「公立小学校で英語を教える試みが、府内でも本格化し始めた。今年度から文部省の研究開発校に指定された久世郡久御山町の御牧小学校では、全児童が毎週英語の授業を受けている。京都市教委が一九九四年度から独自に取り組んでいる「小学校英語教育実践研究」の実施校も今年度、二校から三校に増えた。読み書きより会話を重視した授業で、児童らは楽しみながら英語を学んでいるという。文部省の研究開発校は今年度、十四都県の十四校から四十七都道府県の一校ずつに拡大された。」(『朝日新聞』1996.9.27 朝刊,京都面)
2006年 12月 | 「教育基本法」60年ぶりに改正 |
2007年 2月 | 文部科学大臣、中央教育審議会「教育振興基本計画特別部会」審議要請 |
2008年 4月 | 中央教育審議会「教育振興基本計画―教育立国の実現のために―」答申 |
2008年 7月 | 「教育振興基本計画」閣議決定 |
2008年 9月 | 文部科学大臣、中央教育審議会にて「中長期的な大学教育の在り方について」諮問 |
大学分科会にて審議 | |
2012年 8月 | 文部科学大臣、中央教育審議会にて高大接続の在り方について諮問 |
2013年 10月 | 教育再生実行会議 第4次提言 「高等学校教育と大学教育との接続・大学入試選抜の在り方について」 |
2014年 12月 | 中央教育審議会 高大接続の在り方について答申 |
2015年 1月 | 文部科学省「高大接続改革実行プラン」公表 |
2016年 11月 | 第1回試行調査 |
2017年 2月 | 第1回試行調査 共通テストのねらいをより重視した問題で試行調査 |
2017年 5月 | 文部科学省「高大接続改革の進捗状況について」公表 大学入学共通テスト(仮称)実施方針(案)・意見募集 |
2017年 7月 | 文部科学省「高大接続改革の実施方針等の策定について」公表 |
2018年 11月 | 第2回施行調査 問題作成の方向性を踏まえた試行調査を大学を会場として実施 |
2021年 1月 | 大学入学共通テスト 実施予定→延期に変更 |
2013年 3月 | 産業競争力会議にて民間試験の活用が浮上 |
2013年 4月 | 自民党教育再生実行本部が民間試験の活用を提言 |
2013年 10月 | 教育再生実行会議がセンター試験の代替として新テスト導入と民間試験の活用を提言 |
2013年 12月 | 文部科学省「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」発表 |
2014年 2月 | 上記計画の具体化に向けて英語教育の在り方に関する有識者会議が設置される。同9月まで計9回の審議 |
2014年 9月 | 英語教育に関する有識者会議にて入学者選抜であるセンターの代替に4技能を正確に測る検定試験にすべきとの指摘 | 2014年 12月 | 中央審議会 「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(中教審第177号)」にて「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」では特に英語を「4技能を総合的に評価する」ものとして在り方を規定 |
2016年 3月 | 高大接続システム改革会議にて「民間試験の積極的な活用」「2020年度当初からの実施可能性について十分検討」などの最終報告 |
2016年 5月 | 「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」検討・準備グループが検討を始め、民間試験の活用に支持が集まる |
2016年 8月 | 文部省が検討状況を発表し、民間の資格・検定試験を積極的に活用と方針発表 |
2017年 7月 | 文部省が2020年度の共通テストから民間試験活用を正式発表 |
2018年 3月 | 大学入試センターが民間試験を認定する |
国名 | 中国 | 韓国 | スウェーデン | オランダ |
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導入時期 | 2001年 | 1997年 | 1960年代 | 1986 |
開始時期 | 第3学年 (大都市では第1学年) |
第3学年 | 第3学年 | 5歳 |
授業時数 | 週4回以上 | 3、4年:週2コマ 5、6年:週3コマ |
3、4年:週1コマ 5、6年:週2コマ |
週4回以上 |
段階 | 内容の説明 |
インプット | 新しいトピックへの動機づけ、既存の知識の活性化 |
インプット | 進出事項の提示、受容的行動 |
練習 | 新出事項を中心としたドリル的産出活動 |
応用 | 既習事項と新出事項の融合を図る、場面を設定したより自由な産出活動 |
学校名 | 指定年度 | 授業時数等 | 主な成果等 |
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埼玉県春日部市立粕壁小学校 | 平成9年度(1997年度) | 小1:43時間 小2〜6:54時間 モジュールによる指導 | 意識調査によれば、約4割の生徒が、中学時点で小学校での英語学習が役に立ったと感じている。 |
千葉県成田市立成田小学校 | 平成8年度(1996年度) | 小1:70時間 小2〜6:80時間 モジュールによる指導 | アンケート(小6。年度末)によれば、簡単な質問をしたり答えたりすることができる者が71パーセント、相手の考えを聞いたり、自分の考えを伝えたりすることができる者が17パーセント。 |
石川県金沢市立南小立野(みなみこだつの)小学校 | 平成8年度(1996年度) | 小1:24時間 小2:35時間 小3〜6:70時間 | 8割以上の児童が、身についた英語をできるだけ使おうと思っている。3年生以上の児童の約8割が、児童英検ブロンズに達した。 |
大阪府河内長野市立天野小学校 | 平成8年度(1996年度) | 小1:34時間 小2:35時間 小3〜6:70時間 モジュールによる指導 | 6年生を対象に2学期に高校入試リスニングを実施。9問中平均正答問題数が4.0問に達した。 |
Last Update:2020/03/24
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