題テキストの読み、ゼミ論研究計画書案の作成、図書館講習の復習、など、課題を見つけて準備をして参加してください。参加する成果を大いにあげましょう。ゼミ生間だけでなく、カメラマンの担任とも懇親を深めてください。
  • 4.欠席の扱いについて
     シラバスやオリエンテーションなど、誤解や間違えのないよう、合宿、懇親会、卒論発表会、OB交流会、の意義を伝え、欠席・早退などゼミ役員ではなく担任に願い出るよう指示してありました。4年生が就職活動から大いに社会常識を学ぶ経験から、就活でのゼミ欠席の扱いに配慮してきた、とも言いました。ですが、社会常識というのは、実施の直前にメールで欠席届を出すことではありませんよね。そんなことをしたり、許したら、仕事ができません、互いの信頼関係も損なわれます。学生さんへの課題予定も、常識ある会社は十分前もって連絡しているはずです。
     また、心配された就職協定について、今年度も昨年同様だと報道がありました。就職活動解禁以後から内々定までは欠席の扱いには配慮しますが、それ以外の欠席についてはしません。3年生の就職活動やインターンシップなど、学業との優先順位づけでも、事前願いの手続きでも、該当する学生さん達の判断と行為は不適切であり勘違いしているものと考えます。ゼミに在籍する皆さんには、学業を通じての成長をこそ指導教授として求め、その成長ぶりを評価したく考えています。

【4年 石井 発表】研究テーマ「日本の貧困問題を母子家庭から考える―横浜市の事例から―」
目次:

  1. 前回までの発表(貧困状況、国と東京の支援制度、横浜市の貧困状況)
  2. 前回いただいた指摘(政策の実態を明記すべき、問題を明らかに、比較対象を明記すべき、神奈川県の市政について、先行研究を調べるべき)
  3. 横浜市の母子家庭の現状(政令市の母子世帯数)
  4. 福祉制度(政策の認知度と利用度)
  5. ひとり親の要望(住宅支援と就業支援の要望が高い)
  6. 課題(制度の見直しと広報強化)
  7. 支援政策の変遷(政策の変遷後の課題要因)
  8. 課題解決の意義
  9. 今後の方針(先行研究、実態を調べる)
  10. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 母子家庭の収入を知りたい。
  • 生活保護の問題点として、行政がお金を出すことを渋ったり、ニーズに合っていないといったことがある。そこで、NPOやボランティアの活動を調べたらいいのではないか。
  • 現行の支援だとある程度の基準にもっていくと支援が打ち切りになり、また貧困状態に戻ってしまう。継続的に支援することが重要ではないか。
  • 11月13日に最高裁が養育費の算出基準を増やすという方針を打ち出した。また、10月21日には兵庫県明石市で養育費の不払いに罰則を設けた。養育費が低いことが貧困のベースではないか。養育費に関する動向や未払いの実態なども調べる。

【4年 大島 発表】研究テーマ「日本の英語教育―英語が「使える」人財を育てる―」
目次:

  1. 前回までの発表(研究動機、高大接続の議論の経緯、新学習指導要領、政策に対する各関係者の意見とそれに対応する政府の意見)
  2. 大学入学共通テスト延期(各関係者の意見、主な問題点@学習指導要領との整合性A4技能評価の意義B各試験の比較可能性C経済・地方格差を解消できるような民間試験の活用や新テスト作成を検討)
  3. 小学校の英語教育について再考(教科書などの変更点、現状、課題など)
  4. 海外の英語教育(中国、韓国、フィンランド)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 大学進学率は50%くらいなので、小学校英語教育に着目するのは良い。
  • 途上国では大学の勉強が英語だったりするが、日本では日本語で勉強できるから英語ができないという一面もあるかもしれない。
  • 使える英語の場面を想定すると、将来、就職して使う場面が多いと思う。そこで、企業の入社試験に課すのはどうか。
  • まさに波乱万丈というか、ちょうどハマった研究だと思うので、大いに研究に値するし、し甲斐がある。折角、早稲田に在籍しているので、本学の入試がどうなっているかも脇で研究しておいてほしい。
  • 誰が、どのようなアクターがどんなことを議論し、主張してこうなってしまったか。いま、委員会だけでなくマスコミ、関係団体、専門家などから出ている疑問を潰して、研究を進めていってほしい。

【4年 西崎 発表】研究テーマ「日本のおけるプラスチックごみ政策−拡大生産者責任に至る政策過程を分析する−」
目次:

  1. 前回の発表(海洋プラスチックごみ問題の現状、日本の課題について)
  2. 日本の政策の概要(プラスチック資源循環戦略、容器包装リサイクル法の概要、現在の日本のプラスチックごみ政策の課題)
  3. 先行研究(2006年容器包装リサイクル法改正時の、概要、論点、結果、またこの事例に関する先行研究例について)
  4. 問題提起(拡大生産者責任が政策案に特定されたのはなぜか、アジェンダ設定、政策案形成の過程に焦点を当てる)
  5. 研究内容、仮説(政策の窓モデルの説明、仮説、分析期間と分析の流れについて)
  6. 政策提言(現在の政策の限界を述べたうえで、代替的な二つの案の紹介、生活協同組合とローカリゼーション運動)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 政策提言に挙げた生活協同組合は、市場の競争力等の観点から限界がある。
  • 国と企業が経済成長という目的の下で制度形成をしてきたと考える「40年体制論」の様に、「制度」として持続している点に焦点を当てた研究は過去に多数存在している。
  • 制度的転換の限界を指摘して、生活協同組合のような政策提言をするのは、重要な視点であるが、制度変革の「モジュール」として波及していかないのも事実である。
  • 過去での政策過程における障壁を明らかにしたうえで、現在の背景的な変化(アクター、政策、政治、技術革新)に焦点をあてて、障壁を乗り越え得るような政策提言を模索することが、政策の窓モデルを通じて政策提言することの意義。
  • 日本は過去にドイツの政策と比較されることがあった。国外の政策形成過程についても比較して分析すべき。

【3年 荒巻 発表】研究テーマ「木材の地産地消ー東京の木「多摩産材」を事例にー」
目次:

  1. 前回までの発表(起きている問題やその解決に向けて行われている取り組み)
  2. 木材の認証制度(多摩産材の認証材は増加傾向だが価格低下)
  3. 森林教育(森林に触れるだけでなく知ることも大切)
  4. 今後の研究方針(研究内容を絞る)
発表に対するコメント:
  • ブランド化をすすめるためには、現在ブランド力がある木材との差別化が必要。
  • 森林教育ではなく、問題を直接的に解決するための方法を考えていったほうがよい。
  • 現在話題になっている『絶望の林業』は参考になることがあるのではないか。

【3年 岩城 発表】自己紹介+研究テーマ「これからの政治的リテラシーの培養を考える〜シティズンシップ教育を参考に〜」
目次:

  1. 経歴(誕生日、出身地、出身校)
  2. サークル(男性合唱、政治研究サークル)
  3. 趣味など(歌、街歩き、ポジティブに)
  4. アドバイス等(興味のある分野・時事的な分野がおすすめ、地に足がついた研究を)
  5. 研究テーマ(これからの政治的リテラシーの培養を考える〜シティズンシップ教育を参考に〜)
  6. 研究概要(現状把握、政治的教育の歴史・概念整理・意義)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • シティズンシップ教育の具体的な内容、施策について調べると良い。

【3年 藤崎 発表】研究テーマ「電動タクシーを利用した電気自動車の普及」
目次:

  1. 電気自動車の普及に必要なこと(航続距離・充電設備などのメリット)
  2. 消費者目線での普及(消費者の購買意欲の観点)
  3. 公共交通機関を使ったEV導入(インフラとしての普及)
  4. 電動バス・電動タクシー(それぞれのメリット・デメリット)
  5. 今後の課題(中国の事例、タクシー会社の充電インフラ、補助金についての調査)
  6. 参考文献・リンク
発表に対するコメント:
  • ヨーロッパで公共交通機関におけるEVの活用事例があるので、それを調べるとよいのではないか。
  • 「CASE」を代表とする、自動運転やサービス、シェアリングと関連づけて考えたほうが良いのではないか。
  • 論文の主題が明確でない。各項目の関連が曖昧で、何を目的(テーマ)にして、そのために何を調べ考察するのか、を順序立てて考えたほうが良い。

 次回は、合宿を欠席した4年生のゼミ論研究発表の予定。

【合宿のスナップ写真:撮影者・担任】

 初日の朝10時、晴れ、高田馬場駅近くの早稲田通りでバスに乗車。都内の渋滞を避けて、運転手さんの判断で神田ランプから首都高に入り、渋滞なく11時に海ほたるにてランチ休憩。

 「これぞ・ち〜ば丼」。穴子、あさり、金目鯛、サンガフライ(房総郷土料理の鯵のなめろうのフライ)。担任は、アサリまんとクラムチャウダー、小鯵揚げ。

 晴れて寒い季節なので、アクアライン掘削機の刃の向こうに、風の塔、その先に川崎の街などが見えた。

 2時半頃、セミナーハウスに到着して、部屋割り当てなどをしたあと、テラスで記念撮影。4年生。

 続いて、3年生。

 2年生。

 最後に参加者全員。

 2階研修室の教卓AV設備とその利用法で、少し戸惑う。最近の持込みパソコンの出力ケーブル口が、教室のプロジェクターと合わない。そうこうするうちに、小迫ゼミ長が事務所から貸与PCとケーブルを借用して、問題解決。

 4年の石井さんから、ゼミ論研究発表。

 予定の6名の発表とコメント、講評を終えて、入浴を含む自由時間となる。午後7時半から3階食堂で夕食。他のゼミクラスも一緒。

 夕食のメニュー。

 午後8時から食堂で、懇親会。普段のゼミでは授業が終わると帰りを急ぐばかりだが、合宿ではいろいろな話をゆっくりとすることができる。アルコールは節約して少ない量だが、まとめ買いするよりも、各自が自分用に好きなものや旅行土産や余ったものなど持ち寄り、話のネタにもなると良いのに、と毎回思う。例年と違い、担任の誕生日を祝うサプライズは無かった!?。

 2日目の朝6時。快晴。昨日、セミナーハウスの職員の方に、台風の影響について尋ねた。山を越えた海岸沿いの家々は被災して未だにブルーシートが屋根に掛かっているが、ここらは被害なし、とのこと。

 朝食まで、玄関ロビーにあるパソコンを使い作業。

 朝食メニュー。肉じゃが、野菜と納豆。菜の花のお浸しが絶品。

 ゼミ長による挨拶と連絡。

 着替えて、グランドに集合し、まずは準備体操。グループに分かれて、フリスビー。

 フットサル。

 参加者集合写真。片付け。

 チャーターしたバス。ドタキャン?参加者が多く、荻原会計担当役員はバスを変更するなど大変な思いをした。次回からは防止策を採ろう。

 運動したあとで、ランチが、水が美味しい。

 ランチ・メニュー。

 出発前のホールでの集合写真撮影。

(4年石井、大島、西崎、3年荒巻、岩城、藤崎、担任)


2019年11月12日(晴れ)
第5回授業
欠席者:4年3名、3年2名、1年1名
遅刻者:なし

 今回の講義は、ゼミ論を執筆するうえで必須の情報検索と検索結果の保存と参考文献作成のためのスキルを学習するため、図書館利用者支援課より、3名の職員の方を招いて、講習を行った。教室は、8号館409PCルーム。例年は、2回に分けて講習を行うが、今年は即位礼で休日となったため、1回の実施となった。そのうえ、10月から新しいWINEが開始され、インターフェースが一新されたことも重なり、実習を伴いながらの急ぎ足での授業時間ぎりぎりの講習となった。

【図書館講習】
目次:

  1. 目的
  2. 早稲田大学図書館と検索システム
  3. 例題と検索のコツ
  4. 辞書・事典で下調べをする
  5. 図書の探し方+実習
  6. 雑誌論文・記事の探し方+実習
  7. 新聞記事の探し方
  8. 文献管理ツールRefWorks
  9. その他の図書館サービス
  10. 授業アンケート

 今週末は、鴨川セミナーハウスでのゼミ合宿。体調管理に留意して、実り多い研究発表と懇親とを深めましょう。

(担任)


2019年10月29日(晴れ)
第4回授業
欠席者:4年3名( )、3年2名(部活、体調不良)、2年1名(他授業)
遅刻者:2年1名(家の用事)

【4年生による就職活動報告と相談会】
 事前に4年副幹事長の高林さんが取り纏めた4年生の「アンケート結果」を基に、4つの班に分かれて、4年生のプレゼンと質疑応答を、15分間交代で、順繰りに実施した。

 終了後、11月16日からの鴨川セミナーハウスでのゼミ合宿の費用を徴収した。

 次週の11月5日は、「学部デー」で休講。次回12日は、ゼミ論研究に必須のスキル学習として「図書館講習」を8号館4階パソコン教室で実施予定。遅刻厳禁。2年生は、図書館セルフツアーを事前に実施、全員、研究のための図書、参考資料を複数、メモして持参。、

(担任)


2019年10月15日(曇り)
第3回授業:自己紹介(新ゼミ生)&新歓懇親会
欠席者:4年3名(家庭事情、体調不良など)、3年2名(体調不良)、2年2名(インターン、体調不良)
遅刻者:なし

【2年 阿部さん 発表】研究テーマ「待機児童問題」
動機:

  1. 将来子供を持ったときのことを考えると人ごとではないと感じたから。
  2. 知り合いが保育関係の仕事をしており、実際にこの問題について悩んでいたから。
  3. 少子化が進んでいる一方で、待機児童が増えるのはなぜか、という疑問を持ったから。
発表に対するコメント:
  • 川崎市は、待機児童ゼロという情報もあるので、待機児童問題に対して成功している地域に焦点を当ててみるのも面白いのではないか。
  • 東京大学や早稲田大学でも児童を預かる施設があるので、そのような事例の考察を掘り下げてみるのはどうだろうか。

【2年 池田さん 発表】研究テーマ「音楽や漫画の違法サイト、アプリの取り締まりについて」
動機:

  1. 今年、運営者が逮捕された有名な違法アップロード「漫画村」は、被害額3200億円に上ると言われている。
  2. 海外からの日本の注目が集まっているのが原因の一つとも言われている。
  3. サーバーが海外にある事例が多いのも被害が広まっている要因。
  4. 出版社、レコーディング業界に大きな打撃。音楽配信、本や新聞の電子化が急速に進んでいる今、すぐさま取り組みたい問題。
  5. 違法サイトの摘発件数は昨年の2倍と政府も力を入れ始めている。
発表に対するコメント:
  • 研究テーマが広いので、どこから手を出して解決していくのか、という切り口を決める。
  • CRICなどの機関を著作権を中心の課題にするならば、手本、例として扱うのがいいのではないか。
  • 法などに解決を見いだせてしまうのではないか?それならば政策として研究をする必要あるのか。

【2年 大貫さん 発表】研究テーマ「サブスク拡大により変容する音楽業界の今後(仮)」あるいは「キャッシュレス決済の将来(仮)」
動機:

  1. 自分が興味のあるもの、という先輩方のアドバイスから。
  2. 先行研究が乏しい?
  3. 消費増税で今後も注目度増か
  4. 先行研究に週刊雑誌などの記事も→批判的姿勢を
発表に対するコメント:
  • 他国の導入状況を調査し比較するのはどうか
  • 政府、サービス提供会社、小売店など、様々な視点から多角的に問題を捉える必要がある。

【2年 園田さん 発表】研究テーマ「ふるさと納税と地方創生」
動機:

発表に対するコメント:

【2年 高橋さん 発表】研究テーマ「Jリーガーのセカンドキャリア」
動機:

発表に対するコメント:
  • 引退した選手が外部の企業に就職するのは厳しく、引退後、自分で会社やビジネスなどを作り上げた成功者を参考にしてみてはどうか。
  • そもそも、これは社会問題、課題なのか。

【2年 中尾さん 発表】研究テーマ「介護」「防災」
動機:

  1. 知り合いが共に病を得ていて、老々介護をしている。
  2. インフラや防災といったことにも興味がある。
発表に対するコメント:
  • 確実ではないが、介護に関する研究は教育に関する研究に比べて数が少ないのでやりやすいのではないか。
  • 趣味を聞くと防災などのほうが好きなのかもしれないが、現在のままだとテーマが漠然としすぎているので、地域などを絞り込んだ方が良い。

【2年 二宮さん 発表】研究テーマ「健康格差」「スマホ依存について」「消滅可能性都市」
動機:

  1. 健康格差 →所得、地域、家族構成によって寿命が大幅に変わる実情
  2. スマホ依存について →スマホが普及したことによって私たちが失ったもの
  3. 消滅可能性都市 →住民が自ら取り組む「まちづくり」
発表に対するコメント:
  • 悩んでるテーマは多いと困るから、早めに絞った方が良い。
  • インフラやまちづくりについての研究は、取りかかりやすい。

【2年 福島さん】研究テーマ案「日本における道州制の再考」
理由、意義:

  1. 個人的な理由として、漠然と将来の日本で暮らすことに不安を抱えている。
  2. 様々な課題が山積し、経済についても衰退がささやかれる日本において、地域活性化、地方経済再生、行政のスリム化、政治への意識の向上、地域間の適切な競争原理による日本全体の経済成長等が期待できる道州制を導入することで、未来のある日本の姿を考えたいと思う。
  3. 道州制はこれまで多くの議論が交わされているが、いまだなお検討すべき多様な課題が存在している。その道州制の課題全体を含めた研究もしくは個別の課題に着目して研究し、結果的に道州制の議論に寄与できる形になればと思う。
発表に対するコメント:
  • 個人的な動機を社会的意義とするための、政策と課題との結びつきのロジックが曖昧である。
  • たとえば、なぜ、嘗て注目された道州制の議論は、その後現在まで顧みられないようになったのか。政策の主導者、アクターは誰で、どんなコンテクストがあったのか。なぜ衰退したのか。歴史政策論として考察するなら、歴史から何を学ぶか、という研究になる。
  • なぜ「再考」なのか。
  • 様々な課題、として挙げているイシューに即して、具体的にどう切り込み、政策提言をするのか。

 次週の22日は、即位礼で休日。次回は、4年生による就職活動の報告会の予定。

 早稲田通り沿いの地階のお店にて、新ゼミ生歓迎懇親会。

(2年生、担任)


2019年10月8日(晴れ)
第2回授業:3,4年生自己紹介と研究アドバイス
欠席者:4年1名
遅刻者:3年1名

 前回に続いて自己紹介と研究アドバイスを行った上級生は、4年生の久木元さん、斎藤さん、二宮さん、濱中さん、水永さん、森本さん、吉見さん、3年の繁本さん、篠崎さん、鈴木さん、田島さん、塚原さん、西川さん。
 途中だが、6限に他の授業があるので、区切って次回以降とし、教室を片付ける。

 次回は、予定通り、2年生による自己紹介を行う。

(担任)


2019年10月1日(晴れ)
第1回授業:オリエンテーションと上級生自己紹介&研究アドバイス
欠席者:4年8名(内定式など)、3年3名(体調不良など)、2年なし
遅刻者:なし

 出席確認の後、オリエンテーション(スケジュール確認とゼミ運営の約束事項)を行い、続いて、上級生による自己紹介と2年生への研究アドバイスを行った。
 上級生は、4年岡田さん、石井さん、大島さん、西崎さん、3年荒巻さん、伊藤さん、内田さん、荻原さん、木崎さん、黒田さん、小迫さん。今回は、就職内定式に重なり、欠席した4年生が多かった。

 次回は、残った上級生を予定。

(担任)


2019年7月9日(曇り)
第13回授業
欠席者:4年:6名出席を除く、3年:5名
早退者:4年:1名

【3年 田島 発表】研究テーマ「チケット転売を防ぐ〜「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確定に関する法律」を糸口に〜」
目次:

  1. 前回までの発表(東京オリンピックチケット販売ルール、公式リセールサービス)
  2. 不正転売禁止法制定の背景(オンラインチケット市場規模の拡大、文化・スポーツの振興、消費者保護・経済活性化、東京オリンピック)
  3. 不正転売禁止法の効果、影響(不正転売禁止法の認知度は低い、法律施行後も多数の高額転売)
  4. 今後の方針(二次流通推進派の方の意見を参考にする、不正転売禁止法に関する著書)
発表に対するコメント:
  • 不正転売禁止法では高額転売されているものを購入した人も罰せられるのか?
  • 不正転売禁止法が今回の東京オリンピックなどのチケット販売における、技術革新や仕組み作りなどに関して、どのような影響を与えつつあるのか調べる。そして今後の大きなロールモデルになっていくかのかを見ていく。また、その過程で、二次流通(転売)推進派の意見と照らし合わせる。

【3年 塚原 発表】研究テーマ「社会的・職業的自立のためにできること〜高等学校におけるキャリア教育を通じて〜」
目次:

  1. これまでの発表[キャリア教育についての定義や、他国の事例など]
  2. 前回頂いたコメントから[問題意識や、研究、政策提言の対象について更なる調査が必要]
  3. 自分自身の問題意識[大学入学自体が目的になっているのではないか。勉強と社会で必要なスキルに乖離があるのではないか。]
  4. 社会における問題[大卒のうち3割が3年以内に離職。サラリーマンの生産性が低い。]
  5. 問題点の検討[情報処理力と情報編集力の違い。生きる力とは?]
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 子どもを持つ親に対してのキャリア教育が重要だと感じた。「中学受験は親の狂気とカネ」という言葉を聞いたことがある。
  • 勉強をしなかったから暴力を振るう、などという教育虐待も存在している。その方向性は社会的意義を感じる。
  • 日本では、社会人になってからの学びが減少する傾向にある。そこにフォーカスするのもアリ。
  • 子どもが、親や学校の先生以外と関わる経験がない傾向にある。それも、キャリア教育の意義になるかもしれない。
  • 自発的な行動を教育する、という構造的な矛盾をどう乗り越えているのか、調べてみる必要がある。
  • 最新の高校学習指導要領では、「生きる力」について、ガラっと変わった言及がなされたのでチェックすべき。
  • 目的意識を持つべきではあるものの、現状では同世代の半分以上が大学に進学するため、それは難しい。
  • ある自治体で、学習困難な人々に対して学習機会を提供し、最終的な就業後のサポートまで行う連携した活動が報じられていた。そういうキャリア教育ならば、具体的でアドバイスがしやすい。まだ、抽象的な、一般論的な議論が続いている。ターゲットがボヤケていて、具体性に欠ける。
  • のんびりと<余生>を過ごしている人々に対して、キャリア教育を説いても意味がないのではないか。
  • アクティブ・ラーニングの議論との違いが見いだせない。

【3年 西川 発表】研究テーマ「教員の労働改善とその課題―公立小・中学校における対策―」
目次:

  1. 研究動機(身近な教員の長時間労働と入院、大人、社会人の見本としての教員の重要性)
  2. 前回までの発表(教員の長時間労働、給特法、業務時間増加業務、負担感の多い業務)
  3. 前回いただいたコメント(静岡市立大里中学校でフレックス制を導入、部活動指導員の権限の制限、自治体ごとの取り組みなどにもスポットを当てる、文部科学省のデータが多い、日教組など教育現場よりのデータも使う)
  4. 教員不足(全国で教員が不足、正規教員の採用試験ではいまだ人気だが、@非正規教員の増加、A中途離職、休職者の穴が埋まらないなど、中途採用や臨時採用での人員確保が難しい)
  5. 学校の事例(静岡市立大里中学校の取り組み、フレックス制導入(公立校では全国初)、部活動時間、下校時間の厳格化)
  6. 自治体の事例(「横浜市立学校 教職員の働き方改革プラン」について、研修でのeラーニング導入、アンケート調査でのQRコード活用、勤務時間外の留守番電話の設定、2021年度実施予定のテレワークやフレックスタイム制の導入)
  7. 今後の研究について(人手不足の解消、中途採用(≒臨採)での人員確保について、業務についての事例研究、自治体、学校などの事例研究を進めていく予定)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 教員の超過労働は、子供のいじめ、自殺、不登校などに気づけない、対応する余裕がないといった状況を生む可能性があり、研究動機、問題の所在の章に、そういった社会問題を結びつけることが研究の社会的意義にもつながるのではないか。
  • 対策事例(大里中の事例等)について、なぜそこではその取り組みが実現可能なのか、また実際に導入する上で何が障壁となるかについて、掘り下げて分析し考察する。
  • 参考文献について、研究雑誌などは巻号、ページについても記載する、研究雑誌や報告書(≒PDF)には『』を使う。
    例:上原健太郎(2016) 「正規教員を目指すことはいかにして可能かー沖縄の非正規教員を事例にー」『都市文化研究』第18号、p71-83

 次回14及び15回は、期末試験中にあたり、ゼミ論の執筆とCourse N@vi提出と講評を行います。

(3年田島、塚原、西川)


2019年7月2日(曇り一時雨)
第12回授業
欠席者:4年参加者7名以外(就活)、3年4名(体調、部活、就活?)
早退者:3年1名(就活?)

前回同様、内内定を得た4年生が復帰し、教室が俄然にぎやかになった。今回も3年生3名のゼミ論発表を進めたが、最後の発表が時間切れとなった。

【3年 篠崎 発表】研究テーマ「浅間温泉における観光まちづくりを考える」
目次:

  1. 前回までの研究(外湯、浅間温泉の特徴、入湯税)
  2. 前回いただいたコメント
  3. 浅間温泉街・中央通りの参考画像
  4. 私の持つ浅間温泉のビジョン(過去の栄えを取り戻す、駅近のビジネスホテルではなく浅間温泉に魅力を感じ選んでくれる、市民も日帰りのコンテンツとして利用してくれる、地元のコミュニティーと観光客が交わる)
  5. 外湯と観光協会との関係(外湯の会員は少ない)
  6. 入湯税(配分について、値上げによって起きる問題への対処)
  7. 食の魅力づくり(特に朝食にフォーカス)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 発表の際、pdfはスライドとは別にデスクトップに置いて表示する。スライドに入れたPDFは細かく、リンクは読み込みに時間がかかるので。
  • 浅間温泉街の、あるいは周辺観光地との位置が分かる、イラストマップなど、地図の活用をする。
  • ターゲット客層を絞って考察する。登山客や外国人観光客など、特徴的な客が目立つなら、そこにフォーカスした現状分析や政策提言を考える。
  • 各地の温泉街で課題となっている人手不足を解消し、地元の食材と雇用を活用して話題となっている「泊食分離」政策は、浅間温泉には適用できないか、検討する。
  • 朝食を外注している問題の背景には、人手不足が関係している可能性がある。
  • 栄えていた過去の浅間温泉に関して分析する。

【3年 鈴木 発表】研究テーマ「地域における若者参画を促進するー若者と地域の相互利益のためにー」
目次:

  1. 前回の発表
    • 動機付け、参加のハードルの低下、行政による若者への情報発信の3つを柱に政策を考える
  2. 研究動機
    • 選挙に意義を感じない⇔選挙改革の難しさ
    • 若者に響く政策の必要性
    • 地域における若者政策の必要性
  3. 現状の課題
    • 政治参加とはそもそも何か?
    • なぜ若者の政治参加が必要なのか?
  4. 用語の整理
    • 「参加」ではなく「参画」
    • 「政治参加」は投票率を上げるため施策という既成概念→「政治参加」は用いない
  5. 「若者参画」とは
    • 主に3つの文脈
      1. 政治への参画=民主主義の保障のため(いわゆる政治参加)
      2. 社会への参画=若者の自立、自己有用感などのため、「社会を変えた経験」
      3. 地域への参画=住民としての社会化、地域の人口・若者政策
    • 「若者参画」=若者が政治などに関与し影響を与えること
    • 低い若者の発言力の向上が必要、若者は教育・育成過程にいるため参画促進が有効
  6. 研究の目的(意義)
    • 若者の意見の確保→民主主義の確保、若者のエンパワーメント、地域の一員としての社会化
    • 「身近な社会への参画」として整理
  7. 政策化の障害
    • 若者が望んでいない、今すぐないといけない政策ではない、評価が難しい、政局に影響する
  8. 政策の現実化のために
    • 地域での参画を対象→身近で関心が持て、影響力を発揮しやすく、世代間協力を期待できる?
    • 自治体が政策の主体→NPOが現れるのを待つのは消極的、一定の権力を持ち実効性
    • 課題=若者に動機がない、余暇がない、評価基準がない、大人も参画する「場」がない
  9. 政策の指針
    • 若者が積極的に参画しないことを前提に、それでも「声をあげてもらえる」制度
    • 若者の意見をしかるべき相手に確実に「届ける」制度
    • 参画の場を行政が提供できる制度
  10. 今後の方針
    • 若者参画の学術的背景を調べる
    • 事例の再検討
    • 自己決定理論の外発的動機づけにも注目する
  11. 参考文献
発表に対するコメント:
  • そのまま鵜呑みにせず、用語の定義を正確にと考察するのは重要である。あとは、そこから何を引き出すか。導きだすか。
  • 発表を聞いていて頭に浮かんでくるのは、@公明党の教育無償化政策(若者・子育て世代向けの政策)、A「AI政治家」の議論、常に有効な政策を出し世代間の対立も起こらない意思決定、B先輩の臼井さんが研究したオープン・ガバメントの参画の議論、である。これらも参考にして欲しい。

 最後に、会計担当役員の3年荻原君により、鴨川合宿の会計報告が資料掲示のうえ、説明があった。今回は、参加者が限られたうえ、欠席者もいて、交通費負担が嵩んだが、次回は、2年生と4年生が加わり、負担も軽減される。
 次回は、発表途中で時間切れとなった田島君から。

(3年篠崎、鈴木)


2019年6月25日(曇りのち晴れ )
第11回授業
欠席者:4年参加者5名以外(就活)、3年2名(体調)
遅刻者:なし

【3年 黒田 発表】研究テーマ「」
目次:

発表に対するコメント:

【3年 小迫 発表】研究テーマ「孤独という病〜社会的孤立の解消へのアプローチ〜」
目次:

  1. 前回の発表
  2. 頂いたコメント
  3. 孤独対策の必要性
  4. 孤独死防止対策取組事例
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 事例からどう政策につなげるか
  • 8050問題に目を向ける
  • 孤独と孤立の差異を明確に
  • 政策体系を明確に

【3年 繁本 発表】研究テーマ「小学校におけるいじめをなくす」
目次:

  1. 前回までの発表・コメント(パワハラの対策の現状、他者との関わりが減ったという環境原因、現状より対策)
  2. スクールロイヤーについて(試験段階、助言・予防教育を行う、人材育成が課題)
  3. 実際の活動(導入された大分では教職員の研修や弁護士との電話相談などが行われている)
  4. ノルウェーのいじめ対策(定期開催のクラス・先生間・保護者とのミーティング、大人に頼るという徹底されたルール)
  5. 今後の方針(他の対策、フリースクール、ネットを利用したいじめについて調べる)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 取り組みが始まったばかりではあるが、スクールロイヤーの導入による成果を追っていく。
  • 今回ノルウェーでの取り組みを調べたが、日本でも似たような実施例はないのか?
  • タイトルと方向性が定まっていないので研究を進めながら考えていく。

 次回は、引き続き、3年生のゼミ論発表。

(3年黒田、小迫、繁本)


2019年6月15−16日(雨のち晴れ )
鴨川SH合宿・第10回授業
欠席者:4年生、3年生3名(試験、部活)
遅刻者:なし

【3年 荒巻 発表】研究テーマ「・・・・」
目次:

  1. 前回までの発表(必要なことは集約化と需要の創出)
  2. 前回いただいたコメント(行われている取り組みを明確にする)
  3. 東京都による取り組み(補助金・イベントの開催)
  4. 東京チェーンソーズの取り組み(東京美林倶楽部・森デリバリー)
  5. まとめ(事業者向けの取り組みが中心)
  6. 今後の研究方針(政策の動向を追う、消費者に向けたPRを考える)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 多摩産材をPRする対象を明確にする。
  • 作られている木材製品を具体的にする。
  • タイトルと副題の関係が逆になっている。
  • 木材の地産地消や木育は手段でしかないので、それによって何を目指すのか明確にする。
  • 都民の関心が高い花粉症対策に関して、産業労働局以外のアクターとの結び付きはないのか。

【3年 伊藤 発表】研究テーマ「日本の労働者不足の改善〜輸送業における外国人労働者の活用〜」
目次:

  1. ケース(5つの業界での生産年齢人口の減少)
  2. 輸送業界の現状(有効求人倍率の増加、輸送業界の高齢化)
  3. 輸送業界の人手不足の原因(積載効率の悪さやEコマース市場の成長)
  4. 対策(外国人労働者の活用、若者の輸送業界の促進)
  5. 入国管理法の現状と問題点(輸送に在留資格が与えられていない)
  6. 運転免許の問題点(外国人の免許習得の難しさ)
  7. 政策提言(免許制度の見直し、輸送に関して在日期間の延長?輸送を在留資格に加える?)
  8. 今後の方針(多角的にこの問題を調べる)
  9. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 輸送がなぜ14種の在留資格対象外になったか調べる。
  • 輸送は技術分野や現状のポストシステムで対応できるのではないか?
  • 現状在留資格が与えられている職の中、地域等での入管法の問題点を調べる。

【3年 岩城 発表】研究テーマ「これからの主権者教育を考える〜シティズンシップ教育の未来〜」
目次:

  1. 現状の課題(社会的意義、理論の歴史、現場での教育、本研究のゴール)
  2. 前回頂いたコメント(何故品川と横浜でシティズンシップ教育が行われているのか、何故シティズンシップ教育はイギリス発なのか)
  3. 概念整理(主権者教育≒政治教育、それより大きな上位概念としてのシティズンシップ教育)
  4. 政治教育の意義(民主主義社会の始まりが政治教育の起こり、政治教育を必要としてるのは現在の社会システムそのもの)
  5. ここまでのまとめ(政策の窓モデルから見た政治教育を取り巻く流れ)
  6. 今後の方向性(現状の課題に加え、新教科「公共」についての調査)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • シティズンシップ教育により、学習者の学習意欲が向上することはあるのか。
  • シティズンシップ教育は、アクティブラーニングが含まれるのか。
  • シティズンシップ教育のいう政治的リテラシーの培養は、主権者教育のいう国民意識の培養と乖離があるのではないか。

【3年 内田 発表】研究テーマ「食品ロス削減政策〜"もったいない"を少しでも減らすために〜」
目次:

  1. 前回までの研究(食品廃棄物の再生利用優先順位、再生利用の問題点)
  2. 前回いただいたコメント(メタン化の実態を踏み込んで研究する)
  3. 減量化の方法(主だった方法はすべて悪臭問題が付きまとうこと、施設を建設するためのコスト等が問題である)
  4. バイオガス化(生ごみだけでなく、下水汚泥、畜産排出物等廃棄物を完全利用できる)
  5. バイオガス化先行事例(霧島酒造、城南島食品リサイクル施設、鹿島中部クリーンセンター)
  6. 今後の方針(発生抑制の他の方法、クリーンエネルギーとしてのメタンガスの欠点がないか調べる)
発表に対するコメント:
  • 減量化ではなく、廃棄物の発生そのものを抑制する方法を調べる。
  • バイオガス化を後押しする制度や仕組みについて調べる。
  • メタンガスが環境に及ぼす影響を詳しく調べる。
  • クリーンエネルギーを推進している世界的な動きを調べる。
  • 研究の目的、方向性がどこに向いているのか整理する。
  • 霧島酒造のように、成功している事例は利益とコストが釣り合っているのかという点にも着目する。

【3年 荻原 発表】研究テーマ「2020年東京オリンピック開催後の有効活用」
目次:

  1. 前回の発表・頂いたご指摘(オリンピックの影響を、競技施設のみでなく都市全体で調べる・防災の視点を含めた、東京の都市計画・交通計画について)
  2. ロンドンの都市計画(選手村はAffordable Housingとして分譲、住宅不足が背景として存在)
  3. ロンドンの交通整備(公共交通機関の利用促進、Olympic Route Networkの整備)
  4. 今回の調査で分かったこと・今後の方針(自転車の活用事例を調査、2020東京オリンピックにおける交通・都市計画についての研究)
  5. 参考文献・リンク
発表に対するコメント:
  • 東京オリンピックの都市計画に関して、その周辺の神宮外苑・お茶の水の再開発について調べてはどうか。
  • 公共交通機関の利用促進をするにも、バス運転手不足の問題がある。→オリンピック観戦者を優先させるために、在宅勤務などの手法を検討していく。
  • 訪日外国人などの宿泊施設不足が問題となる恐れ。
  • ハードレガシーだけではなく、ソフトレガシーについても検討をしていくのか。
  • 以上を考慮したうえで、副題について改めて検討を加える必要あり。

【3年 木崎 発表】研究テーマ「水道の可能性〜浜松市の水道民営化から考える〜」
目次:

  1. 前回までの発表
  2. 前回いただいたコメント
  3. 水道民営化への動き(水の危機〜世界水フォーラムの経緯)
  4. 水の危機(水の安全性、下水対策等)
  5. 世界水会議(水のシンクタンク)
  6. 水戦争(ボリビアでの水に関する紛争)
  7. 世界水フォーラム(水の自由化・民営化を推進する国際会議)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 世界の水道問題を取り上げるのではなく、日本の水道(田舎の水道老朽化)で考える。
  • 日本の事例に置き換えて、日本の対応を調査する。
  • 世界的取り組み以外に、日本独自の取り組みもあるのでは。

【スナップ写真(担任撮影&掲示責任)】

 天気予報通り、雨。急いでバスに乗る。

 馬場を出発して1時間で海ほたる。11時から1時間、休憩とランチ。

 名物のあさりまん。アナゴは高値。

 いわし揚げ。サンガ・フライは?

 昨年は改装中。今回は、完成して、足湯無料コーナーも。

 幸運の鐘、だって。

 雨のなか、順調にセミナーハウスに到着。往路、芝生のような稲のグリーンが一面に。

 部屋から太平洋を臨む。時に薄日。

 到着後、まずはゼミ論発表。

 備忘:館内の無線事情。

 備忘:教卓の機器利用(HDIは不可)

 備忘:ロビーにJRやバスの運行予定表掲示。

 ゼミ論発表後、夕食まで休憩と風呂タイムの後、3階食堂で夕食。

 夕食メニュー。地産地消を思う。サンガは?

 夕食後、腹ごなしに周辺を散策。夕陽の空。

 グランド周囲に咲く夾竹桃(きょうちくとう)。

 休憩のあと、3階食堂でつつましい、けど話が弾んだ懇親会。

 翌朝の日曜日は、晴れ!

 7時30分から朝食。

 予定通り、レク。まずは、テニスコート。

 テニスコートの周囲にも夾竹桃の白い花が。

 次は、全員参加のフットサル。テニスより盛り上がる。

 グランド整備のグッドジョブ!

 手を洗い、ランチ。

 ランチのメニュー。

 参加者全員で記念撮影。

 復路の海ほたるは、日曜日とあり渋滞と混雑。

 アクアライン・トンネル掘削刃と「風の塔」。強風で、海岸線に東京や川崎の建物群が見える。

 次回は、6月25日(火)。

(荒巻、伊藤、岩城、内田、荻原、木崎、担任)


2019年6月11日(雨?)
第9回授業
欠席者:4年生:4名の出席者を除く、3年生:1名(体調)
遅刻者:なし

【3年 西川 発表】研究テーマ「教員の労働改善とその課題―公立小・中学校における対策―」
目次:

  1. これまでの発表(教員の長時間労働、給特法ICT活用の事例、変形労働時間制導入案、神奈川県立希望ケ丘高校の部活動における教員の拒否権、複数の顧問との契約等の事例)
  2. 前回いただいたコメント(他産業比較によって教育現場の立ち位置を明確にする、過労と義務教育に対する期待の関係、民間事業での取り組み)
  3. 他産業と比較した教員の労働時間(日本全体の残業時間の減少傾向、他産業と比較した教育業界の残業時間の多さ)
  4. 業務別労働時間と超過労働(昭和41年度と比較した業務別労働時間の増加、授業以外の周辺業務の増加、自主研修などの減少)
  5. 人件費(全国の教員の残業代の合計額は年9000億円に相当)
  6. 休職者(年5000人程度の精神疾患求職者、政府による予防や復帰のための取り組み)
  7. 今後の研究について(教員の負担感が大きい、又は時間増加傾向にある業務に関する対策事例、業務削減や労働時間の規制・管理、教員の人手不足について研究)
  8. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 静岡県の大里中学校ではフレックス制のような取り組みを行っており、朝早くから勤務する人はその他の教員に放課後の部活動などを任せるなど、朝型と夜型で相互に補完しあうことで全体の労働時間を削減している。
  • 部活動指導員の普及に関して、部活動の大会の引率等ができないなどの問題がある。(自治体、競技等によって可否は異なる)
  • 全体的な問題を議論すると、一般論になりがちであるため、自治体ごとの取り組みにもスポットを当てる。また、自治体、学校によって予算や使える人材等も異なるため、なぜその自治体、学校でその取り組みが可能なのかについても分析する必要がある。
  • 研究動機にまだ明確性が足りない。なぜ教員の労働時間の是正が必要なのか、またその研究の意義、目的について考える。
  • 統計資料に文部科学省のデータが多い。バランスを考慮し、日教組などの実際の教育現場よりのデータについても活用する。
  • 参考文献にリンクページが多く、研究図書資料の文献が少ない。また、新聞や本の参考文献の書き方のルールを遵守する。(例:×『教員「タダ残業」解消できず』朝日新聞、〇記者名「教員「タダ残業」解消できず」『朝日新聞』刊行年)

【3年 西田 発表】研究テーマ「ナイトタイムエコノミーの振興―インバウンド消費拡大に向けて―」
目次:

  1. 問題の所在
  2. なぜナイトタイムエコノミーなのか
  3. 日本でのナイトタイムエコノミーへの関心(IR誘致)
  4. ナイトタイムエコノミー議連の取り組み(日本版パープルフラッグ制度の紹介)
  5. 今後の方針(風営法との関連性、ロンドン先進事例)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 「問題の所在」から、なぜ「ナイトタイムエコノミー」につながるのか、論理的な説明が必要。
  • 紹介した事例のそれぞれのアクターは、異なる視点からナイトタイムエコノミーを捉えており、目的が異なるため、その区別や整理が必要。
  • 自説展開に都合の「いいとこどり」になってしまっている。それでは、考察や分析とは言えない。論理展開に穴や飛躍が生じるし、説得力が無くなる。
  • 英国のロンドンなどの事例も興味深いが、新宿、歌舞伎町における事例を参考にしてみてはどうか。政策提言に収斂していく展開であること。

【3年 藤崎 発表】研究テーマ「」
目次:

発表に対するコメント:

 次回は、鴨川セミナーハウスにて合宿です。

(3年西川、西田、藤崎)


2019年6月4日(曇り)
第8回授業
欠席者:4年生:5名の出席者を除く、3年生1名(体調)
遅刻者:なし

【3年 田島 発表】研究テーマ「チケット転売を防ぐ〜「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」を糸口に〜」
目次:

  1. これまでの発表(チケット不正転売禁止法、先行事例としてのイギリス)
  2. 東京五輪チケット(東京五輪チケット転売対策、公式リセールサービス、チケットのタイプ)
  3. 東京五輪チケット販売ルールからわかること(過去の五輪よりも転売対策強化、チケット不正転売禁止法を意識)
  4. 今後の方針(海外在住者向けへのチケット販売ルール、一般販売でのルール、会場での本人確認)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • なぜ公式リセールサービスが必要なのか?
  • チケット購入者(代表者)以外の、同行者本人登録はどのように行うのか?
  • 絶えず研究の「社会的意義」をリマインドする。また、副題になっている法律制定の背景には何があるのか、その効果はどうなのかを研究していく。なお、法律名には「」を付ける。
  • どのような人たちが、何を考えてこのような仕組みを作り、研究しているのか調べる。先行研究や考察はないのか。
  • 転売対策として行われる対策が、チケット転売だけでなく、社会運営ソフトの技術開発や政策その運営に波及しつながっていくのか見ていく。

【3年 塚原 発表】研究テーマ「社会的・職業的自立のためにできること〜高等学校におけるキャリア教育を通じて〜」
目次:

  1. これまでの発表(キャリア教育とは、具体的な事例などの調査)
  2. 前回頂いたコメントから(キャリア教育の定義・他国の事例調査・現状と未来の話)
  3. この研究におけるキャリア教育とは?(社会で充実感を持って生活するために重要なスキルを育むための教育。充実感についての説明)
  4. 他国の事例(英国。「自立した市民」の育成に主眼を置いた教育を行う。)
  5. 日本を取り巻く現状と今後の価値観(仕事に対するストレスと日本の生産性の低さ。21世紀型のスキルの説明)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 就活とかをやっている人は、やる気満々じゃないといけないのか?
  • ストレスの溜まる仕事は最低限やって、あとは家族とかに捧げれば、幸福度自体は上がるのでは、という社会学者の主張がある。仕事にやりがいを求めるのは理想主義的。
  • 解決したい社会問題=研究の目的が不明瞭。研究によって何を解決したいのかを主軸に、それにフォーカスした研究をする。
  • 「生産性が低い」という指摘は、従業員のモチベーションだけが原因ではない、のではないか。日本人は組織マネジメントが下手だということを聞いたことがある。
  • 色んな人の主張のいいとこ取りをしている印象。結論ありきではないか。
  • 英国の事例について言及された教育方針が当てはまるのは、ミドルやアッパークラスのみ。特に、保守党政権で削減された医療、文教予算で、アンダークラスの現状について、例えば、ブレイディみかこさんの著書やエッセイを読んでみては。
  • 誰のための研究か。キャリア教育産業のための議論や発想。
  • これから重要な概念について、それらは既に中教審が答申を示している内容ではないか。
  • 第一志望業界に落ちたら気持ちの持ちよう云々関係なく、メンタルへこみませんか?本来解決しなきゃいけないのは落ちてしまったこととか、全員が希望職種に就けない現状じゃないのか。

 次回は、今回発表途中で時間切れとなった西川君の後半から。

(3年田島、塚原)


2019年5月28日(晴れ?)
第7回授業
欠席者:4年:2名の出席者を除く、3年2名(体調)
遅刻者:なし

【3年 篠崎 発表】研究テーマ「浅間温泉における観光まちづくりを考える」
目次:

  1. 前回までの発表(松本市全体から浅間温泉にフォーカス、現在行われている活動の発表)
  2. 前回いただいたコメント(ブランド力を活かした成功例を探す、行政の施策や先行研究を踏まえる、「そら家」の行政との関係性は?)
  3. 「そら家」について(行政の空き家対策「信州まちなかリノベーション推進事業」と連携している、浅間温泉については進展がないので様子見)
  4. 研究テーマのタイトルについて(松本市全体ではなく、どうすれば浅間温泉が温泉地として発展できるかを深堀りする)
  5. 空間構成(温泉地の空間構成上、最も大切とされるものは「中心核」、浅間温泉に中心核はないが外湯の有効活用ができるのではないか)
  6. 外湯活用の先行事例(黒川温泉、城崎温泉)
  7. 外湯まとめ(浅間温泉の外湯は連携が取れていない、連携をとって湯めぐり事業を展開する)
  8. 浅間温泉の特徴と、それに似た温泉街モデルの例(浅間温泉は民家と旅館が共存している、湯布院温泉は住民との連携が取れている)
  9. 入湯税(1入湯税の多くを温泉協会に還元、2入湯税のかさ上げ)
  10. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 景観を保護するのも大切だが、客が温泉街を回れるような導線の確保が大切。
  • 入湯税を値上げすると、客足が減るのではないか。
  • 温泉の活用だけではなく、鬼怒川温泉のように食に力を入れるのも良い。
  • 大きなおみやげ屋の半分をカフェにするなどの取り組みがあるので、そら家の活動とリンクさせるのはどうか。
  • 最近、偕楽園や弘道館で資源を守るためにお金を取るようになった。観光資源からお金を取った時に、どのような問題が起きるのか、参考になると思う。
  • 外湯と観光協会の関わりを調べる。
  • 地図や写真を使って、今の浅間温泉の実情と課題とが、発表を聞いている人にもっとよくわかるようにする。
  • 事例としてあげた例が、条件に一致しているか調べる。

【3年 鈴木 発表】研究テーマ「若者に開かれた行政をつくるー若者の主権者意識と地方の求心力を創出するー」(旧題「若者の政治参加を促進するー身近な政治参加を使ってー」)
目次:

  1. 研究動機(若者の政治的無関心が叫ばれる一方で、若者の声を積極的に聞く制度がない。若者の意見を吸収できる地域社会は、若年人口を獲得できるのでは)
  2. これまでの発表の課題(若者が立ち上がることを期待するばかりで、政策として受け身の姿勢。主体を行政に定め、より積極的な施策を考えたい)       
  3. 若者の政治参加の現状(若者は、デモなどの所謂「政治参加」をするほどには社会に不満がない。)
  4. 若者の政治参加の必要性(一方で、民主主義の理念と地方の若者政策のために、現状として(政治からも社会からも)軽視されがちな若者世代の意見を聞く必要がある。消極的な若者とのギャップをうめる必要がある。)
  5. 研究の目的(若者が積極的に政治参加しないという現状を前提に、それでも若者の意見やニーズを地域行政が吸収できるシステムを作る。)
  6. 政治参加の動機づけのために(社会は変わらないという諦念の払拭。北欧の制度が理想だが日本では実現性が低く、代替の制度が必要。)
  7. 参加しやすさの確保のために(若者が声を上げる場を提供する。幅広い層からの参加のためにSNSなどを用いた「低コストな参加」を考えたい。polipoliの事例。)
  8. 政治参加の成果の発信(若者と行政の関係性と信頼関係の創出)
  9. まとめ(以上の三点に焦点を当てて行政がすべきことを考えたい)
  10. 今後の方針
  11. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 若者が参加により得るメリットを知らせるだけでなく、シルバーデモクラシーの問題など、参加しないことによって生じるデメリットを伝えるとよいのでは。
  • 問題の設定の段階で、問題がある。
  • 「政治参加」のという言葉の意味が不明瞭。普通は政治参加=投票 →研究の初期から「選挙やデモ以外の政治参加」を目指していて、さらに身近な問題に関わる参画を対象としているので、「政治参加」という用語を使い続けることに疑問はあり、他の言い方が見つからず惰性で使い続けていたのは事実。投票率の向上を主目的とする研究ではないことを明確化するために、「政治参加」という言説の排除も検討したい。
  • 「若者の政治参加」と限定して、若者以外を排除するべきではない。投票に係る問題は(年配者にも諦観があり、また政治参加教育も成功体験もない)若者に特有のものではなく、若者のみを対象とすることに正当な理由がないのでは。
  • SNSでの(実質的に社会を変える力のない)虚構の参加がを社会や政治への参加と虚偽意識を持っていることで、政治参加が希薄化・イメージダウンしているのでは。
  • シルバーデモクラシーというが、むしろ高齢者の方が子どもや孫世代の未来を見据えた長期的な利益を望むというアンケートもある。 →シルバーデモクラシーは多くの先行研究が若者の政治参加の必要性の根拠としているが、一方で「若者の利益を食いつぶす高齢者」のイメージが過度に煽られている可能性も。「シルバーではなくてデモクラシーの問題」(松下啓一他)であることを念頭に置きたい。
  • 若者とそれ以外を区別するのではなく、人口獲得による地域発展のための若者政策の問題として考えたほうがいい。

 次回も、引き続き3年生のゼミ論発表と講評。

(3年篠崎、鈴木)


2019年5月21日(大雨)
第6回授業
欠席者:2名の参加者を除く4年生(就職活動)、3年生2名(体調)
遅刻者:4年1名、3年1名(交通遅延)

【3年 小迫 発表】研究テーマ「孤独という病〜社会的孤立の解消へのアプローチ〜」
目次:

  1. 前回の発表(「ソーシャル・キャピタル」概念、2017年版ランキングで101位/149国、先進国では最低、旧来の男性像との乖離と疎外感によるメンタル問題、社会的繋がり度と生存率、健康度)
  2. 現状の課題
    • 男女に社会ネットワーク差異がある
    • 日本は先進国で一番孤独
    • 既婚者と未婚者で幸福度に差異がある
  3. 対策(イギリス)
    • Men's shed(集会施設、40〜60代男性利用、英国内で400箇所)
  4. 今後の方針(孤独者の健康リスクデータ、未婚/既婚者の幸福度、孤独と自殺の相関、独身ライフスタイルの構築)
発表に対するコメント:
  • 参考文献の記述の仕方は、著者(刊行年)『書名』出版社の順序。
  • 各スライドでの議論の出典、出所を略記し、参考文献で詳細な表記。
  • 都合の良い概念や議論、やデータだけを紹介し繋げるのではなく、日本ではこのテーマの研究を誰がなぜ必要としているのか、まず明確にする。下重さんのように孤独がいい、という議論もある。社会的孤独の何が、どう課題なのか、なぜ解消が必要なのか、説得的に示す。
  • 配布資料のヘッダーとフッターを明記する。

【3年 黒田 発表】研究テーマ「ラグビー普及に向けた政策(仮)」
目次:

  1. テーマ選定@(テーマを変える上で、どういうテーマにするか)
  2. テーマ選定A(ラグビーを日本に普及させるための政策)
  3. 研究概要@(大学ラグビーを盛り上げる政策、スポーツ庁の取り組み)
  4. 研究概要A(ラグビー協会のあり方を考える)
  5. 今後の方針(大学ラグビーについて調べる、テーマの選定)
  6. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 普及といっても、見る側か、競技する側か、どちらかで進めていくのかが重要。
  • 大学スポーツの「産業化」といった問題の方が、今、政策が進められていてホットな話題である。
  • ラグビーに偏ってしまうと、伝統があって深くなり過ぎて、広がりがなく狭い議論になるのではないか。
  • 2020年にオリンピックがあり、それとの関わりの問題ともなる。
  • サッカーなど成功しているスポーツの例を参考にすることで、進められるかもしれない。
  • 配布資料のヘッダー、フッターを記入する。
  • テーマを早く決定できるよう、集中して気を引き締めて研究をする。

【3年 繁本 発表】研究テーマ「小学校におけるいじめをなくす」
目次:

  1. 前回の発表(香川県の子どもサミット、いじめを見た子どもの反応1位関わらない)
  2. 前回までにいただいたコメント(家庭環境も原因、パワハラ対策を参考になど)
  3. パワハラについて(加害者への罰則が厳格であること、管理職向けの講演が効果◎)
  4. いじめの実態@原因(社会的環境、町ぐるみでの交流が減った)
  5. いじめの実態A特徴(低中学年=気づきやすい、高学年=気づきにくい)
  6. 今後の研究方針(スクールロイヤーについて、文献探す、副題や方向性検討)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 引用した資料や画像などは、参考文献スライドで詳細を書くだけでなく、パワポ内にも引用や出所を略記にて示す。
  • スクール・ロイヤー制度導入の事例やその効果や是非について調べる。
  • 学校に無理していかない、フリースクールという選択肢が最近の論壇でよく目にする。一方で、文科省の調査では、フリースクールを認知している教育委員会や大学の割合は低く、受け皿がない実情がある。
  • コメントに逐一丁寧に調べ発表しているのは結構だが、いじめ対策で効果のあった事例や取り組み、アイデアをどんどん調べていく。

 次回も、3年のゼミ論発表の続き。

(3年小迫、黒田、繁本)


2019年5月14日(晴れ)
第5回授業
欠席者:2名の参加者を除く4年生(就職活動)、3年生1名(体調)
遅刻者:4年1名

【3年 内田 発表】研究テーマ「食品ロス削減政策〜貧困問題へのアプローチ〜」
目次:

  1. 副題について(貧困問題と食品ロス問題の関連を再考)
  2. 食品リサイクルについて(発生抑制を再生利用より優先したうえで、飼料化、肥料化、その他という順で再生利用を行うことが基本方針にて定められていたが、現状は発生抑制の実施率が著しく低い)
  3. メタン化(食品廃棄物に含まれる微生物の働きを利用したメタン発酵による発電方法であり、飼料化のための分別が難しい外食産業で活用が見込める)
  4. 今後の方針(貧困問題に焦点を当てるとフードバンクに落ち着いてしまい、そこから先の発展があまり見込めないため、環境問題や食糧問題を念頭に置いて研究を進める)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 研究を始めた後から、SDGsが注目されてメディアによる研究者の紹介など盛んになったが、どれもフードバンクが政策提案の1つと目されているようで、今回、発生抑制に着目したのは意義深い。
  • 食品廃棄物削減政策により何を目指すのか、を副題にリンクさせる。
  • 「メタン化」について、推進するアクターをはじめ具体的な政策プログラムの内容や課題点など、実態を踏み込んで研究する。
  • 先行研究の参考文献としてWebだけではなく、著書や論文を調べる。

【3年 岩城 発表】研究テーマ「これからの主権者教育を考える〜シティズンシップ教育の未来〜」
目次:

  1. 前回までの発表(現代若者の政治に対する姿勢、戦後から現代までの政治教育の流れ)
  2. 現状の課題(副題?、研究の社会的意義、「政治教育」論の歴史、実際の主権者教育の現場、研究のゴール)
  3. シティズンシップ教育(とは?、注目の始まり、政治的リテラシー、その矛盾と課題、日本の事例:品川区「市民科」、横浜市「横浜の時間」)
  4. 今後の方向性(本研究の根拠づけ、先行研究や事例による自説の補強)
  5. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 「シティズンシップ教育」と表現は新しいが、名称を変えて今まで実践されてきた内容も含まれるので、それらとの違いがどこにあるのか、概念を作り主導するのは誰か、なぜかを明確にする。
  • 日本における例で、品川区と横浜市が出ているが、何故そこで行われているのか。
  • シティズンシップ教育は何故イギリス発なのか。クリック・リポートは、労働政権下では。何が背景にあるのか。
  • 今後の方向性に列挙された論点を、相互の関連性に注目して研究を深める。その際に、若者の政治姿勢についての議論や説、モデル、あるいは政策やプログラムを、当然のこととせずに、本当なのか、なぜそうなのか、誰がなんのために主導するのかを疑い、調べて考察する。

【3年 荻原 発表】研究テーマ「2020年東京オリンピック開催後の跡地の有効活用−持続可能な開発の実践−」
目次:

  1. 前回までの発表・頂いたご指摘(ロンドンの教訓を具体的な事例で示す。前回の東京大会からの反省、今回の大会の工事計画への論及を。)
  2. 施設の活用例(カヌー会場・水泳会場の跡地利用について)
  3. 施設の活用例から学ばれること(用途の明確化・コストカット・所有と管理・運営の分離)
  4. ロンドン・オリンピックの開発の意義(イーストロンドンの、再開発の手段としてのオリンピック)
  5. TOKYO2020におけるプラン例(アクアティクス・センターのプラン例:二つの"ファースト"・指定管理者制度)
  6. 今回の調査で分かったこと・今後の方針(ロンドン・東京間の背景の相違を注視)
  7. 参考文献・リンク
発表に対するコメント:
  • ポンド表示などデータの単位を、より分かりやすいようにする。
  • 今回はスポーツ施設の後利用に限定したが、オリンピックを経て都市全体がどのようになったのかを調べる。
  • それを踏まえ、東京での都市計画・交通整備について、「防災」の視点を考慮し追っていく。そもそもテーマは、震災からの復興であり、防災ではなかったか。
  • ロンドンでのレガシーの取り組みが行われたエリアがわかりやすいよう、ロンドンの地図や図解、画像などを用いる。イメージしやすいプレゼンを工夫する。

【3年 木崎 発表】研究テーマ「水道民営化の可能性〜浜松市の水道民営化から考える〜」
目次:

  1. 前回までの発表
  2. 前回いただいたコメント
  3. 浜松市の事例(進捗状況について)
  4. 水道事業のポイント(事業廃止、民営化、広域化、民間活用)
  5. 広域化・統合(愛媛県今治市のモデルケース、水道広域化促進事業)
  6. 今後の研究方針
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 章立てをきちんと組みたてる。いわゆる水道民営化法の政策過程を軸にして論文の章立てを構成し、そのなかでモデルケースとして浜松市の事例を紹介する、など。
  • 論壇では、再公営化が目立つ。たとえば月刊誌『世界』の水道再公営化の特集を参考にして、論点を明確にする。

 次回は、3年のゼミ論発表の続き。

(3年内田、岩城、荻原、木崎)


2019年5月7日(晴れ)
第4回授業
欠席者:4年生(就職活動)、3年生3名(1名忌引き、2名体調不良)
遅刻者:なし

【3年 荒巻 発表】研究テーマ「東京の木「多摩産材」利用の促進−木材の地産地消−」
目次:

  1. 前回までの発表(バイオマス・六次産業化)
  2. 前回いただいたコメント(林業全体の動き、多摩産材とは、フォレスター制度、東京オリンピック、木造建築の法律)
  3. 林業の成長戦略(集約化と需要の創出)
  4. 東京都の林業の特徴(急斜面×小規模=高コスト)
  5. 多摩産材の利用法(公共建築・高付加価値住宅・内装)
  6. 今後の研究方針(「森林経営管理法」、人材育成、流通効率化、高付加価値製品、PR・ブランド化、木育の実践)
発表に対するコメント:
  • 多摩産材のPRはどのように実施されているのか→都心で
  • ブランド化には木材加工技術の向上が不可欠
  • 利益を出すためには、集約化も大切だが、坂が多い地形もあり進まない。ドローンなど新技術の利用なども考察する。
  • 多摩産材の普及や林業の集約化について挙げられている項目は抽象的である。都産業局を中心としたアクターは誰であり、各々どのように考えているのか、具体的な政策プログラムも含めて明確化にして分析、考察する。
  • 歴代の都知事や都民にとっての関心は、花粉症対策では。
【3年 伊藤 発表】研究テーマ「日本の労働者不足の改善−外国人労働者と潜在的労働者の活用−」
目次:
  1. 前回のあらすじ(生産年齢人口の減少と入管法の改正)
  2. 外国人の状況(外国籍人口、帰化人口の増加)
  3. 外国人依存度(全ての業種で外国人依存度の増加)
  4. 必要なこと(統合政策の必要性)
  5. 社会統合政策(韓国、ドイツ、スイスの例)
  6. 今後の方針(日本にあった社会統合政策モデルを調べ、発展修正させていく)
  7. 参考文献
発表に対するコメント:
  • 日本では自治体ごとの政策を考察したがいいのでは?
  • スライドで利用している図表や議論の紹介は、必ず近くに「出所」を明記する。参考文献スライドが、プレゼン資料には付いていない。参考文献は、学術的文章の基本であり不可欠である。記述の仕方も形式に則る。
  • 入国管理法改正についてもっと掘り下げて、議会やメディアでの賛否両論の課題点などを整理すると、議論が整理されて立ち位置がクリアになる。
  • 国全体、職全体の労働者不足を論じると、範囲が広すぎる。地域や個別の職に焦点をあてるなど、もっと具体性を持たせ、内容に厚みを持たせる。
【3年 内田 発表】
*プレゼンの途中で終了時刻となったので、一端打ち切り、次回授業で続けることにした(担任)。

 次回、内田さんの続きから、次の3名のゼミ論研究発表。

(3年荒巻、伊藤)


2019年4月23日(晴れ)
第3回授業
欠席者:参加の2名を除く4年生(就職活動)
遅刻者:なし

 今回も公開ゼミガイダンス。

 小迫ゼミ長によるゼミ説明プレゼン

 ガイダンス期間中に2回開催する理由がある。
 以前には学部デー(授業休講)の一日を使い、記憶では7号館1階にあった旧小野(梓)講堂や、14号館1階教室にて、順番に壇上にて各ゼミ代表が説明したり、別途ブースを設けて質問を受付けるなどしていた。流行りの人気ゼミだけ会場が沸き、他は閑散としたり、持ち時間をオーバーするゼミなどあって時刻通りには進行しないなど、学生主体の運営に問題もあって、学部デー日程が11月に変更されてからは、現行のように授業時間中の2週間内での指定日・時限での実施となった。
 文科省の指導もあり半期15回の授業回数を本学も実施する一方で、科目登録した授業を抜けて希望ゼミのガイダンスや更には面接など選考日・会場に参加する(しなければならない)、矛盾した運営である。6限に実施する案を提案したことがあるが、完全昼間部のせいなのだろうか、実現しない。そこで、見学学生と他の授業への影響を最小限にと考えて、途中参加・退席自由で2回、詳細はゼミホームページ(ゼミ日記、メンバーゼミ論・卒論ページ)閲覧という方式で、ガイダンスを実施している。
 自身の政策研究も同様だが、「制度」がなぜそうなっているのか、から考える習慣を身に付けて欲しい、と切に願う。

 次回からは、新3年生のゼミ論研究発表。1回当たり3名のプレゼンを予定。

(担任)


2019年4月16日(晴れ)
第2回授業
欠席者:4年生(就職活動)、3年生2名(怪我、発熱)
遅刻者:なし

 14号館1階社学ゼミナール広報板「ポスター」

 今回は、新入生向けガイダンスということで、本ゼミの説明をした。新入生は、6名程度訪れた。ゼミ長が初めに説明をし、ゼミ員が各自のゼミ論の概要や志望理由を発表した。
【荒巻君】

  1. 志望動機
    • 学びたいことが明確に決まっていなかったから
  2. ゼミの魅力
    • 自分で選んだテーマを研究できる
    • 社会問題に詳しくなれる
【伊藤君】
  1. 志望動機
    • 主体性を持って学ぶことが出来ると思ったから
  2. ゼミの雰囲気、魅力
    • 各々の個人作業が多く、自分のペースで研究を進めることが出来る
    • 発表を通じて、自分の研究テーマを超えて普段は考える機会のないであろうテーマについて、考察することが出来る
【岩城君】
  1. 志望動機
    • 2次募集で受かったから
  2. ゼミの雰囲気
【内田さん】
  1. 研究テーマ「食品ロス」
  2. 研究動機
    • 日々目にしているアルバイト先の飲食店の大量の食品廃棄
    • 元々は貧困問題に関心があったこと
    • ゼミ論分テーマを探るために読んだ、井出留美著『賞味期限のウソ』
【荻原君】
  1. 志望理由
    • 研究テーマの設定が比較的自由
  2. 特徴
    • 個々人が様々なテーマ設定をする
【繁本さん】
  1. 志望動機
    • このゼミのテーマである「政策研究」はどんな職に就いても役立つと思った
    • 分野を絞れていなかった
  2. ゼミの雰囲気・魅力
    • 基本的に個人で研究を進めていく形だが、発表の際にはほかのゼミ生からアドバイスなどをもらい助け合いながら研究をしている
【篠崎さん】
  1. 志望理由
    • かなり自由に幅広く自分の気になることを研究できるから
    • はじめは何を研究したいかはっきり決まっていなくても大丈夫
    • 2次選考の選考方法がおもしろかったから(なぜ1次で不合格となったと思うかの論述)
 今回予定していて欠席した2名の発表は、次回の2回目のガイダンスに持ち越します。

(3年ゼミ長 小迫)


2019年4月9日(快晴)
第1回授業
欠席者:4年:1名を除く(就職活動)、3年:2名(1名家の事情)
遅刻者:なし

 都電早稲田駅

 鬼子母神

 法明寺

 雑司ヶ谷墓地の夏目漱石墓

 護国寺の大隈重信候墓所

 護国寺本堂

 次回は、公開ゼミガイダンス(1/2)

(担任)


【参考】2018年4月10日(暖かな快晴)
第1回授業
欠席者:4年生10名(就職活動)、3年生2名(体調)
遅刻者:なし

 4限を終え、3、4年生が入室して、満員のなかで授業開始。
 今年度も、同じゼミ室610教室で連続して授業が出来て、移動やPCの設置など手間が省けて具合がよい。
 2年秋学期留学した新3年生の復学手続き、ゼミローッカー番号が2番となり、保管するゼミ用コピーカードの役員への手渡し、など行う。

 まず、ゲスト登録の新2年生を含め、出欠確認を1分間スピーチで行う。テーマは春休みの活動が主で、勉強や研究の一字も出なかった。人前でのスピーチの訓練なので、聴衆がイメージできるよう、活動の内容など具体的にスピーチをする。
 4年生は就職活動で欠席が殆どであったが、先生から就職活動の意義と、活動前のゼミ論研究と内定後の卒論研究発表の位置づけと年間スケジュールについて、確認があった。特に、秋学期年度末の卒論発表会とゼミ卒業生による就職支援会とOB会、卒業式当日のお別れ会の意義と参加についても、話があった。
 次に、ゼミのメーリス(クラス別と全体の3つ)を公式な連絡手段とする理由について、先生から説明があった。大学メールの確認の返信と、メールの作法について留意する。
 昨年度同様、事務所の閉室時刻17時の励行に伴い(ライフ・バランス政策を受けて)、原則として、授業前にプレゼンテーションの配布資料は、1階のゼミロッカー室のコピー機とコピー用紙を使い、人数分を作成する。その際のコピーカードは、ゼミロッカーにて保管するので、利用者は、事務所にて学生証を預けて鍵を借用し、コピー後に、コピーカードをロッカーに戻して施錠し、事務所に鍵を返却する。利用者は、きちんと鍵をかける・私物は置かないなど、ロッカーの利用規則に留意すること。

 最後に、ゼミ役員から、5月の新歓コンパと6月のゼミ合宿について、ゼミ活動として予定を入れるよう、ライン未加入者は手続きをするよう、要請があった。
 来週は、3年生、4年生の自己紹介とゼミ論テーマ選びのアドバイスをパワーポイントを使って行う。

(担任)


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